【私の彼が姉の夫になった理由】31話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 全ての事件が解決し、優馬は愛子にプロポーズ。二人は結婚し、5年後には娘・幸も生まれ、幸せな家庭を築いていました。
- 結婚式当日、会場に紗栄から「呪い」と「復讐」の花言葉を持つ黒百合が届けられます。
- 直後、二人の娘である幸が姿を消し、彼女の前に出所した姉・紗栄が現れました。
【私の彼が姉の夫になった理由】第31話をネタバレありでわかりやすく解説する
愛子の娘・幸を連れ去り、再びその姿を現した姉・紗栄。第30話の衝撃的なラストから続く第31話では、愛子と紗栄の死闘を描いた物語の終結と、視点が紗栄に移り、彼女の出所後の人生と、再び彼女を狂気へと駆り立てた、新たな絶望が描かれます。
幸せの結婚式と、姉からのメッセージ
5年後、愛子と優馬はついに結婚式の日を迎えました。しかし、その幸せな日に、またしても紗栄の影が忍び寄ります。
消えた娘と、謎の花
式の直前、二人の娘である幸(さち)が突然姿を消してしまいます。「誘拐とかじゃないよね?」と心配し、必死に式場を探し回る愛子と優馬は、受付に届けられた見知らぬ花籠に気づきました。それが姉・紗栄からのものではないかと直感した愛子は、優馬の父に、スマートホンでその花の名前と花言葉を調べてもらうよう頼みます。
花言葉は「私を許して」
その間に幸は無事に見つかり、彼女は「きれいなおねえちゃん」と庭で話していたと語りました。その女性は笑顔が少し母親の愛子に似ていたといいます。
そして、優馬の父の調べで、花の名前が「ディアスキア」、花言葉が「私を許して」であることが判明しました。それは謝罪と和解を象徴する花でした。愛子は、その花が姉からの静かなメッセージであったことを確信し、涙ぐむのでした。
紗栄の新たな人生
場面は、紗栄が出所してから3年後。彼女は過去を捨て、母が再婚前に暮らしていた地方のスーパーマーケット「東堂マート」で働いていました。「自分勝手に色んな人を巻き込んで傷つけた事実は消えないし、一生かかっても償えない」「一人でひっそり生きていくつもりだった」。そう心に決め、穏やかな日々を送っているように見えました。
新たな出会いと、掴んだ幸せ
しかし、彼女はそこでスーパーの社長である東堂聡一郎と出会い、結婚。もうすぐ出産を迎えようとしていたのです。夫である聡一郎は、彼女の過去を知った上で、「紗栄子だって十分苦しんだだろ?」「いいんだよ」と、優しく全てを包み込んでくれました。聡一郎の母、つまり義母も、紗栄の逮捕歴を知りながら「過去に何があったかなんて関係ないわ」「大事なのは今よ」と、温かく迎え入れてくれていたのです。紗栄は、「こんな私が結婚とか子供とか…ほんとにいいのかなって」と戸惑いながらも、「こんな温かな人たちに囲まれてる」「神様は私を見捨てないでいてくれたのね」と、生まれて初めて本当の安らぎと幸せを感じていました。
繰り返される悪夢
穏やかな日々の中、紗栄はついに男の子を出産します。「私の赤ちゃん」「かけがえのない私の分身」「この命だけは何があっても守りたい」。彼女は、母として生きることを強く誓いました。
名付けられた名前「聡吾」
退院し、家に戻った紗栄を、聡一郎と義母が笑顔で迎えます。しかし、義母は赤ちゃんを抱くと、「こっちへいらっしゃい 聡吾(そうご)」と、勝手に名前を付けて呼んだのです。「子供の名前は退院してからみんなで決めようって言ってたのに…」。紗栄は、心に小さな違和感を覚えました。
「あなたはもう用済みよ」
そして、義母は赤ちゃんを抱いたまま、聡一郎の隣に立ちます。その顔から優しい笑みは消え、冷たい目で紗栄にこう言い放ったのでした。「あなたはもう用済みよ」。彼女の温かさは、すべて偽りだったのです。紗栄は、再び絶望の淵へと突き落とされてしまいました。
【私の彼が姉の夫になった理由】31話を読んだ感想(ネタバレあり)
第31話は、これまでの物語とは全く異なる視点から描かれ、加害者であった紗栄が、今度は被害者の立場に追いやられるという、衝撃的な展開でした。紗栄が、聡一郎やその母という温かい家族を得て、ようやく幸せを掴んだかのように見えただけに、ラストの義母の豹変には背筋が凍る思いです。「あなたはもう用済みよ」というセリフは、あまりにも残酷でした。
これは一体どういうことなのでしょうか。聡一郎もグルなのか、それとも、全ては義母が仕組んだことなのか。彼女たちの目的は、ただ紗栄に子供を産ませることだけだったのでしょうか。憎むべき悪役だった紗栄が、今度は同情すべき被害者に見えてくる。この複雑な構図は、物語に新たな深みを与えています。
愛子の娘を連れ去った紗栄の行動の裏には、この新たな絶望が深く関係しているのかもしれません。物語はまだ終わらないということが、ひしひしと伝わってくる回でした。
【私の彼が姉の夫になった理由】31話のネタバレまとめ
- 物語の視点は紗栄に移り、彼女が出所後、地方のスーパー社長・東堂聡一郎と結婚し、妊娠していたことが明かされます。
- 聡一郎と彼の母は、紗栄の過去を知った上で温かく迎え入れ、紗栄は生まれて初めて本当の幸せを感じていました。
- 紗栄は無事に男の子を出産しますが、退院後、義母の態度が豹変します。
- 義母は紗栄の産んだ赤ちゃんを抱き、「あなたはもう用済みよ」と冷たく言い放ちました。
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