【私の夫と結婚して】9話をあらすじから結末まで簡単にネタバレ解説!

【私の夫と結婚して】第9話をネタバレありで簡単に解説する
運命の法則を掴み、復讐の武器を手に入れた美紗。第9話では、彼女が過去に目を向けることができなかった「大切な仲間」の存在に気づき、その仲間の不幸な未来を変えるために、新たな戦いに身を投じる決意をする、感動的な回となっています。
二つの策略、麗奈の誘惑と友也の嫉妬
課長を篭絡する麗奈
物語は、麗奈が会社の富田課長と二人きりで酒を酌み交わす場面から始まります。彼女は「鈴木さんも住吉さんもわたしのこと嫌いなんです」「麗奈まだ新人で立場上弱いし…立ち向かうこともできなくてぇ…」と、涙ながらに嘘の悩みを打ち明けます。これに課長は「辞める必要なんてない!」「オレがビシッと言ってやる!」とすっかり骨抜きに。麗奈は、そんな単純な課長を内心で「ちょろいもんだわ」と嘲笑い、着実に社内での新たな足場を固めていくのでした。
嫉妬に狂う夫、友也
一方、美紗は麗奈や友也からのしつこい連絡に辟易していました。そんな彼女の元に、友也から電話がかかってきます。彼は、美紗が昼間に鈴木部長へコーヒーを渡していたことについて、「なんであいつがお前にコーヒーをくれるんだ?」「普段はそういうことしないだろ!」と、器の小さい嫉妬心をむき出しにして激しく詰問します。
美紗が冷静にあしらうと、友也は話題を変え、土曜日に携帯の電源を切っていた理由を問い詰めます。美紗が「気が滅入って」と答えると、彼は最後に「…わかった」「おやすみ」と告げた後、こう言い放ちました。「それと…愛してる」。そのあまりにも白々しい言葉に、美紗は吐き気を催し、携帯電話を床に投げつけるのでした。
過去の後悔と、守るべき仲間の未来
見過ごしてきた「いい人たち」
友也の偽りの愛の言葉は、美紗に過去の自分を振り返させます。「あんたたちが一瞬でも私に本心で接してくれたことがある?」――彼女は、友也と麗奈という二人の存在によって、自分の世界がいかに狭くなっていたかを痛感します。10年前の自分の周りにも、本当はたくさんの「いい人たち」がいたはずなのに、不幸のどん底にいた自分は、彼らに目を向ける余裕すらありませんでした。
住吉さんの不幸な未来
美紗の脳裏に、特に強く蘇ってきたのは、同僚の住吉さんの姿でした。前の人生で、彼女は育児休暇から復帰後、しばらくして会社を辞めてしまったのです。その原因は、夫の無理解と、富田課長のパワハラでした。
美紗の記憶の中の住吉さんは、仕事から疲れて帰宅しても、無職の夫は育児に非協力的で「俺だって一日中履歴書送って疲れてんだよ」と逆ギレする始末。そんな家庭のストレスを抱えながら、職場では課長からの理不尽な叱責に耐える日々を送っていました。娘を寝かしつけながら、「子供の頃は人生が童話みたいになると思ってたな」と涙ぐむ彼女の姿を思い出した美紗は、「過去の私が見てみぬふりをした彼女の不幸」を、今度こそ救おうと決意します。
パワハラ現場での宣戦布告
繰り返される理不尽
翌日、美紗の目の前で、過去に起きたのと同じ光景が繰り広げられます。富田課長が、住吉さんの提出した企画書を床にばらまき、「なんだこれは!新入社員よりひどいぞ!」「家で子供の相手ばかりしてるから基本も忘れたんだろ!」と、心ない言葉で彼女を罵倒していました。そして、「最初から書き直して明日の朝までにオレのデスクの上に置いとけ!」と理不尽な命令を下します。
その様子を、麗奈がデスクの陰でほくそ笑みながら見ていることに、美紗は気づきます。麗奈は、自分が課長に取り入ったことで、住吉さんへの風当たりが強くなったことを楽しんでいるのでした。
「絶対に書き直さないでください」
パワハラに黙って耐えるしかない住吉さん。しかし、今の美紗はもう、見てみぬふりをする過去の自分ではありません。彼女は、打ちひしがれる住吉さんの元へ静かに歩み寄ると、はっきりとこう告げました。
「絶対に書き直さないでください」
これは、住吉さんの不幸な運命を変えるという、美紗の力強い宣戦布告でした。彼女が見つけた「運命の法則」を使い、大切な仲間を救うための戦いが、今、始まります。
まとめ【私の夫と結婚して】9話を読んだ感想(ネタバレあり)
第9話は、美紗の復讐が、単なる個人的な恨みを晴らすことから、より大きな目的へと昇華していく重要な転換点でした。友也の小物感あふれる嫉妬や、麗奈の計算高い悪女ムーブもさることながら、今回は「住吉さん」というキャラクターに深く感情移入してしまいました。家庭と仕事の両方で追い詰められる彼女の姿は、多くの読者の共感を呼ぶのではないでしょうか。
そんな彼女を、過去の自分への後悔と共に「今度こそ救う」と決意する美紗の姿には、胸が熱くなりました。自分のためだけでなく、大切な仲間の運命をも変えようとする彼女は、もはや単なる復讐者ではなく、真のヒーローです。ラスト、課長の理不尽な命令に対して、住吉さんに「絶対に書き直さないでください」と告げるシーンは、鳥肌が立つほど格好良かったです。
麗奈の策略によって、住吉さんがさらに追い詰められていく構図も巧みで、敵役としての麗奈の存在感が増しています。彼女がほくそ笑む姿には怒りを覚えますが、それがあるからこそ、美紗がどうやってこの状況を打開するのか、という期待感が高まります。美紗が手に入れた「運命の法則」が、仲間のためにどう使われるのか、次回の展開が待ち遠しくてたまりません。
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