【軍神と偽りの花嫁】44話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 戦を終えた煌明は、愛する妻・明凛のもとへ一目散に帰還し、二人は感動の再会を果たします 。
  • 互いの身を案じ合い、絆を確かめ合った二人は、すぐにそれぞれの務めに戻ります 。明凛は負傷兵の手当てに尽力し、兵士たちから「仙女様」と称賛されました 。
  • 煌明が手当てしようとした一頭の馬が、自分を治療してくれた明凛のいる幕舎へと、彼を導くという心温まる出来事がありました。

【軍神と偽りの花嫁】第44話をネタバレありでわかりやすく解説する

戦という大きな嵐が過ぎ去り、穏やかな時間が流れる陣営。第44話では、煌明と明凛が二人きりで語らう甘い時間と、兵士たちが開く賑やかな祝宴が描かれます。未来への希望、そして軍神が初めて見せた人間らしい願い。今回は、幸せと絆に満ちた、心温まる物語を詳しく解説していきます。

静かな夜に語らう、二人の未来予想図

優しい感謝と、ささやかなお誘い

夜の帳が下りた陣営で、煌明と明凛は、彼の愛馬の傷の手当てをしていました。明凛は、戦場を共に駆け抜けた馬の首を優しく撫でながら、「煌明様を守ってくれたんですね、ありがとう」と心からの感謝を伝えます 。その慈愛に満ちた光景を、煌明は静かに見つめていました。

やがて治療が一段落し、日がすっかり落ちた頃 、明凛は煌明を「……少しだけ お茶でも飲んでいかれませんか?」と、はにかみながら誘います 。

未来を祝う、温かい一杯

明凛は「お酒でもあればよかったのですが…」と言いながら、これは特別なお祝いなのだと微笑みます 。それは、煌明が30歳を迎えられたこと、呪いに打ち勝ったこと、そして今、二人が共にいられることへの、心からのお祝いでした 。

その言葉をきっかけに、二人の会話は未来へと広がっていきます。明凛は、以前煌明が語った夢を一つ一つ挙げ、「天顔で話してくださったこと 全部やりましょう」と約束します 。街を散策し 、屋敷に畑を作り 、皆で面倒を見る 。そして、「疲れたら一緒の部屋で眠るんです」と、幸せそうな笑顔で付け加えました 。

「子が欲しい」―軍神が初めて見せた素顔

部屋を彩る、愛の色

明凛が描く幸せな未来のビジョンに、煌明は「それはいいな」と心から同意します 。彼は「部屋も整えよう」と提案し 、明凛に好きな色を尋ねました 。彼女が「淡い藍色など…?澄み渡る空のようで爽やかな気分になります」と答えると 、煌明は即座に「では寝具はその色でしつらえよう」と決めます 。そして、少し照れたようにこう付け加えました。

…いや 藍色に決めた 明凛の肌にも映えるだろう

ついに明かされた、本当の願い

甘い雰囲気に包まれる中、煌明は彼女の手を取り、意味深な表情で問いかけます。

なんの話をしていると思う?」と 。戸惑う明凛を愛おしそうに見つめ、彼はこれまで胸の奥に秘めていた、一番の願いを打ち明けたのです。

子が欲しい

それは、国や呪いのためではなく、一人の男として、愛する女性との間に新しい家族を築きたいという、彼の偽らざる本心でした。

祝福の宴と、兵士たちとの絆

宴の準備は万端!

二人の甘い雰囲気が最高潮に達したその時、幕舎の入り口から「煌明様!!!!」という元気な声が響き渡ります 。現れたのは、満面の笑みを浮かべた霧芳でした。

宴の準備が整いました!」という彼の言葉に、煌明は「早々に休めと伝えておいたはずだが…」と呆れますが 、霧芳は「そうはいきませんよ!」と全く譲る気配がありません 。

外では、兵士たちが勝利を祝うための賑やかな宴を準備していました 。内緒で持ち込まれたお酒もあり 、煌明も「まあ今日くらい」と、彼らの忠誠心に免じて大目に見るのでした 。

煌明が切り拓いた未来

宴の席では、兵士たちが口々に煌明を称賛します。

内通者の嘘を煌明様はすぐに見抜かれたんです」 「我々の将軍は虎の目を持っていらっしゃる」と 。彼らにとって、煌明はもはや呪われた将軍ではなく、未来を切り拓いてくれた英雄なのです 。ある兵士は、煌明に命を救われたことで「生きてもう一度息子に会える」と涙ながらに感謝を述べました 。

「私を倒していってください!」―無謀な挑戦の行方

宴が盛り上がる中、煌明はそろそろ休もうと席を立とうとしますが、兵士たちは「主役がいなくなってどうするんですか!」と彼を引き止めます 。

そして、一人の血気盛んな兵士が、とんでもない提案を口にしました。

どうしてもと言うのなら……私を倒していってください!

その無謀とも言える挑戦に、周りの兵士たちも「おおおっ」と盛り上がります 。静まり返るかと思われたその場で、煌明は静かに、しかし力強く答えました。

……わかった

彼はゆっくりと木剣を構え、「倒せばいいんだなっ」と、兵士の挑戦を真正面から受けて立つのでした 。

【軍神と偽りの花嫁】第44話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、読んでいるこちらの頬が緩みっぱなしになるような、最高に甘くて幸せな回でした。前半の、煌明と明凛が未来について語り合うシーンは、本当に尊いの一言です。特に、煌明の「子が欲しい」という告白には、胸を撃ち抜かれました 。これまで国のことや呪いのことばかりを背負ってきた彼が、ようやく自分の、そして愛する人との幸せを心から願えるようになったんだと思うと、涙が出そうになります。

そんな甘い雰囲気を打ち破る霧芳の登場も、ナイスタイミングでしたね(笑)。兵士たちが開いてくれた祝宴の場面では、彼らがどれだけ煌明を慕い、信頼しているかが伝わってきて、心が温かくなりました。煌明が彼らにとっての「未来」そのものであるという描写は、本当に感動的です。

そして、ラストのまさかの展開!「私を倒していってください!」なんて、普通は将軍に言えないセリフですよね 。でも、それだけ彼らが煌明をただの上官ではなく、共に戦い抜いた仲間として、一人の人間として慕っている証拠なのだと感じました。シリアスな戦いが終わった後の、このユーモアと絆に満ちたやり取り。次回の展開が楽しみで仕方ありません!

【軍神と偽りの花嫁】第44話のネタバレまとめ

  • 煌明と明凛は、お茶を飲みながら二人の穏やかな未来について語り合います 。
  • 煌明は、愛する明凛に「子が欲しい」と、初めて父親になりたいという純粋な願いを打ち明けました 。
  • 二人の甘い時間を遮るように霧芳が現れ、兵士たちが準備した勝利の祝宴が始まります 。
  • 宴の席で兵士たちは煌明への感謝と尊敬を口にし、彼らが勝ち取った未来を喜び合いました 。
  • 宴の途中、休もうとする煌明に対し、一人の兵士が「私を倒していってください!」と挑戦し 、煌明はそれを受けて立つのでした 。

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コマさん(koma)
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野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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