【聖ラブサバイバーズ】7話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

第7話では、前話のラストで友人から投げかけられた「一生セックスできないかもしれない」という言葉が、ハルの心に深く突き刺さるところから物語が始まります。
前回の第6話では、王子の手作りカレーや穏やかな新婚生活に幸せを感じていたハルですが、友人の一言によって、その平穏な日々に亀裂が入り始めました。
【聖ラブサバイバーズ 】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する
第7話では、ハルが抱える「経験の少なさ」と過去のトラウマ、そして周囲の友人たちが隠し持つ「別の顔」が明らかになります。
自分だけが取り残されているような孤独感と、それでも愛する「推し」への想い、そして信じていた友人の衝撃的な秘密が交錯していきます。
突き刺さる『ブーメラン』と女性としての自信喪失
物語は、ハルが編集長から言われた言葉のダメージを引きずっているシーンから始まります。
「夫と別れない限り、一生できないかもしれない」
その言葉は、まるで投げられたブーメランのように、時間差でハルの後頭部を直撃しました。新婚であるにもかかわらず、このような悩みを抱えている現実に、ハルは改めて愕然とします。
編集長の価値観、同僚との会話で感じる「ズレ」
同僚との帰宅途中、話題は編集長が「SEXでキラキラする」という企画で伝説を残した雑誌『LUN LUN』のことに。
毎号完売するというその雑誌は、性的な充実こそが女性の輝きであると謳っていました。同僚は編集長から「あなたまだ20代(のような若々しさ)だから、女の喜び知らないのね」と、冗談めかしつつも核心を突くような言葉を言われたと告白。
同僚は苦笑いで「セクハラじゃないですかー」と付け加えますが、ハルにはその言葉がえらく突き刺さります。彼女自身、「女の喜び」という感覚がよくわからず、自分だけがその「キラキラ」した世界から縁遠い場所にいると感じてしまったのです。
苦い初体験の記憶とトラウマ
その言葉をきっかけに、ハルは社会人になって初めてできた彼氏との記憶を呼び起こします。
それは、愛に溢れた甘い思い出ではなく、義務感と痛みに満ちた苦い経験でした。
「しなきゃいけない」という義務感
当時のハルは、彼氏とホテルに向かう際も「社会人として、彼女として、これをしなきゃいけないんだろうな」という義務感に駆られていました。
薄暗い部屋、知らない場所での行為。ハルの心にあったのはときめきではなく、「男の人ってこんなに息が荒くなるんだ」という冷めた観察眼と、ソワソワするような居心地の悪さだけでした。
決定的な一言
そして迎えた瞬間、ハルが感じたのは快楽ではなく激痛でした。「痛ったああああ!!」と叫んで拒絶するハルに対し、彼氏は心配するどころか、信じられない言葉を吐き捨てます。
「処女かよ」
その声には、驚きとともに明らかな落胆が含まれていました。その後、彼とは自然消滅。それ以来、ハルは王子への「推し活」に没頭し、ライターとしてのキャリアを築く一方で、恋愛や性的な関係からは遠ざかることになったのです。
占いで「他の人に行け」と言われたり、合コンに参加したり、バーのマスターといい雰囲気になったりすることもありましたが、結局ハルは誰とも深い関係になることはありませんでした。圧倒的に経験値が不足している自分に、ハルは改めて焦りを感じます。
推しの供給と抑えきれない渇望
過去のトラウマに沈み、疲弊して帰宅したハルを待っていたのは、王子からのメッセージでした。
「ごめん、今日飯食えると思ったけど鈴木に捕まったわー」
夕食を一緒に食べられないという連絡でしたが、そこには「ピースサインをした王子の自撮り写真」が添えられていました。
一瞬で満たされる心と、体の反応
さっきまでの落ち込みが嘘のように、その写真一枚でハルの心は救われます。「自撮りかわいすぎか…」とスマホを握りしめ、こんな些細なことで満たされる自分に安堵します。
しかし、心とは裏腹に、体は正直でした。少しでも触れられれば、体の奥底から「もっと」という声が聞こえてくる。ハルはその声に必死に蓋をして、気づかないふりを続けていました。
「理想の妻」冬実の裏の顔
一人寂しく歯磨きをしながら、ハルは友人の冬実のSNSをチェックします。
そこには、シュッとした旦那さんと可愛い娘、そして旅先での幸せそうな家族写真がアップされていました。「めちゃくちゃ愛されてる感出てるしなー」と、ハルは自分とは対照的な冬実の完璧な生活を羨みます。
今のモヤモヤした気持ちは、独身の秋菜には話せても共感してもらえないかもしれない。そう考えたハルは、既婚者であり、いつも優しく的確なアドバイスをくれる冬実に相談しようと決意します。
「冬実ちゃん!ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど!サシ飲みどう??」
衝撃のラストシーン
ハルからのLINEを受信した冬実は、すぐに「もちろん、いつにするー?」と返信をくれます。文面だけ見れば、いつもの優しい冬実です。
しかし、その時冬実がいた場所は、家族の待つ自宅ではありませんでした。
ホテルのような一室で、バスルームから出てきたのは、夫ではない若い男。「泡風呂できたよー、入ろ」と無邪気に笑う全裸の男に対し、ベッドに横たわる冬実は妖艶な笑みを浮かべていました。
理想的な結婚生活を送っていると思われていた冬実。彼女は裏で、不倫という別の顔を持っていたのです。
【聖ラブサバイバーズ 】7話を読んだ感想(ネタバレあり)
第7話は、ハルの切ない過去と、ラストの冬実の衝撃的な展開に心が揺さぶられる回でした。
特にハルの初体験のエピソードは、読んでいて胸が苦しくなりました。初めての相手に「処女かよ」と落胆されるなんて、トラウマにならないはずがありません。その経験が、今の王子との「踏み込めない関係」に影響しているのだとしたら、ハルが抱える闇は想像以上に深いのかもしれません。
また、王子の自撮り写真一枚で元気になってしまうハルの「チョロさ」がいじらしくもあり、同時に哀れでもありました。精神的には満たされていても、生物としての本能を押し殺している彼女の姿は、見ていて痛々しいものがあります。
そして何より、冬実です!「理想の妻」枠だと思っていた彼女が、まさか若い男と泡風呂に入ろうとしているとは…。第3話の女子会で「若い男子と働く環境にときめいている」という話は出ていましたが、まさか一線を越えているとは思いませんでした。ハルが相談相手として選んだのが、最も危険な秘密を持つ冬実だったという皮肉。次回の女子会がどうなるのか、波乱の予感しかありません。
【聖ラブサバイバーズ 】7話のネタバレまとめ
- ハルは友人からの「一生セックスできないかも」という言葉に深く傷つき、悩み続けている。
- 編集長からの「女の喜び知らないのね」という言葉が、ハルのコンプレックスを刺激する。
- ハルの初体験は、義務感で行ったものであり、彼氏に「処女かよ」と失望される最悪の記憶だった。
- 王子からの自撮り写真で精神的には回復するものの、ハルは身体的な渇望を必死に抑え込んでいる。
- ハルは「理想の夫婦」だと思っている冬実に相談を持ちかける。
- 冬実は夫ではない若い男とホテルにおり、不倫関係にあることが明らかになる。
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