【私の彼が姉の夫になった理由】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 姉の紗栄と優馬の父が12年来の愛人関係であり、共謀して愛子を陥れていたことが判明しました。
  • 紗栄は、愛子の命を盾に優馬を脅迫し、彼を意のままに操っていました。
  • 愛子は自らの意志で行動を起こし、優馬の父が院長を務める病院を訪れます。
  • 愛子は父に「犯人」について話すよう迫り、拒否されれば「レイプ被害であなたを訴えます」と、毅然とした態度で宣言しました。

【私の彼が姉の夫になった理由】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する

絶望の淵から立ち上がり、自らの手で真実を掴むため、優馬の父に決死の交渉を試みた愛子。第5話では、愛子の強さと機転が光る一方、事件の裏に隠された新たな犯人と、その醜い動機が明らかになります。

脅迫と、巧妙なすり抜け

愛子の「レイプ被害で訴えます」という強い言葉にも、優馬の父は全く動じません。「そんな脅しには乗らないよ」と冷笑し、「妻が持っている写真を見れば同意の上というのは明らかだ」「これ以上ことを荒立てたら君もそれなりの制裁を受けることになる」と、逆に愛子を脅し返します

機転を利かせた脱出

万策尽きたかと思われたその時、診察室に看護師たちが入ってきます 。その瞬間、愛子は咄嗟に「きゃあああああっ」と悲鳴を上げました 。突然の事態に驚く父と看護師たちに、愛子は「騒いでごめんなさい 服の中におっきな虫が入って…パニックになっちゃって」と、機転を利かせた嘘でその場を切り抜けます 。この行動は、彼女がもはやただのか弱い被害者ではないことを示していました。

真犯人への確信

病院を出た愛子の元に、優馬の父から電話がかかってきます。「君にこんなことをする度胸があったなんてね」と、彼は愛子の行動をどこか面白がっているかのようでした。

明かされた犯人の情報

そして、彼は重要な情報を口にします。「僕に話せるのは 君を襲った犯人の名前だけだ」「詳しい経緯は直接本人に確かめてくれ」 。犯人の名前そのものは語られませんでしたが、このヒントが愛子を真実へと導きます。

次なるターゲット、店長

愛子の中で、点と点が線で繋がりました。自分を襲い、優馬の父と引き合わせ、全てを計画した人物。その疑惑は、かつての上司であり、目標でもあった

店長へと向かいます。愛子はすぐさま店長に電話をかけ、「話したいことがある」と、鍋を囲みながら話す約束を取り付けるのでした

店長との対決と、衝撃の自白

愛子は店長の家を訪れ、二人きりで鍋を囲みます。和やかな雰囲気の中、愛子は静かに、しかし鋭く核心へと迫っていきました。

巧みな揺さぶりと、崩れたアリバイ

愛子はまず、不倫騒動による「ネット事業部への移動」という処分について話し、店長の同情を誘います 。そして、話題は核心へ。「私が強盗に襲われた日 18時~20時頃 何してました?」と、単刀直入に尋ねました

店長は「普通に1日お店にいたと思うけど?」としらを切りますが 、愛子は「みんな 店長は2時間程外に出てたって言ってましたよ」と、事前にスタッフへ聞き込みをしていたことを明かします 。さらに、返金記録を見せてほしいと詰め寄ると、店長の顔色が変わりました

嫉妬に狂った犯行

追い詰められた店長は、ついに本性を現します。彼女は、愛子を刺したのが自分であると認めたのです。その動機は、愛子への激しい嫉妬でした。 「許せないじゃない 私が店長になるのにどれだけ苦労したと思う?」 、「休日出勤は当たり前 彼氏も作らず10年働き続けてやっとよ」 、「なのにまだ入って2年の結婚秒読みの彼氏までいるリア充のあなたが」「ずっと憧れてた新店舗の店長にえらばれるなんて…」 。長年溜め込んできた憎悪を、店長は愛子にぶつけました。「愛子ちゃんさえいなければ…新店舗の店長は私だったかもしれない」 。その歪んだ動機に、愛子は言葉を失います。

全てを失った果てに…

店長は「仮に愛子ちゃんを刺したのが私だとして証拠はあるの?」と開き直り、愛子を一人残して去っていきます 。真犯人が分かり、一つの真実にはたどり着いたものの、愛子の心は晴れません。「あんな風に思われてたなんて…」

家に残された絶望のメッセージ

傷ついた愛子は、無性に姉の顔が見たくなります。「子供の頃…いつもお姉ちゃんに泣きついて慰めてもらってた」 。しかし、「もう甘えるのはやめるって決めたのに」と、自分を戒めながら自宅のドアを開けます

すると、家の中はガランとし、家具がなくなっていました 。そして壁には、赤いスプレーでこう書かれていたのです。

お前の大事なものは 全部奪ってやる

それが誰の仕業なのか。愛子の絶望が、まだ終わらないことを示唆して物語は幕を閉じます。

【私の彼が姉の夫になった理由】5話を読んだ感想(ネタバレあり)

第5話は、愛子の強さと成長が光る回であると同時に、新たな犯人が明らかになり、物語がさらに複雑化する衝撃の回でした。診察室での愛子の機転には、思わず「よくやった!」と声をかけたくなりました。ただ泣き寝入りするのではなく、自分の頭で考えて窮地を脱する姿に、彼女の反撃への期待が大きく膨らみました。

そして、店長の告白。人間の嫉妬という感情の恐ろしさを、まざまざと見せつけられた気がします。順風満帆に見えた愛子の裏で、こんなにも黒い感情が渦巻いていたとは…。しかし、彼女が実行犯だとしても、優馬の父との関係や、姉・紗栄の暗躍など、まだ説明のつかない謎が多すぎます。店長は単独犯なのか、それとも彼女もまた、誰かの駒に過ぎないのでしょうか。

ラストの壁のメッセージは、本当に不気味でした。これは一体誰の仕業なのか。家財道具を運び出すという大掛かりなことを考えると、店長の単独犯行とは思えません。やはり、すべての元凶である姉・紗栄の次の手なのでしょうか。一つの謎が解けたと思ったら、さらに大きな謎が突きつけられる展開に、ただただ翻弄されます。愛子の本当の戦いは、まだ始まったばかりなのかもしれません。

【私の彼が姉の夫になった理由】5話のネタバレまとめ

  • 愛子は優馬の父に「レイプ被害で訴える」と宣言しますが、逆に脅し返されます 。しかし、機転を利かせてその場を切り抜けました 。
  • 優馬の父から「犯人」に関する情報を得た愛子は、独自の調査で元上司の店長が犯人だと確信し、彼女と直接対決します 。
  • 追い詰められた店長は、愛子への激しい嫉妬から強盗を働いたことを自白しました 。
  • すべてが明らかになった後、愛子が自宅に戻ると、家財道具はすべてなくなり、壁には「お前の大事なものは全部奪ってやる」という不気味なメッセージが残されていました 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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