【軍神と偽りの花嫁】43話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 内通者の策略により、暴れ馬の騒動の犯人に仕立て上げられそうになった霧芳。
- 戦いに勝利して帰還した煌明は、状況証拠や瞳の輝きから、一瞬で真実を見抜きました。
- 全ての嘘と策略を退け、戦いを終えた煌明と明凛は、ようやく共に帰路につきます。
【軍神と偽りの花嫁】第43話をネタバレありでわかりやすく解説する
死闘の末に勝利を掴み、ようやく共に帰ることを許された煌明と明凛。第43話では、戦いを終えた二人の、心温まる再会の様子が描かれます。互いを想う深い愛情と、戦場の兵士たちとの間に芽生えた確かな絆が、優しく胸に響くエピソードです。今回は、激しい戦いの後の、束の間の平穏と優しさに満ちた物語を、原作の展開に沿って詳しく解説していきます。
「ただいま」―愛する人のもとへ、約束の帰還
逸る心で駆ける道
戦いを終えた煌明一行は、帰路を急いでいました。戦の直後とは思えないほどの速さで馬を走らせる主君の姿に、兵士たちは「
早く奥様に会いたいのだろう」と微笑ましく噂します 。その言葉通り、煌明の心はただ一人、愛する妻・明凛のもとへと逸っていました。
やがて一行が陣営に到着すると、開かれた門の向こうには、涙を浮かべて彼を待つ明凛の姿がありました。彼女は、愛しい人の名を呼びながら駆け寄ります。
「煌明様……!」
その声に応えるように、煌明は馬から飛び降りると、愛する妻を力強く抱きしめ、ただ一言、こう告げました。
「ただいま」
短い言葉の中に、無事に帰還できた安堵と、再会できた喜び、そして深い愛情が込められた、感動の瞬間でした。
変わらない想い、互いを気遣う優しい時間
お互いの傷に触れて
再会の喜びも束の間、明凛は煌明の顔に残る痛々しい傷に気づきます 。彼女が心配そうに「お身体は…!?見せてください」と傷に触れると 、煌明は「大丈夫」と優しく応えました 。
彼は「大丈夫、かすり傷だ」と繰り返し 、まるで自分に言い聞かせるかのように、こう呟きます。
「初めて手当をしてくれた時と同じだ」
偽りの花嫁として出会ったあの日、彼女が初めて見せてくれた優しさ。その記憶は、煌明の中で今も温かく生き続けているのです。その言葉に、明凛もまた「はい、変わらずお側に…」と、変わらぬ想いを返すのでした 。
束の間の休息、それぞれの務め
「仙女様」と呼ばれて
感動の再会を果たした二人ですが、すぐにそれぞれの務めへと戻ります。煌明は妻の足の怪我を気遣いますが 、明凛は「
挫いてしまっただけです」と笑顔を見せると 、自分のことよりも負傷した兵士たちの手当てを優先しました。
煌明の「診てやってくれないか」という優しい言葉に後押しされ 、彼女は霧芳の助けを借りながら 、負傷兵たちを次々と医療用の幕舎へと誘導していきます 。彼女の的確で優しい治療を受けた兵士たちは、口々に「
仙女様の腕は本物だな」と称賛の言葉を口にするのでした 。
心優しき軍神と、言葉を超えた馬の感謝
傷ついた命に寄り添う心
明凛が兵士たちの手当てに奔走する一方、煌明も将軍として、戦後処理の指示を的確に出していました 。そんな中、彼は一頭の馬の足に、烙印のような痛々しい傷があることに気づきます 。
彼は「気づかずすまない」と馬に優しく声をかけると 、自らしゃがみ込み、その傷を手当てしようとしました 。軍神として恐れられる彼が、動物に対しても深い慈悲の心を持っていることが伝わる、心温まるシーンです。
すると、その馬が不思議な行動に出ます。煌明の服をぐいと引き、彼をある場所へと導こうとするのです。馬が示した先は、医療用の幕舎でした。どうやら、自分を治療してくれた明凛のもとへ、煌明を連れて行きたかったようです。煌明は、幕舎の中にいる明凛に「邪魔をしてすまない、傷薬だけ貰えないか?」と、少し照れくさそうに声をかけるのでした 。
【軍神と偽りの花嫁】43話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、激しい戦いの後の、優しさと温かさに満ち溢れた「ご褒美」のような回でした。もう冒頭の再会シーンから涙腺が緩みっぱなしです。「ただいま」の一言に、これまでの不安や苦労、そして深い愛情のすべてが詰まっているようで、本当に感動しました。
再会してすぐに、お互いの傷を心配しあう二人の姿は、本当に理想の夫婦そのもの。特に、煌明が「初めて手当をしてくれた時と同じだ」と呟くシーンは、二人が歩んできた道のりを思い出させてくれて、胸が熱くなりました。
また、明凛が兵士たちから「仙女様」と慕われている様子や、煌明が負傷した馬にまで慈悲を見せる姿に、この二人がなぜ人々から(そして動物からさえも!)愛されるのかが、よく分かりました。ラスト、馬が二人を繋ぐという心温まる演出も素晴らしく、読後感が最高に良い一話でした。
【軍神と偽りの花嫁】43話のネタバレまとめ
- 戦を終えた煌明は、一刻も早く会いたいという想いで、明凛のもとへ帰還します 。
- 二人は感動の再会を果たし、互いの身体を案じ合う、愛情に満ちた時間を過ごします 。
- 明凛は負傷した兵士たちの手当てに尽力し、その働きぶりから「仙女様」と称賛されるようになります 。
- 煌明が手当てしようとした一頭の馬が、自分を治療してくれた明凛のいる幕舎へと、彼を導きました 。
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