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映画【拷問男】ネタバレ解説!衝撃の結末とあらすじ

ずっちー

映画「拷問男」について、後悔するほどの胸糞悪い内容だと聞き、そのオチや感想が気になっている方もいるのではないでしょうか。

一部では実話ではないかという声も上がるほど、救いようがない鬱展開が話題の作品です。この記事では、そんな映画「拷問男」の評価や物語の核心に触れる解説を、あらすじに沿って詳しくご紹介します。

この記事を読むと以下のことが理解できます
  • 映画「拷問男」の序盤から中盤までの詳細なあらすじ
  • 物語の核心に迫る後半の衝撃的な展開
  • 弟が犯した凶行と兄の壮絶な復讐劇の全貌
  • 救いのない物語の結末と登場人物の行く末

映画【拷問男】ネタバレ:前半のあらすじ

  • 娘ジョージアの死と悲しみに暮れる日々
  • 弟の家で見つかった衝撃の犯行ノート
  • 警察に頼らず復讐を決意したデレク
  • 自作の拷問器具と復讐の始まり

娘ジョージアの死と悲しみに暮れる日々

物語の主人公は、サーフショップを経営するデレクという男性です 。彼は妻のステイシーとすでに離婚しており、愛する娘ジョージアの親権を巡って、お互いに罵り合うほど冷え切った関係にありました 。物語はジョージアの6歳の誕生日の翌日から動き出します。デレクが娘をステイシーの家に送り届けた際、家の窓が壊れていることに気づきます 。彼は近隣の治安の悪さを心配し、「俺が直すよ」と修理を申し出ますが、ステイシーは意地を張って「結構よ」と拒否しました

この些細な夫婦間のいさかいが、後に取り返しのつかない悲劇の引き金となります。数日後、ステイシーから「大変!起きたらジョージアがいないの」とパニックに陥った電話が入り、デレクは血相を変えて彼女の家へ向かいました 。警察による懸命な捜索もむなしく、ジョージアは釣り場で無残な遺体となって発見されます 。デレクは「だから窓を直せと言っただろう!」とステイシーを激しく責め立て、娘を失った深い悲しみとやり場のない怒りに打ちひしがれることになりました

ジョージアの死から半年が経過しても、デレクの心の傷は癒えることなく、彼は家に引きこもって毎日泣きながら娘を思う日々を送っていました

弟の家で見つかった衝撃の犯行ノート

デレクにはトミーという弟がいました。彼はデレクと友人コリンが共同経営するサーフショップで働いていましたが、遅刻は当たり前で仕事もろくにしないため、店の経営を圧迫する存在でした 。経営難からコリンに解雇を促されたデレクは、苦渋の決断の末にトミーをクビにします 。しかし、トミーはこの解雇を一方的に逆恨みしていたのです

ジョージアの死から半年後、デレクはトミーから週末のパーティーに誘われます 。久しぶりに訪れた弟の家で、デレクは室内に巧妙に隠されたカメラの存在に気づきました 。不審に思いトミーのパソコンを調べると、家中の様子を監視するモニター画面が映し出されます 。さらに机の中を探ったデレクは、一冊のノートを発見し、不審に思いながらもこっそりと自宅に持ち帰りました

そのノートに克明に記されていたのは、弟の信じがたいおぞましい裏の顔でした。そこには、トミーが言うことを聞かない少年を「教育」と称して拷問し殺害した記録を始め、多くの子供たちを拉致しては拷問やレイプを繰り返していた事実が、歪んだ自己陶酔と共に詳細に綴られていたのです 。そして、最愛の娘ジョージアを殺害した犯人もまた、実の弟トミーであったことが判明します 。犯行の動機は、デレクに解雇されたことへの腹いせという、あまりにも身勝手なものでした

警察に頼らず復讐を決意したデレク

信じがたい事実に打ちのめされたデレクは、証拠となるノートを握りしめ、警察署へと向かいます 。しかし、彼は署の前で足を止め、法に裁きを委ねるべきか、それとも自らの手で娘の無念を晴らすべきか、激しい葛藤に苛まれました 。そこへ、ジョージアの事件を担当していたハリス刑事が偶然通りかかり、「犯人の似顔絵が完成した」と声をかけます 。もしここで似顔絵を見ていれば、犯人がトミーだと分かり、事件は法の下で解決に向かったかもしれません。

しかし、デレクは「急いでいるから」と嘘をつき、ノートの存在を隠してその場を立ち去ってしまいました 。彼は、法による裁きでは生ぬるいと考え、娘が受けた苦しみを何倍にもして弟に与えるという、いばらの道を選んだのです。この決断を境に、デレクは別人になったかのように、知人やインターネットを駆使して拷問に関するあらゆる知識を徹底的に学び、復讐のための器具を自ら作り始めます

自作の拷問器具と復讐の始まり

復讐の準備がすべて整うと、デレクは何食わぬ顔でトミーを自宅へと招き入れました 。兄弟の再会を祝うかのようにビールを酌み交わし、最後の仕上げとして睡眠薬を混入させた自家製のビールをトミーに飲ませて眠らせます 。そして、意識のないトミーを地下室へと運び込み、周到に準備された拷問台へと拘束しました。

トミーが次に目を覚ましたとき、そこは薄暗い地下室でした。彼は改造されたビリヤード台の上に手足を固く縛り付けられ、身動き一つ取れない状態になっていました 。声を出して助けを呼ぼうとしますが、喉から発せられるのはかすれた空気の音だけです。デレクによって気管が切開され、首には管が通されていたため、指で管の穴をふさがなければ言葉を発することすらできなくなっていました 。こうして、愛する娘を奪われた父親による、実の弟への長く残忍な復讐劇の幕が、静かに上がったのです。

映画【拷問男】ネタバレ:後半から結末

  • 頭蓋骨粉砕機による最初の拷問
  • 指の切断と有刺鉄線による仕打ち
  • 膝分裂機とチェーンソーでの拷問
  • 友人の通報で刑事が駆けつける
  • デレクの逮捕とジョージアの幻影

頭蓋骨粉砕機による最初の拷問

復讐の最初の道具としてデレクが用意したのは、自ら作り上げた頭蓋骨粉砕機でした 。彼はそれをゆっくりとトミーの頭に装着します。これから何が起きるのか理解できず恐怖に震えるトミーに対し、デレクは「もう一度だけチャンスをやろう。俺の期待する言葉を言え」と、ジョージア殺害の自白を冷徹に迫りました 。しかし、トミーが「俺は何を?」としらを切ると、デレクの怒りは頂点に達します。彼はカッターでトミーの体を無数に切りつけ、さらにその傷口をバーナーの火であぶるという凶行に及びました

耐え難い苦痛の連続に、トミーはついに「俺が殺した」と白状します 。しかし、デレクの復讐心はそれだけでは満たされません。彼は、ジョージアが6歳でその命を奪われたことにちなみ、「娘の一年、二月、一日、計六日間」、つまり合計で1年2ヶ月と6日間にわたって拷問し続けることを宣言します 。「生まれたことを後悔するほどの痛み」を味わわせると吐き捨て、頭蓋骨粉砕機のネジをゆっくり、そして確実に回していくのでした

指の切断と有刺鉄線による仕打ち

デレクの復讐は、さらにエスカレートの一途をたどります。彼は、過去に起きた少年による凄惨な事件の話をトミーに聞かせた後、「これからお前の指を切断する」と静かに告げ、嫌がるトミーの指をためらうことなく二本切り落としました

拷問の最中、何も知らないデレクの両親が家を訪ねてくるという、緊迫した場面が訪れます 。しかし、デレクは弟を地下で拷問していることなどおくびにも出さず、穏やかな表情で両親との会話を楽しみます。そして、「洗濯物を干してくる」と自然に席を立ち、地下室に寄り道してはトミーの足にナイフを突き立てるという、常軌を逸した行動を見せました 。両親が帰った後、瀕死のトミーから「殺してくれ」と懇願されると、「もちろん殺す。だが、娘の羞恥を10倍にしてからな」と冷たく言い放ちます

翌日、デレクは白いパイプを手に現れ、潤滑油を塗ってトミーの肛門に挿入し、そこから有刺鉄線を腸の中に通した後、パイプだけを抜き取るという、想像を絶する拷問を実行に移します 。トミーはあまりの苦痛に泣き叫びながら、ついに意識を失いました

膝分裂機とチェーンソーでの拷問

デレクの拷問は、トミーが犯行ノートに記した内容を、被害者の苦しみを追体験させるかのように実行されました。彼はノートに書かれた10歳の少年ベンの殺害経緯を読み上げ、逃げられないように膝を砕いたという記述を指摘します 。そして、自作した膝分裂機をトミーの膝に装着し、ゆっくりと締め上げていきました

拷問のさなか、ハリス刑事が犯人の似顔絵を持って家を訪ねてきますが、デレクはトミーにそっくりな似顔絵を見ても一切動揺せず、「恋人と旅行中だ」と嘘をついて冷静に追い返しました 。その後も、15歳の少女ケルシーをレイプし殺害した罪を問い詰め、遺体の隠し場所を白状させた上で、罰としてハンマーで手を粉々に殴りつけます

そして、ついにジョージアを殺した経緯が書かれたページを読み聞かせた後、「ジョージアを愛しているなんて、よく大嘘が言えたな」と言い放ち、ペンチでトミーの歯を何本も引き抜いていきます 。口の中が血だらけになったところに掃除機を突っ込み、抜けた歯を吸引するという常軌を逸した行為に及びました 。最後には「お前は娘の右手を切った。今度はお前が腕とお別れする番だ」と告げ、必死に命乞いをするトミーの腕を、無慈悲にもチェーンソーで切り落としたのです

友人の通報で刑事が駆けつける

トミーの腕を切り落とした後、デレクは自らの行為に後悔の念を抱いたのか、その場に崩れ落ちて激しく落ち込みます 。そんな時、インターホンが鳴り、友人のコリンが心配して訪ねてきました 。デレクはなぜか嬉しそうな、しかし虚ろな表情でコリンを招き入れ、ためらうことなく地下室へと案内します

地下室の凄惨な光景を目の当たりにしたコリンは、「デレク、何をしているんだ!気が狂ったのか」と叫び、救急車を呼ぼうとします 。しかし、デレクはそれを力ずくで制止し、「ジョージアを殺した報いだ。これ以上何か言うならお前も殺すぞ」と脅しつけました 。我に返ったデレクはコリンを解放し、家から出ていくように告げます 。恐怖に震えながら家を飛び出したコリンは、すぐさまハリス刑事に電話をかけ、「デレクがトミーを殺す!地下室に閉じ込められている!」と、切迫した状況を必死に伝えました

デレクの逮捕とジョージアの幻影

コリンからの通報を受け、ハリス刑事が部隊を率いてデレクの家に急行します 。その頃、地下室では、デレクがいよいよトミーの命を奪おうと、凶器を振り上げていました。しかし、まさにその瞬間、デレクの脳裏に、生前のジョージアと過ごした幸せな日々の思い出が鮮やかに蘇ります

デレクは寸前のところで手を止め、「殺すのはやめておく」と決断します 。「俺は拷問の刑に服す。殺人罪で捕まるのはお前だけで十分だ」とトミーに言い放ち、自ら地下室を出て、待ち構えていたハリス刑事に抵抗することなく逮捕されました

家の外では、駆けつけた両親やトミーの恋人が泣き叫んでおり、母親はデレクの顔を激しく平手打ちします 。パトカーに乗せられる直前、デレクは愛する娘ジョージアの幻影を見ました 。幻影のジョージアは「パパ、大好きだよ」と優しく微笑みかけ、デレクもまた「パパも大好きだよ」と答え、物語は静かに幕を閉じるのでした

映画【拷問男】ネタバレあらすじのまとめ

  • 主人公デレクは元妻と離婚し娘ジョージアを溺愛していた
  • ジョージアが自宅から誘拐され遺体で発見される
  • デレクは悲しみのあまり半ば引きこもり生活を送る
  • 弟のトミーは勤務態度が悪くデレクの店を解雇される
  • トミーは解雇を逆恨みしていた
  • デレクはトミーの家で隠しカメラと一冊のノートを発見する
  • ノートにはトミーによる連続児童拷問殺人の記録が書かれていた
  • 娘ジョージアを殺害した犯人がトミーだと判明する
  • デレクは警察に頼らず自らの手で復讐することを決意する
  • 拷問器具を自作しトミーを自宅の地下室に監禁する
  • 頭蓋骨粉砕機や膝分裂機など残虐な手口で拷問を続ける
  • 拷問はトミーの犯行をなぞる形で行われた
  • 友人のコリンが惨状を発見し警察に通報する
  • デレクはトミーを殺す寸前で思いとどまり逮捕される
  • 最後に娘ジョージアの幻影を見て物語は終わる
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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