【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】15話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- この世界のゲームには裏ボス「黒竜」が存在し、倒すには攻略対象全員の好感度を80%以上にする必要があります。
- アルフレッドは貞操観念が強いため攻略が最も難しく、逆ハーレムが発覚したことで彼のエリカへの好感度は10%以下にまで下がっていました。
- エリカは、ラシェルにアルフレッドを振ってもらい、傷心の彼を攻略する計画を立てていました。
- 世界の運命と自身の恋の間で葛藤したラシェルは、アルフレッドへの愛を自覚し、彼と別れないことを決意します。
- 話を聞いていたアルフレッドは、「世界が滅びると言われても、俺はもうラシェル以外愛せない」と宣言します。
- ラシェルは、絶望するエリカに共闘を申し出、二人で世界の危機を救う方法を探すことになりました。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する
世界の危機を救うため、聖女エリカと手を組むことになったラシェル。第15話では、ラシェルの前世の知識と冷静な分析力が光り、逆ハーレムに代わる新たなゲーム攻略法を提示します。これは、エリカの恋と世界の未来、そしてラシェル自身の幸せを守るための、壮大な作戦の幕開けです。
侍女ニーナが見る二人の日常
お茶会は一時中断し、侍女のニーナがお茶を運んできます。 彼女はラシェル付きの侍女であり、アルフレッドとラシェルの仲を心から応援している一人です。
回想シーンでは、アルフレッドが屋敷の使用人たちにラシェルを「俺の妻だ」と紹介した日のことが描かれます。 婚約中にもかかわらず妻と断言する彼の強い意志に、使用人たちは「ラシェル様が奥様となられるのは確定事項」と認識していました。 女性ながら王宮で働き、誰にでも丁寧に接するラシェルの人柄は、使用人たちの心を掴んでいます。 二人の仲睦まじい様子は、使用人たちにとって「恋愛小説よりトキメキます」と語られるほどの癒やしなのでした。
聖女が世界を救う、本当の理由
ニーナが下がった後、ラシェルはエリカに核心を突く質問をします。自分を無理やり召喚したこの世界を、なぜ憎まずに救おうと思ったのか、と。
エリカは、はにかみながらその理由を告白します。
「レオンがっ… 世界を救いたいって言ったから…」
彼女は、勇者であるレオンを助けたい一心で、これまで戦ってきたのです。 そして、ついに**「私は…レオンが好きです…!」**と、秘めていた恋心を打ち明けました。
ラシェル姉さん、スイッチON!
その告白を聞いた瞬間、ラシェルの中で何かのスイッチが入ります。
「ok!! それなら潔くレオン様一点狙いでいきましょう!!」
前世の記憶を持つお姉さんとして、彼女はエリカの恋を全力で応援し、ゲームをクリアするための新たな作戦を立て始めるのでした。その変わりように、アルフレッドとエリカは呆然とします。
目指すは「友情エンド」!
ラシェルはまず、エリカが魔術師ヴァレールと神官シャルルに、具体的に「愛してる」とは言っていないことを確認します。 これを受けて、彼女は高らかに宣言しました。
「それなら魔術師と神官は友情エンドに落としこみましょう!!」
逆ハーレムではなく、一人の相手と結ばれつつ、他のキャラクターとは友人として良好な関係を築く「友情エンド」。それが、好感度を維持したままレオンとの恋愛を成就させる唯一の方法だと、ラシェルは考えたのです。
悪女になる覚悟と、血も涙もない breakup スクリプト
しかし、そのためには他の二人を「振る」必要があります。魔王討伐の旅を共にした仲間を傷つけることに、エリカは強い抵抗を感じていました。 ラシェルはその気持ちに寄り添いつつも、「相手を傷つける覚悟を決めましょう」と現実的な判断を促します。
そして、好感度の低下を最小限に抑えつつ、綺麗に振るための具体的なセリフまで考案します。
「私…本当はレオンが好きなんだって…!」 「友情と恋愛を勘違いしてしまってたの…」 「たとえ恋じゃなくてもあなたは大切な人に変わりないからっ これからも友人としてそばにいてくれませんか…?」
その完璧すぎるシナリオに、アルフレッドは「血も涙もないけどな…!!」と戦慄するのでした。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】15話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、ラシェルの意外な一面が炸裂する、非常に痛快で面白い回でした。聖女エリカの恋の告白を聞いた途端、「お姉ちゃんスイッチ」が入って恋愛軍師に変貌する姿には、思わず笑ってしまいました。前世でマーケティングを担当していた経験が、まさか乙女ゲームの攻略に活かされるとは。彼女の有能さと頼もしさが際立っていました。
侍女ニーナの視点から描かれるラシェルとアルフレッドの日常も、とても心温まるものでした。屋敷の皆から愛され、大切にされている様子が伝わってきて、これまで苦労してきたラシェルが幸せな環境にいることが嬉しくなります。
そして、エリカの恋心が明らかになったことで、物語に新たな軸が生まれましたね。ただ世界を救うためだけでなく、「好きな人のために」という純粋な動機があったことに、彼女への見方が大きく変わりました。ラシェルという最高の軍師を得た今、彼女の恋と世界の運命がどう転がっていくのか。二人の女性の友情と共闘から、ますます目が離せません。
【聖女様の逆ハーレムからあぶれた騎士様に熱烈に求愛されている件】15話のネタバレまとめ
- ラシェルは、身分制度が厳しいこの世界では、平民出身のエリカが貴族であるヴァレールやシャルルと結婚することは難しく、彼らもそれを理解した上で関係を持っていた可能性を指摘します。
- 一方で、同じく平民出身の勇者レオンは、エリカの結婚相手として最も現実的な選択肢であることを示唆します。
- ラシェルの真の目的は、この作戦が失敗すれば、世界の存亡のために自分がアルフレッドを諦めなければならなくなることを防ぐためでした。
- ラシェルは、前世のマーケティング知識を活かし、逆ハーレムエンド以外の個別ルートが必ず存在すると推測。レオンとの恋愛を成就させ、他の二人は「友情エンド」に導くという具体的な三段階の作戦を立案します。
- 何もできずにいる自分をアルフレッドが謝罪すると、ラシェルは彼を慰め、自らデートに誘うという大きな一歩を踏み出します。
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