【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】8話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- アルフレッドは、ラシェルの家族の前で結婚を宣言し、元婚約者や妹のアリエルを圧倒的な正論でやり込めました。
- ラシェルは自分の人生を取り戻すことを決意し、家族との経済的な関係を断ち切ることを通告しました。
- アルフレッドはアリエルの誘惑を一切受け付けず、ラシェルへの一途な想いを示します。
- 去り際に本性を現したアリエルは、二人に憎しみの表情を向けます。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】第8話をネタバレありでわかりやすく解説する
アルフレッドとの生活が始まり1ヶ月。ラシェルの環境は劇的に変化し、心境にも新たな芽生えが見られます。第8話では、魔王討伐の祝賀会を舞台に、ラシェルが過去の家族と対峙し、アルフレッドへの想いを確かなものにしていく姿が描かれます。
愛の力、ではなく「金の力」?
アルフレッドと暮らし始めて1ヶ月、ラシェルは職場の同僚から「最近綺麗になった」と噂されるようになります 。同僚は「愛の力」だと微笑みますが 、ラシェル自身は、その変化を「愛の力というより 金の力」だと冷静に分析していました 。
栄養バランスの取れた美味しい食事、最高級品の数々、そして次期伯爵夫人として雑用や残業をさせられることなく確保された良質な睡眠 。アルフレッドが与えてくれる豊かな生活が、彼女を心身ともに満たしていたのです。前世を含めても、これほど大切にされた経験は初めてで、彼女は戸惑いながらも、最近よくアルフレッドのことを考えるようになっている自分に気づくのでした 。
祝賀会のための特別なドレス
そんなある日、アルフレッドから陛下主催の魔王討伐祝賀会が開かれることを知らされます 。そして、「見せたいものがあるんだ」と、一着の美しいドレスを彼女の前に差し出しました 。
「当日はこのドレスを着て 俺の隣を歩いてほしい」
そのドレスは、アルフレッドの瞳と同じ、美しい青緑色でした 。彼と同じ色のドレスを纏い、隣を歩くこと。それが彼の独占欲の表れであることにラシェルはまだ気づいていませんでしたが 、彼の隣で一緒に歩んでいきたいという気持ちに応え、「喜んで…!」とその申し出を受け入れます 。
祝賀会デビューと勇者一行
祝賀会当日。初めてアルフレッドと二人で公の場に姿を現したラシェルは、その凄まじい注目度に圧倒されます 。すぐに、勇者レオンが気さくに話しかけてきました 。彼は魔王討伐の功績で伯爵位を叙爵される予定ですが、平民出身のためか、貴族らしからぬ明るい性格の持ち主です 。
続いて、神官のシャルル・セスティーと魔術師のヴァレール・ヴァレンも挨拶に現れます 。噂にたがわぬ「眉目秀麗集団」ですが 、ラシェルはこの男性陣全員が聖女と関係を持っていることを思い出し、複雑な気持ちになるのでした 。
家族との再会と醜い要求
アルフレッドたちが陛下の元へ挨拶に行き、一人になったラシェルの元へ、思いがけない人物が現れます 。妹のアリエル、そして父親です。派手好きなアリエルが驚くほど質素なドレスを着ているのを見て、ラシェルはすぐに彼らの狙いが自分からの金銭的な援助にあることを見抜きます 。
案の定、父親は「そんな豪華な格好をする金があるのに、家族を援助しないのか」「何度も手紙を送ったのに返事もよこさないで、なんて冷酷なんだ!」とラシェルを激しく詰るのでした 。
ラシェルの覚悟と聖女の登場
しかし、ラシェルは父親から手紙など一通も受け取っていませんでした 。その時、彼女は確信します。きっとアルフレッドが、自分が心を痛めないように、こっそり手紙を処分してくれていたのだと 。
彼の深い優しさに触れ、ラシェルの中で覚悟が決まります。「私の家族はアル 彼がいい」 と。
彼女は父親たちに向き直り、静かに、しかし毅然とした態度で言い放ちます。
「私はあなた達に見切りをつけただけ だってそれだけの事を私にしたでしょう?」
一触即発の空気が流れるその時、彼らの背後から声がかかります。「ここにいらしたんですね!」と現れたのは、他ならぬ聖女エリカでした 。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】8話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、ラシェルの精神的な成長と自立がはっきりと描かれた、非常に感動的な回でした。前半の、同僚に「綺麗になった」と言われて「金の力です」と内心で断言するシーンは、彼女らしいリアリストな一面が見えてクスッと笑えましたが、それだけアルフレッドからの愛情が彼女を物理的にも精神的にも満たしている証拠なのだと感じます。
そして、祝賀会での元家族との対峙シーンは圧巻でした。父親の身勝手な言い分に対し、一歩も引かずに「あなたたちが私にしたことでしょう?」と言い返す姿には、彼女が過去のしがらみを断ち切り、自分の足で立とうとする強い意志が感じられ、胸が熱くなりました。アルフレッドが手紙を処分していたという推測も、彼の深い愛情を示す素晴らしいエピソードです。
最後の聖女エリカの登場は、まさに嵐の前の静けさといったところでしょうか。ラシェルが過去を乗り越えようとしているまさにその時に現れた彼女が、一体何を仕掛けてくるのか。幸せな二人を邪魔する存在にならないでほしいと願いつつも、今後の展開から目が離せません。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】8話のネタバレまとめ
- アルフレッドと暮らし始めて1ヶ月、ラシェルは心身ともに満たされ、彼への想いを自覚し始めます 。
- アルフレッドは魔王討伐の祝賀会のために、彼の瞳と同じ色のドレスをラシェルに贈ります 。
- 祝賀会で、ラシェルは勇者レオンをはじめとする勇者パーティーのメンバーと顔を合わせます 。
- 会場で父親と妹アリエルに再会し、金銭的援助を断ったことで「冷酷だ」と激しく責められます 。
- ラシェルは、自分を傷つけまいと手紙を処分してくれていたアルフレッドの優しさを悟り、家族との完全な決別を決意します 。
- 一触即発の雰囲気の中、聖女エリカが彼らの前に現れます 。
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