【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】12話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- ラシェルは聖女エリカをお茶会に招き、世界の秘密について話を聞きます 。
- ラシェルが「異世界転生者(前世:佐藤蘭)」、エリカが「異世界転移者(鈴木絵梨花)」であることが判明しました 。
- 絵梨花は再びアルフレッドと別れるよう要求しますが、ラシェルは彼が大切な人であるとして、これをきっぱりと拒絶します 。
- 追い詰められた絵梨花は、この世界が**「十八禁エロゲーの中」**であるという衝撃の事実を告白しました 。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】第12話をネタバレありでわかりやすく解説する
聖女エリカ(絵梨花)から、この世界が「成人向け乙女ゲーム」であると告げられたラシェル。第12話では、世界の存亡をかけたゲームの攻略法と、それに伴うアルフレッドの好感度の重要性が語られます。そして物語は、ラシェルが自身の恋心を自覚し、世界の運命に立ち向かう決意をする、感動のクライマックスへと進みます。
裏ボス攻略の鬼畜設定
ラシェルは、絵梨花からゲームのさらなる詳細を聞き出します。このゲームには、魔王を操っていた黒幕として、裏ボスである**「黒竜(ブラックドラゴン)」**が存在するというのです 。そして、この裏ボスを倒すためには、攻略対象キャラクター全員の好感度が80%以上でなければならないという、非常に厳しい条件が課せられていました 。
つまり、絵梨花が逆ハーレムを形成しなければ、この世界は黒竜によって滅ぼされてしまうのです 。
最難関キャラ、アルフレッド
しかし、その計画には大きな障害がありました。それが、騎士アルフレッドの存在です。
絵梨花の姉のプレイ情報によれば、アルフレッドは一見「チョロそう」に見えて、実は真っ当で貞操観念が非常に強いため、攻略が最も難しいキャラクターでした 。そのため、逆ハーレムに入れること自体の難易度が非常に高かったのです 。
結果として、絵梨花が他のメンバーと関係を持ったことがアルフレッドに知られてしまい、彼の彼女に対する好感度は10%以下にまで急落してしまいました 。祝賀会でラシェルが取りなしたことで、かろうじてマイナスにはなりませんでしたが、その数値は絶望的なものでした 。
そこで絵梨花が立てた計画は、ラシェルにアルフレッドを振ってもらい、傷心の彼につけ込んで好感度を上げる、というものでした 。
恋心の自覚と世界の運命
世界の運命を救うためとはいえ、あまりに非道な計画。しかし、ラシェルは絵梨花の必死の訴えを聞き、心が揺らぎます。世界を救うためなら、自分は身を引くべきなのかもしれない、と 。
しかし、彼女の心ははっきりと叫んでいました。**「別れたくない」**と 。自分を優しく包み込んでくれる、たった一人の大切な人 。その時、ラシェルはついに、この感情が紛れもない恋なのだと自覚します 。
「私… アルのことが好きなんだわ」
恋心を自覚した彼女が出した答えは、「別れない」というものでした 。
世界よりも君を愛す
その言葉を合図にしたかのように、物陰で話を聞いていたアルフレッドが現れます 。彼はやはりラシェルのことが心配で、こっそりと後をつけてきていたのです 。
全ての話を聞いた上で、彼は静かに、しかし力強く宣言しました。
「だが世界が滅びると言われても 俺はもうラシェル以外愛せない」
彼の心は、彼自身が決める 。たとえ世界の命運がかかっていても、人の心をどうこうできるものではない 。そのまっすぐな言葉に、ラシェルは彼が自分を決して裏切らないことを確信します 。正義感が強く真面目な彼が、世界よりも自分を選んでくれた 。その事実に、彼女の心は決まりました。
絶望する絵梨花に対し、ラシェルは優しく語りかけます。「私も考えるわ あなたと一緒に」と 。こうして、世界の運命に立ち向かうための、二人の女性の奇妙な共闘が始まったのです。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】12話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、物語が大きく動く、非常に濃密で感動的な回でした。世界の危機という壮大な問題と、個人の恋心というパーソナルな感情が天秤にかけられるという、非常に重いテーマが扱われていました。その中で、ラシェルがアルフレッドへの愛を自覚するシーンは、これまでの彼女の不遇な人生を思うと、涙なくしては見られません。
そして、何と言ってもアルフレッドの決意の言葉が胸を打ちました。「世界が滅びると言われても、俺はもうラシェル以外愛せない」。これほどまでに力強く、誠実な愛の告白があるでしょうか。彼のこの一言が、ただの恋愛物語ではない、運命に抗う壮大な物語の幕開けを告げたように感じます。
絵梨花の計画は正直えげつないものでしたが、彼女もまた世界の運命を一身に背負わされた被害者だと思うと、単純に責めることはできません。そんな彼女に、ラシェルが「一緒に考える」と手を差し伸べたシーンは、女性同士の美しい友情の始まりを予感させ、今後の展開に大きな希望を与えてくれました。恋敵かもしれない二人が、手を取り合って世界の危機に立ち向かう。この新しい関係性が、物語をどう動かしていくのか、楽しみで仕方がありません。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】12話のネタバレまとめ
- この世界のゲームには裏ボス「黒竜」が存在し、倒すには攻略対象全員の好感度を80%以上にする必要があります 。
- アルフレッドは貞操観念が強いため攻略が最も難しく、逆ハーレムが発覚したことで彼のエリカへの好感度は10%以下にまで下がっていました 。
- エリカは、ラシェルにアルフレッドを振ってもらい、傷心の彼を攻略する計画を立てていました 。
- 世界の運命と自身の恋の間で葛藤したラシェルは、アルフレッドへの愛を自覚し、彼と別れないことを決意します 。
- 話を聞いていたアルフレッドは、「世界が滅びると言われても、俺はもうラシェル以外愛せない」と宣言します 。
- ラシェルは、絶望するエリカに共闘を申し出、二人で世界の危機を救う方法を探すことになりました 。
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