【203号室】4話あらすじから結末までわかりやすくネタバレ解説!

ずっちー

【203号室】第4話をネタバレありで簡単に解説する

前回、主人公・蓮が想いを寄せるさくらの家の前まで押しかけ、「あなた 蓮くんのなんなの?」と詰め寄った隣人・高梨さん。彼女の狂気がついにアパートの外にまで及んだことで、物語の恐怖は一気に現実味を帯びてきました。第4話では、その恐怖がさらにエスカレートし、最も安全なはずの場所が、最も危険な空間へと変貌します。

高梨さんからの異常なアプローチ

物語は、さくらの家の前で高梨さんと対峙する緊迫のシーンから始まります。しかし、偶然通りかかった宅配便の配達員のおかげで、さくらはその場をなんとか切り抜けることができました

一方、蓮はバイト先で上の空。店長の心配も耳に入りません。彼の頭の中は、高梨さんから送られてきた「大好きよ♡」というLINEメッセージのことでいっぱいでした 。いったい誰が自分の連絡先を教えたのか、蓮は混乱と恐怖に苛まれます

その頃、高梨さんの異常行動はますますエスカレートしていました。蓮の部屋のドアに何重にも南京錠をかけたり 、彼の歯ブラシを自分の部屋に持ち帰り、自分のものと並べてコップに立てるなど 、常軌を逸した行動を繰り返します。ゴミで溢れた自室の壁をスプーンで傷つける姿は、彼女の精神がもはや限界に近いことを物語っていました

深まる謎と蓮の決意

蓮のスマートフォンには、高梨さんからおびただしい数のメッセージが届いていました。その数は、なんと

2538件 。内容は「ちゃんと食べてる?」 、「年の差なんて気にしない」 など、一方的な好意を押し付けるものばかりで、蓮を震え上がらせます。

翌日、大学で会ったさくらに、蓮は高梨さんがストーカーであることは伝えつつも、この異常なほどのLINE連打のことは、彼女をさらに不安にさせないために黙っていました 。さくらの身に明確な危険が迫っていると確信した蓮は、一つの決意を固めます。

今日は送ってくよ バイト休みだからさ

彼は、自分の手でさくらを守ることを決めたのです。

ぎこちない二人、そして迫る影

蓮はさくらを家まで送っていきます。しかし、初めて二人きりで帰る道中は、緊張からか、ぎこちない空気が流れていました 。「兄弟は?」 「弟がひとり」 といった他愛のない会話が、かえって二人の間の距離を感じさせます。

その時、二人は気づいていませんでした。彼らの後方を、201号室の住人・城さんが静かに尾行していたことを。彼は一体何のために二人をつけてくるのでしょうか。味方なのか、それとも新たな脅威なのか、彼の存在が物語に更なる謎を投げかけます。

最も安全なはずの場所で…

蓮はさくらを無事に家まで送り届け、「何もなくてよかったね」と心から安堵します 。さくらも「ありがとう」と感謝を伝え、また明日学校で会うことを約束して、自宅のドアを開けました

ホッと一息つき、リビングに向かって「ただいまー」と声をかけるさくら。そこには、彼女の母親の姿が。そして、その母親の隣で、にこやかにソファに腰かけていたのは……。

おじゃま してます お嬢さん

そこにいたのは、いるはずのない、いてはならない人物、高梨さんでした。最も安全なはずだった自宅に、最も恐れていたストーカーが当たり前のように上がり込んでいたのです。さくらの驚愕と絶望の表情を最後に、物語は最悪の形で幕を閉じます。


まとめ【203号室】第4話を読んだ感想(ネタバレあり)

第4話は、これまでの恐怖を根底から覆す、まさに悪夢のような展開でした。高梨さんの狂気は、もはやアパートの隣人という範疇をはるかに超え、ターゲットであるさくらの聖域、つまり自宅にまで侵入するという、最も恐ろしい形で現実化してしまいました。

特に、蓮のスマホに届いた2538件ものLINE通知の描写は、彼女の執着の深さと異常さを視覚的に突きつけられ、非常に効果的で恐ろしい演出だと感じました。一方で、蓮が勇気を振り絞ってさくらを守ろうと決意する姿には、今後の希望の光を見出したい気持ちにもなります。

そして、城さんの尾行です。彼の目的は依然として謎に包まれていますが、彼がこの絶望的な状況を打開する鍵となるのか、それとも事態をさらに悪化させるのか、全く予想がつきません。

しかし、何と言ってもラストシーンの衝撃は計り知れません。さくらの母親と和やかに談笑しながらソファに座る高梨さんの姿は、ホラー映画史に残るワンシーンと言っても過言ではないほどの絶望感がありました。物理的な鍵や壁など、彼女の前では何の意味もなさないという事実を見せつけられたようで、読んでいるこちらも息が止まりました。この絶対的な恐怖から、さくらは無事に逃げ出すことができるのでしょうか。次話が気になって眠れそうにありません。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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