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【純白のウエディングドレスで復讐を】41話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

【純白のウエディングドレスで復讐を】第41話をネタバレありで解説する

前回、大手製菓会社の御曹司であるからのプロポーズを受け、幸せの絶頂にいた紗季。二人の新たな門出を祝う創立記念パーティーが、今回の物語の舞台です。しかし、華やかな宴の裏では、あの女の消えない憎悪が渦巻いていました。

招かれざる客、その名は

パーティー会場は、きらびやかな雰囲気に包まれています。新専務として堂々とスピーチを終えた透の隣で、美しいドレスに身を包んだ紗季は、少し緊張しながらも幸せを噛み締めていました。そんな二人の元へ、一人の紳士が近づいてきます。

彼の名は森村。先月から透の会社の顧問弁護士になった人物です 。和やかに挨拶を交わす中、森村弁護士は「本日はパートナーを連れて参ったのですが」と、おもむろに背後を振り返ります 。

そこに立っていたのは、紗季と透の人生を滅茶苦茶にした張本人、古谷愛実でした 。予想だにしなかった人物の登場に、紗季と透は言葉を失い、パーティーの楽しい空気は一瞬にして凍りつきます。

明かされる歪な関係

「これは一体…」と困惑する透に対し、森村弁護士は驚くべき事実を告白し始めます。実は彼は、以前から愛実の代理人弁護士として、彼女の起こしたトラブルの交渉を行っていたのです

さらに衝撃的なことに、森村弁護士は悪びれる様子もなくこう続けます。

「こちらが私のパートナー、古谷愛実さんです」

「お付き合いをさせていただいております」

代理人の弁護士と、その依頼人である愛実が恋人関係にあるという、常識では考えられない歪な関係。この事実に、紗季と透の表情はさらに曇っていきました。

涙の謝罪劇、その真意は

森村弁護士に促され、愛実はまるで悲劇のヒロインのように涙を流しながら頭を下げます

「本当に、本当に申し訳ございませんでした……」

彼女は、透に冷たく突き放されたことで、ようやく自分の罪の重さに気づいたと語ります 。そして、「今日を最後に、お二人の前には現れません」と、か細い声で約束するのでした

しかし、その殊勝な態度とは裏腹に、紗季の心は冷え切っていました。「悪いけど、全然信じられない……」 。あれほど執念深かった愛実が、こんなにもあっさりと引き下がるはずがない。紗季は、この謝罪劇の裏にある底知れない悪意を直感的に感じ取っていたのです

不快です―透の毅然たる決断

森村弁護士は、「後で知られるより、早くお伝えした方が良いかと思いまして」と、さも親切心であるかのように釈明します

一連の茶番に対し、透は冷静に「お気遣い感謝します」と返しました 。しかし、それは嵐の前の静けさに過ぎません。彼は、紗季の前に立ち、二人を守るように毅然とした態度で言い放ちます。

「とはいえ大変不快です

「パートナーの方には、今すぐこの会場から出て行っていただきたい

透の、静かながらも絶対的な拒絶の言葉。それは、紗季を守り抜くという彼の固い決意の表れでした。幸せの絶頂であるはずのパーティーは、こうして新たな戦いの始まりを告げる舞台となってしまったのです。果たして二人は、弁護士という新たな盾を得た愛実の悪意から、未来を守り抜くことができるのでしょうか。

まとめ【純白のウエディングドレスで復讐を】41話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の41話は、まさにジェットコースターのような展開で、心臓が休まる暇もありませんでした。幸せなパーティーの場面から一転、最悪の人物が登場するシーンは、分かっていても「来たか…!」と声が出てしまうほどのインパクトがあります。

何より恐ろしいのは、古谷愛実というキャラクターの底知れなさです。涙ながらの謝罪は、彼女のこれまでの言動を知っている読者からすれば、白々しいにも程があります。むしろ、殊勝な態度を取れば取るほど、その裏にあるどす黒い感情が透けて見えるようで、背筋が凍る思いがしました。

そして、今回のキーパーソンである森村弁護士の存在が、物語に新たな不気味さを加えています。普通、依頼人と代理人が恋人関係になるなど考えられません。彼が愛実の本性を知った上で協力しているのか、それとも彼自身も彼女に操られているのか。どちらにせよ、二人がタッグを組んだことで、これまで以上に厄介で陰湿な攻撃が始まることを予感させます。

そんな息の詰まる状況の中で、最後の透のセリフには本当に痺れました。「大変不快です」の一言は、読者の気持ちを完璧に代弁してくれた、最高のカウンターだったと思います。紗季を守るために、社会的な立場も顧みず、きっぱりと「出て行け」と言い放った彼の姿は、最高に格好良かったです。

幸せな未来へ歩み始めた二人を待ち受ける、あまりにも大きな障害。この絶望的な状況を、二人がどう乗り越えていくのか、不安と期待が入り混じりながら、次の展開を待たずにはいられません。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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