【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】3話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 婚約者のユリシーズと妹のアリエルに裏切られたラシェルは、ヤケ酒の席で騎士アルフレッドと出会います。
- アルフレッドもまた、想いを寄せていた聖女に裏切られた傷心中の身でした 。
- 意気投合した二人は一夜を共にし、翌朝、アルフレッドはラシェルに「一緒に婚姻届を出しにいこうか!」と電撃プロポーズをします 。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する
一夜を共にした翌朝、騎士アルフレッドからの突然のプロポーズに困惑するラシェル 。物語は、彼の驚くべき正体と、二人がラシェルの家族へ結婚の挨拶に向かう波乱の展開を迎えます。
英雄騎士様の高すぎるスペック
「結婚届の前に、君の家族に挨拶に行かないとね!」と笑顔で語るアルフレッドに、ラシェルはまずここがどこなのかを尋ねます 。返ってきたのは「俺の家」というシンプルな答えでした 。しかし、そこはキラキラと輝く豪華な内装の屋敷だったのです 。
そして、アルフレッドは改めて自己紹介をします。
「俺の名前はアルフレッド・シャルリエ 一応伯爵位を戴いている」
シャルリエ伯爵家といえば、豊かな領地を持つ国内でも指折りの裕福な大貴族であり、優秀な騎士を輩出する名門です 。王宮の会計官であるラシェルにとっては、高額納税者一覧でいつも見かける名前でした 。
さらに、魔王討伐の恩賞で爵位が一つ上がり、侯爵になる予定だという事実も判明します 。貧乏男爵家の娘である自分とは、あまりにも身分が違いすぎる相手だったのです 。
決意は固く、責任は重く
あまりの身分差に、ラシェルはなぜ彼が平民も来るような酒場にいたのかと問い詰めます 。彼はただ「知り合いに会いたくなかったんだ」と静かに答えるだけでした 。そして、彼女と共に過ごした時間が何よりも幸福だったこと、これからも一緒にいたいと思ったことを真摯に伝えます 。
「こんな関係になった以上 責任はとる 結婚しよう」
しかし、ラシェルは「結構です」と、その申し出をきっぱりと断ります 。行き遅れの歳で、妹に婚約者を寝取られた自分に、彼が責任を感じる必要はないと告げるのです 。
ところが、アルフレッドの決意は揺るぎませんでした。
「悪いが俺は 初めての女性と結婚すると決めている これは絶対に変わらない」
その言葉に、ラシェルは悟ります。彼の大切な「童貞」を奪ってしまった今、責任を取るべきなのはむしろ自分のほうなのだ、と 。
波乱の凱旋と冷え切った家族
様々な感情が渦巻く中、二人はラシェルの実家であるルフェーヴェル男爵邸に到着します 。感情のまま飛び出した家に、まさか一夜を共にした男性と結婚の挨拶に戻ることになるとは、彼女自身も想像していませんでした 。
しかし、家の中は娘が無断外泊したことを心配する雰囲気など微塵もありません 。それどころか、妹アリエルの結婚準備で慌ただしく活気づいていたのです 。
「誰も私の心配なんかしないわよね」と、ラシェルは改めて家族にとって自分が「気にかける必要のない存在」であったことを痛感させられます 。
英雄登場、そして宣戦布告
ラシェルが父親を呼ぶと、彼は娘を咎めるように現れます 。そして、隣に立つアルフレッドを誰何しました 。
アルフレッドが「アルフレッド・シャルリエと申します」と名乗ると、父親の顔色が変わります 。まさかあの大貴族、シャルリエ伯爵家の当主その人だったからです 。彼は先日の魔王討伐から帰国した際に、父から爵位を継いだのでした 。
その場にいた全員が驚きに固まる中、アルフレッドは堂々と宣言します。
「実は ラシェル嬢との結婚をお許しいただきたく」
彼は「前々からラシェル嬢に想いを寄せていた」と、10時間ほど前に始まった恋心を隠し、見事な口上を述べます 。そして、元婚約者のユリシーズに向かって「君が婚約を解消してくれてありがとう!」と痛烈な皮肉を言い放ちました 。
さらに、馴れ馴れしく話しかけてきた妹アリエルには、「目上の方に対する礼儀をわきまえなさい」と冷たく一喝 。彼女が婚約者を寝取ってくれたおかげで助かったとまで言い放ち、完全にやり込めます 。
そして最後に、家族全員に向かって笑顔で告げました。
「あなた方は彼女の事を大切にしていないようですし 私がもらってもなんの問題もありませんね」
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】3話を読んだ感想(ネタバレあり)
第3話は、とにかくアルフレッドのスペックの高さと、彼の行動力に圧倒される回でした。ただの真面目な騎士かと思いきや、まさかの超名門貴族の当主様だったとは。しかも、爵位は侯爵に上がる予定という、とんでもないシンデレラストーリーの幕開けにワクワクが止まりません。
そして何より、ラシェルの実家での彼の立ち振る舞いが最高に格好良かったです。自分をないがしろにしてきた家族や元婚約者に対して、一歩も引かずに理路整然と、かつ痛烈な皮肉を交えてやり込めていく姿は、まさに爽快の一言。特に、元婚約者に「婚約解消してくれてありがとう」と言い放ったシーンは、思わず「よく言った!」と声を上げたくなりました。
愛する女性のために、身分も権力も、そして知性も総動員して彼女を守り、全力で求愛する。そんな彼の姿は、まさに理想のヒーローそのものです。ラシェルの心が、彼のまっすぐな愛情によって少しずつ癒されていく様子も丁寧に描かれており、今後の二人の関係から目が離せません。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】3話のネタバレまとめ
- アルフレッドの正体は、超名門貴族シャルリエ伯爵家の当主であり、魔王討伐の功績で侯爵になる予定だった 。
- ラシェルは身分違いを理由に結婚を断るが、アルフレッドは「初めての女性と結婚する」という固い決意を崩さない 。
- ラシェルの実家では、彼女の無断外泊を心配する者は誰もおらず、妹アリエルの結婚準備が進められていた 。
- アルフレッドはラシェルの家族の前で、彼女との結婚の許しを求める 。
- 彼は圧倒的な身分と正論で元婚約者と妹をやり込め、「彼女を大切にしないなら私がもらっていく」と宣言する 。
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