【私の彼が姉の夫になった理由】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 姉の紗栄は、義父からの性的虐待と、実母からの裏切りという壮絶な過去を優馬に告白しました 。
  • 母は紗栄に「産まなきゃよかった」と言い放った後、自殺し、義父もその後亡くなっていました 。
  • 紗栄は「あなたも共犯者」だと優馬を精神的に束縛しています 。

【私の彼が姉の夫になった理由】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

姉・紗栄の壮絶な過去が明かされ、物語の様相が一変した第6話。続く第7話では、舞台が3ヶ月後に移り、新たな一歩を踏み出そうとする愛子の前に、新たな出会いと、さらに巧妙で残忍な罠が待ち受けていました。

新たな日常と、新たな出会い

紗栄と優馬が突然姿を消してから3ヶ月が経過しました 。販売部からネット事業部に異動となった愛子は、忙しい日々を送ることで辛い記憶から逃れようとしていました

年下のアシスタント・牧野崇利

そんな彼女の部署に、新しいアルバイトのアシスタントとして牧野崇利(まきの たかとし)、通称タカトシがやってきます 。彼は人懐っこい性格で、「タカトシって呼び捨てしちゃってください」とすぐに職場に溶け込んでいきました 。

愛子に対しても、「正直可愛いなとは思っちゃいました」とストレートに好意を示し、恋愛から遠ざかっていた愛子を戸惑わせます

忍び寄る影と、タカトシの申し出

新しい環境で前を向こうとする愛子ですが、過去の事件が落とす影はまだ彼女を苛んでいました。

誰かに見られている…?

ある日の帰り道、愛子は誰かにつけられているような気配を感じ、恐怖に襲われます 。同僚との会話で、半年前に強盗に襲われた事件が社内でまだ噂になっていることを知り、彼女の不安はさらに募ります

「僕に護衛やらせてください」

愛子の不安を察したタカトシは、「僕に護衛やらせてください」と真剣な表情で申し出ます 。他の同僚に「愛子ちゃんと一緒に帰りたいだけでしょ?」とからかわれると、「バレました?」とあっけらかんと認めつつも、「ほんとに心配なんで!」と、その真剣さを伝えました 。同僚にも後押しされ、愛子は彼の厚意に甘え、家まで送ってもらうことになります

動き出す心と、歓迎会での告白

タカトシの真っ直ぐな優しさに触れ、愛子の凍てついていた心に、少しずつ変化が訪れます。

新たな恋への戸惑い

タカトシと並んで歩きながら、「優馬はもういないのに なんか裏切ってるみたいな気持ちになってしまう…」と、愛子は罪悪感を覚えていました 。彼から恋人の有無を尋ねられた際には、「忘れなきゃいけない人ならいるよ…」と正直に打ち明けます 。そんな彼女を、タカトシは「僕が笑わせますよ」と明るく励ますのでした

「僕を彼氏候補にしてくれたら嬉しいです」

後日開かれたタカトシの歓迎会で、愛子は自身の企画が採用されたことを知らされ、同僚たちから祝福を受けます 。その帰り道、飲みすぎてふらつく愛子をタカトシが支えると、彼は真剣な表情でこう告げました

「今すぐにとは言わないので」「僕を彼氏候補にしてくれたら嬉しいです」 。

彼のまっすぐな告白に、愛子は「タカトシ君と付き合ったら優馬のこと忘れられるかな?」と、新たな恋へ踏み出す可能性を考え始めます

全ては紗栄の計画通り

しかし、この新たな出会いと淡い恋の始まりすらも、全ては姉・紗栄の仕組んだ罠でした。

監視されていた愛子

タカトシは、電話である人物に「計画通りに進んでますよ」と状況を報告していました 。その電話の相手は、姉の紗栄だったのです 。タカトシは、紗栄によって愛子を監視し、籠絡するために送り込まれた駒でした。

紗栄は「あの子 いつもべったり傍にいてくれる人しかダメな子だから宜しくね」と、愛子の性格を熟知した上でタカトシに指示を出します 。

「僕の愛子さん」

タカトシは、愛子の写真を眺めながら、「そこは誰にも負けない自信があるんで」と紗栄に答えます 。そして、小瓶に入った何かを愛子の写真に振りかけ、「おやすみ 僕の愛子さん」と不気味に微笑むのでした

【私の彼が姉の夫になった理由】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

第7話は、愛子がようやく前を向いて歩き出そうとした矢先に、その希望の光すらも姉・紗栄の仕組んだ罠だったと明かされる、あまりにも残酷で救いのない回でした。タカトシの登場は、これまで続いてきた地獄のような展開の中に差し込んだ、一筋の光のように思えました。

彼の屈託のない明るさやストレートな優しさに、愛子と一緒に読者も癒され、新しい恋を心から応援したい気持ちになっていただけに、ラストで彼が紗栄のスパイだったと判明した時の衝撃と絶望感は計り知れません。

紗栄の執念は、もはや恐怖を通り越して異常の域に達しています。愛子の職場にまで手の者を送り込み、恋愛感情すらも自分の筋書き通りにコントロールしようとする。その計画の周到さと、悪意の深さには改めて戦慄しました。

そして、ラストに見せたタカトシの不気味な一面。「僕の愛子さん」という独占欲に満ちたセリフや、謎の小瓶。彼はただ紗栄の指示で動く駒なのか、それとも彼自身も何か歪んだ目的を持っているのか。新たなキャラクターの登場で、物語はさらに予測不能な領域に突入しました。愛子に安息の日は訪れるのか。希望が見えた瞬間に、より深い絶望に突き落とされるジェットコースターのような展開から目が離せません。

【私の彼が姉の夫になった理由】7話のネタバレまとめ

  • 紗栄と優馬が姿を消してから3ヶ月後、愛子は新しい部署で年下のアシスタント・タカトシと出会います 。
  • 誰かにつけられていると怯える愛子を守るため、タカトシがボディガードとして家まで送ってくれることになります 。
  • タカトシは愛子に惹かれ、「僕を彼氏候補にしてくれたら嬉しいです」と告白しました 。
  • しかし、タカトシの正体は姉の紗栄が送り込んだスパイであり、この出会いも全て紗栄の計画だったことが判明します 。
  • タカトシもまた、愛子に対して何か異常な執着を見せ始めていました 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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