【マリリンはいなくなった】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ずっちー
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【私の夫と結婚して】6話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説！
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【私の夫と結婚して】第6話をネタバレありで簡単に解説する
自らの手で未来を変えることに成功した美紗。しかし、第6話では、彼女の行動が予想外の連鎖反応を引き起こし、「運命の法則」という新たな謎が彼女の前に立ちはだかります。今回は、運命のルールを解明し、それを逆手に取ろうとする美紗の、より高度な頭脳戦の幕開けを余すところなく解説します。
運命の揺り戻しと新たな法則の発見
消えた幸運と、忍び寄る不運
前回、美紗の介入によってJ薬品の株を売り払ってしまった友也 。美紗は「どうして今売ったの？」「1か月後には5倍に跳ね上がるその株を！」と、自分の行動が招いた予期せぬ結果に激しく動揺します 。彼女が変えたかったのは、あくまで自分の運命だけだったはずでした 。
美紗は動揺を隠し、「J薬品の株価、少し上がってたね」と探りを入れます 。すると友也は、週末に出た「好材料」を理由に、少しの利益で売ってしまったと明かします 。彼が掴んだ「好材料」とは、MWテクノロジーという会社がS電子と提携するという、彼いわく「マル秘情報」でした 。
しかし、美紗の記憶では、MWテクノロジーは株価を高騰させた後に社長が海外逃亡し、多くの株主に損害を与えた詐欺まがいの会社 。友也は、美紗の介入によってJ薬品という「幸運」を失い、代わりにMWテクノロジーという「不運」を引き寄せてしまったのです。
幸運は奪えるのか？- 運命の法則を試す決意
この出来事から、美紗は恐るべき法則を導き出します。
「過去になかったことが起きれば、違う未来が訪れる。そして、それに関わった人の未来が変わる」
自分がJ薬品の幸運を手に入れたことで、その幸運は友也から失われた。これは、運命の総量は変わらず、誰かの幸運は、誰かから奪ったものに過ぎないのではないか？
「その人の幸運を奪ったことになるのだろうか？」
この仮説を検証するため、美紗は一つの実験を試みることを決意するのでした 。
幸運の移動実験、キムチチゲ事件
仕組まれたランチと、予言された悲劇
実験の舞台は、会社の社員食堂。美紗は、普段は人目を気にして避けていた友也を「一緒に食べない？」とランチに誘います 。当然のように麗奈もついてきて、三人は食堂へと向かいました。
席に着く前、麗奈は美紗が新調した白いブラウスを「可愛い！よく似合ってるわ」と褒めちぎります 。しかし、美紗の心は冷めきっていました。なぜなら、そのブラウスがどうなるかを知っていたからです。
「もうすぐ…あんたがぶちまけたスープで真っ赤に染まるんだろうけど…」
運命のターゲットは誰の手に
その日のメニューはキムチチゲ 。麗奈が席を探して振り返った瞬間、美紗のカウントダウンと共に、予言は現実となります。麗奈は振り返ると見せかけて美沙にキムチチゲを溢す算段でしたが、それを美沙は察知して避けます。すると、背後にいた友也と衝突し、彼女が持っていたキムチチゲは、見事に友也のシャツを真っ赤に染め上げました 。
12万円もするブランドのシャツを台無しにされた友也は、内心激怒しながらも、相手が可愛い麗奈だったため「我慢しろ！」と怒りを抑え、「スープが少し冷めててよかったよ」と優しい言葉をかけます 。この瞬間、美紗は確信します。本来自分が受けるはずだった不運は、自分のすぐそばにいた友也へと「移動」したのだと。
美紗は、慌てふためく麗奈に「何か拭くものを持ってきて」と指摘。「私が？」と納得のいかない様子の麗奈でしたが、「当たり前でしょ あんたがこぼしたんだから」と冷たく言い放ちます。自分の代わりに災厄を被った友也と、その原因を作った麗奈を、冷たい目で見つめるのでした。
新たな味方の登場と麗奈の嘘
トイレでの出会いと、もう一人の鈴木さん
友也がトイレにシャツを洗いに行っている間、美紗は女子トイレで個室から出られずに困っている女性に遭遇します 。彼女を助けると、なんとそれは麗奈と同期入社の鈴木未来という女性でした 。未来は、スマホもなく閉じ込められて絶望していたところを助けてくれた美紗を「私の恩人は神戸さんだったんですね！」「あたしからすれば神戸さんは天使ですよ！！」と、心から感謝します 。
暴かれる麗奈の偽善
未来の話によれば、彼女が助けを求めた際、「少し前に来た人は無視して行っちゃった」とのこと 。
一方、食堂で一人待っていた友也に、麗奈は「トイレから出られなくなってる人がいたんですけど、わたしが助けてあげたんです」と、あたかも自分の手柄であるかのように嘘の報告をしていました 。友也は「聞けば聞くほど麗奈ちゃんっていい人だね」と、彼女の偽善にすっかり騙されています 。
麗奈は、過去に自分が犯した失態を美談にすり替え、友也からの評価を上げようと画策していたのです。しかし、そこへ当事者である未来を連れた美紗が戻ってきて、麗奈の嘘が暴かれる寸前で、物語は幕を閉じます。
まとめ【私の夫と結婚して】6話を読んだ感想（ネタバレあり）
第6話は、物語に「運命の法則」という新たなルールが加わり、サスペンス要素が一気に増した回でした。美紗の行動が他人の運命にまで影響を及ぼすという展開は、彼女の復讐計画が単純なものではなくなることを示唆しており、非常に興味深いです。「幸運は移動する」という仮説を立て、それをキムチチゲ事件で自ら証明してみせる美紗の冷徹な知性には、もはや恐怖すら覚えます。
麗奈の偽善者っぷりも、ここにきてさらに加速しています。友也の前で見せる「良い子」の仮面と、その裏で平然と嘘をつき、他人を見下す本性のギャップが恐ろしいです。特に、自分が無視した相手（未来）を助けたと嘘をつき、それを美談として語るシーンは、彼女の人間性の底の浅さを象徴しているようで、強烈な不快感と同時に、この嘘がどう暴かれるのかという期待感を抱かせました。
そして、この話で新たな光となったのが、鈴木未来の存在です。彼女の純粋さと美紗への感謝の気持ちは、ドロドロした人間関係の中での一服の清涼剤のようでした。彼女が美紗の「恩人」となったことで、今後、美紗の強力な味方、そして麗奈の嘘を暴くための重要な証人になることは間違いないでしょう。
未来が変わったことに戸惑いながらも、その法則を即座に分析し、次の実験へと移行する美紗の強かさ。彼女の頭脳戦は、ますます高度でスリリングになってきました。麗奈の嘘が暴かれる瞬間はいつ訪れるのか、そして美紗は運命の法則をどう利用していくのか、次週が待ちきれません。
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ABOUT ME
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
