2025.10.20

【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】11話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

全話のあらすじ

祝賀会に現れた聖女エリカは、非常に大胆な服装をしていました。
エリカはラシェルを二人きりの場所に呼び出し、「アルと別れてくれませんか？」と要求します。
その理由を「二人が結ばれると世界が滅びてしまうから」と語り、この世界が「ゲーム」であることを示唆しました。
前世の記憶を持つラシェルは、エリカが自分と同じ「日本人」ではないかと推測します。
心配して駆けつけたアルフレッドに対し、ラシェルは機転を利かせてその場を収めます。
ラシェルがエリカとお茶をしたいと申し出ると、アルフレッドは彼女を全面的に信頼し、それを許可しました。

Contents

【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する
- この世界は成人向け乙女ゲーム！？
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】11話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】11話のネタバレまとめ

【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する

聖女エリカの口から飛び出した「この世界はゲーム」という衝撃的な言葉。第11話では、お茶会に招かれた彼女が、この世界の驚くべき真相と、彼女が逆ハーレムを築かなければならなかった悲しい理由をラシェルに語り始めます。

この世界は成人向け乙女ゲーム！？

ラシェルは、祝賀会での聖女エリカの爆弾発言に驚きつつも冷静さを取り戻し、改めて詳しい説明を求めます。すると、エリカはこの世界の正体を明かしました。

『白き聖女は恋惑う~暗黒の竜と選ばれし勇者たち~』

ここは、彼女が元の世界で知っていた成人向けの乙女ゲームの世界だというのです。前世でメディア関連の仕事をしていたラシェルは、ゲームという概念をすぐに理解します。

聖女エリカの異世界召喚

エリカは、なぜこの世界がゲームだと断言できるのか、その理由を3年前の出来事から語り始めます。

元の世界で大学1年生だった鈴木絵梨花（すずきえりか） 。彼女には社会人の姉がおり、その姉がこの乙女ゲームに夢中でした。絵梨花自身も姉の隣でゲームをプレイしており、特に騎士アルフレッドの攻略に苦戦していたことを覚えています。

ある日、姉はゲームの重要な情報を口にします。それは、裏ボスである「黒竜」を倒すためには、攻略対象キャラクター全員の好感度を80以上にしなければならない、というものでした。

その会話の後、絵梨花は合コンへ出かけようと家を出た瞬間、まばゆい光に包まれ、この世界へ召喚されてしまったのです。

ゲームのオープニングと聖女の使命

召喚された彼女の目の前に現れたのは、勇者レオン、騎士アルフレッド、神官シャルル、魔術師ヴァレール。名前、髪や瞳の色、服装まで、全てが姉のプレイしていたゲームの攻略キャラクターと完全に一致していました。

彼女は、自分がゲームのヒロインである聖女として召喚され、魔王を討伐する使命を負ったことを悟ります。そして同時に、恐ろしい事実にも気づきました。それは、攻略キャラ全員の好感度を上げなければ、この世界は滅びてしまうという、ゲームのクリア条件です。

逆ハーレムの真相

ラシェルは、エリカが必死に逆ハーレムを築こうとしていた理由をようやく理解します。それは、世界を、そして自分自身の命を救うための、たった一つの方法だったのです。

エリカは、このゲームではエッチな事をすると好感度が爆上がりするため、その手段を多用してしまったと恥ずかしそうに告白します。ラシェルは、彼女の貞操観念の低さに呆れつつも、この過酷なゲームの世界で生き抜くための、驚くべき適応能力だと納得するのでした。

【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】11話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回は、聖女エリカの過去が明かされ、彼女の行動原理のすべてが明らかになる、非常に重要な回でした。「世界を救うために逆ハーレムを作る」という使命は、一見すると突拍子もないように聞こえますが、彼女が突然見知らぬゲームの世界に放り込まれた女子大生だと考えると、その必死さが伝わってきて胸が痛みます。

特に、姉との何気ない日常の会話が、異世界での生死を分ける重要な情報になっていたという展開は、運命の皮肉を感じさせます。もっと姉のゲームプレイを見ていれば、と後悔する彼女の姿には、深く同情せざるを得ません。これまで少しわがままな聖女様という印象でしたが、一気に彼女のことが人間らしく、応援したくなるキャラクターに変わりました。

そして、この世界の根幹が「成人向け乙女ゲーム」であると確定したことで、物語の前提が大きく変わりました。ラシェルとアルフレッドの純粋な恋が、ゲームのシナリオ、つまり「世界の運命」にどう影響していくのか。二人の幸せが、世界の破滅に繋がるかもしれないという絶望的な状況で、彼らがどんな選択をするのか、今後の展開がますます気になります。