【野良猫と狼】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

- 狼に好きな人がいるのか気になっていた環は、狼と他の女性が親密にしている姿を目撃してしまい、ショックを受けました。
- 自分の気持ちを抑えきれなくなった環は、「もっと狼のことを知りたい」と涙ながらに狼に訴えます。
- 狼はそんな環の想いに応え、「俺に特別なヤツがいるなら…お前だよ」と告白しました。
- 二人は情熱的なキスを交わし、環は「誰かを大すきになってく感覚」を初めて知るのでした。
【野良猫と狼】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する
狼から「特別なヤツは…お前だ」という、最高の告白を受けた環。 生まれて初めて見つけた「特別」で「大すきな人」を中心に、彼女の世界は色鮮やかに回り始めます。 しかし、恋を知ったばかりの彼女の心は、些細なことで揺れ動いてしまうのでした。
「特別」の意味と広がる世界
狼と心が通じ合った後、環の日常は少しずつ変化していました。学校では友人の水野くんが、狼たちのバンドの公式チャンネルにアップされたライブ映像を見て「神!!!」と大興奮。 環自身もスマホを手に入れ、狼の情報を追いかけるようになります。
10月になり、東京での生活にも慣れ、クラスメイトから挨拶をされるなど、彼女の周りの空気も和らいできていました。 何より、狼が家に帰ってくると「うれしい」と感じる毎日。 彼の存在そのものが、環の日常を温かく照らしていました。
新しい服と狼の「かわいい」
そんなある日、狼の友人である世莉が、環のためにモコモコの可愛いルームウェアをプレゼントしてくれます。 それまで中学時代の体操着や狼のお古を着ていた環は、その可愛さに「きゃんわ!!!」と大喜び。 世莉は「コレ見たら 狼くんぜったい『かわいい』って言うよ!」と太鼓判を押します。
環は、以前狼に「無理だわ かわいい」と言葉を濁されたことを思い出し、今度こそはっきりと言ってもらえるのではないかと期待に胸を膨らませます。 しかし、寝起きの狼の反応は「うっせーな 寝るんで 静かにしてください」という、あまりにもそっけないものでした。
期待を裏切られた環は、「まさか あれって…出会った人の中で 私がいちばん 異質ってイミ なのでは…!?」と、狼の言う「特別」の意味をネガティブに捉え、一人で落ち込んでしまうのです。
水野くんとの買い物と狼の嫉妬
狼に可愛いと思われたい一心で、環は「推しの求める女子像に近付くべくやってきた」と、ある作戦を決行します。 それは、狼の好みをリサーチ済みの友人・水野くんの協力を得て、新しい服を買いに行くことでした。
世莉と水野くんという心強い味方と共に、環は渋谷のショップへ。 水野くんのリサーチによれば、狼の好みは「露出度高めのキレカジ」で、柄は「小花柄かアニマル柄」。 環は勧められるままに、ヒョウ柄のワンピースなど、これまで着たことのない大人びたファッションに挑戦します。その姿は、水野くんが「良き!!!」と絶賛するほど似合っていました。
そして、買い物を終えた二人の前に、偶然にも狼が現れるのです。
拗ねる狼と、初めて聞く言葉
新しい服に身を包んだ環。彼女は狼に「ほめてくれるかな…?」と期待しますが、彼の口から出てきたのは「いんじゃね?」という素っ気ない一言だけでした。 「それだけ!?」「他には」と食い下がる環に、狼は「…お前その めんどくせぇ拗ね方 どこでおぼえ…」と呆れ顔で返します。
「ちゃんと見てくれなかった」「かわいいって言ってほしかっただけだもん…」と、環はついに本音を漏らします。 狼はそんな彼女に「お前の生活が広がってくなら それでいいんだよ」と言いながらも、内心では環と水野の仲の良さが面白くないのでした。
環が買った服に着替えようとすると、狼は「その服 おかしい」と言って彼女を引き止めます。 なんと、そのワンピースは背中にチャックがあり、一人では着脱が難しいデザインだったのです。 狼は環の後ろに回ると、彼女の髪を優しく上げ、チャックを下ろしながら、耳元でこう囁きました。
「かわいい」
以前、世莉に言わされて口にした時とは全く違う、甘く優しい響き。 環は「頭が とけそう」になるほどの幸福感に包まれます。 いつの間にか自分の世界が広がっていることに気づいた環は、「
狼が大すき」という気持ちを改めて実感するのでした。 一方、狼もまた、日に日に変化していく環の存在を「…手放せねぇ…」と、その想いを強くするのでした。
【野良猫と狼】7話を読んだ感想(ネタバレあり)
狼への恋心を自覚した環が、彼に可愛いって言われたい一心で、初めてのオシャレに挑戦する姿が本当に愛おしくて、読んでいてずっと頬が緩みっぱなしでした。友人である水野くんと世莉という最高の協力者を得て、一生懸命になる様子は、恋する女の子そのもので、心から応援したくなります。
そして、今回の見どころは、なんと言っても狼の「嫉妬」と「独占欲」でしょう。水野くんと仲良く買い物する環を見て、素直に褒めることができずに拗ねてしまう姿は、普段のクールな彼とのギャップで、たまらなく魅力的でした。「お前の生活が広がってくならそれでいい」と言いながらも、本心では面白くない。そんな彼の人間らしい部分に、より一層惹きつけられます。
クライマックス、背中のチャックを下ろしながらの「かわいい」という一言は、まさに破壊力抜群でした。それまでのそっけない態度があったからこそ、この一言の甘さと重みが何倍にもなって心に響きます。「お前が言えっつったんだからちゃんと聞け」というセリフも、狼らしい不器用な優しさの究極系で、最高の展開でした。
同じ言葉でも、愛する人から心を込めて言われると、全く違う意味を持つ。そんな恋の魔法を、環と一緒に体験できたような気がします。「手放せねぇ」と呟く狼の最後のモノローグで、彼の愛情の深さも確信でき、今後の二人がますます楽しみになる、素晴らしい回でした。
【野良猫と狼】7話のネタバレまとめ
- 狼に「特別」と言われた環は、友人たちの協力のもと、狼に「かわいい」と言ってもらうために初めてのオシャレに挑戦します。
- 狼は、環と水野くんが親しく買い物をする姿に嫉妬し、素直に褒めることができません。
- 拗ねてしまった環に対し、狼は一人では着られない服のチャックを下げてあげながら、耳元で「かわいい」と優しく囁きました。
- 狼からの甘い言葉に、環は「狼が大すき」という気持ちを再確認し、狼もまた、環を「手放せねぇ」と強く思うのでした。
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