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漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】11話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 自ら行動することを決意した令美は、加恵に電話をかけ、お見舞い返しを巡る攻防の主導権を握りました。
  • 令美は「税理士に見せる」というパワーワードを切り札に、加恵に対してお見舞いのリストや入院経費の領収書をすべて提出するよう約束させ、金銭的な不正を完全に封じました。
  • 夫・賢一も自らの意思で、今後は現金を持たず決済をカードやスマホに統一することを決意し、たかられる隙をなくすための具体的な行動を起こしました。
  • 令美の真の目的は、お見舞い返しのリストから義母の交友関係を把握すること。実際に義母の友人と交流する中で、加恵たちの嘘や、これまで義母が一人で抱えていた孤独が明らかになりました。
  • 令美は、問題の根源である「加恵の実家」に興味を持ち、彼女の異常性がどのように形成されたのかを探ることを決意します。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する

自らの手で家族を守ることを固く誓い、義妹・加恵という人間の根源を探ることを決意した令美。第11話は、彼女がそのルーツを辿るべく、危険を顧みずに行動を開始するところから物語が始まります。

義妹のルーツを探して―過去への手がかり

令美は、夫の賢一に「加恵ちゃんのご両親は…彼女が学生の時に離婚してるんだよね」と切り出します。加恵の異常な言動の根源を探るため、まずは彼女の家族について知る必要があると考えたのです。

賢一自身も、加恵の実家に行ったことがなく詳細は知りませんでしたが、彼は物持ちが良い性格。昔の書類の中から、加恵と浩二の結婚式の招待状を探し出します。そこには、差出人として記載された、当時の加恵の母親の住所が記されていました。令美は、この唯一の手がかりを頼りに、加恵の実家へ向かうことを決意します。

衝撃のゴミ屋敷と謎の女性

娘を抱き、電車を乗り継いで招待状の住所へ向かう令美。しかし、たどり着いたその場所は、彼女の想像を絶する光景でした。義実家周辺とは全く違う、どこか荒んだ雰囲気の住宅街。その一角に、大量のガラクタやゴミに埋もれた、まるで廃墟のような家が佇んでいたのです。

庭先には家電製品の残骸や得体の知れない機械部品が山積みになっており、家は不法投棄の場所と化しているかのよう。令美がその異様な光景に言葉を失っていると、家の中から一人の女性が姿を現しました。派手な格好に鋭い目つきの女性は、「あんた誰?ウチに何か用!?」と、令美を強く威圧します。

「加恵の母」―明かされた正体

突然の出来事に動揺し、泣き出してしまった娘をあやしながら、令美は勇気を振り絞って「こちらは瀬古さんのお宅ではありませんか?」と尋ねます。女性は「ウチのモノに文句あんの!?」とさらに凄んできますが、令美が「安田加恵さんの義理の姉で…」と名乗ると、その表情が一変しました。

「加恵の…義理の姉…?」

なんと、この威圧的な女性こそが、加恵の母親だったのです。

ゴミがお金に変わる家

加恵の母は「こんなとこで立ち話もなんだし」と、令美を家の中へと招き入れます。ゴミ屋敷のような外観とは裏腹に、意外にも家の中は綺麗に片付いていました。

庭のガラクタの山について、加恵の母は悪びれる様子もなくこう説明します。「外のあれは分解して中身を売るんだよ」「ゴミだって お金になるんだから!」。不用品を分解し、使える部品を売って金に換える。その価値観は、友人からのお祝いの品ですら平然とフリマアプリで転売した、加恵の行動と不気味に重なります。

「知りたくて」―直球勝負の決意

一通りの説明を終えた加恵の母は、鋭い目つきで令美に向き直り、核心を突きます。「で?わざわざ調べてここにきたんだろ?なんの用?」。

もともと母親が住んでいるかを確認するだけのつもりだった令美は、言い訳を用意していませんでした。しかし、ここで引き下がるわけにはいきません。彼女は覚悟を決め、加恵の母に真正面から向き合います。

「実は…加恵さんの過去について知りたくて

令美はついに、義妹というモンスターが生まれた謎の核心に、自らの手で踏み込んでいくのでした。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】11話を読んだ感想(ネタバレあり)

第11話は、加恵というキャラクターの背景に迫る、非常に興味深い回でした。彼女の実家が、まさかあのような「ゴミ屋敷」だったとは…。この衝撃的な光景は、彼女の歪んだ価値観がどのような環境で育まれたのかを雄弁に物語っているように感じます。

そして、初登場した加恵のお母さん。その強烈なキャラクターは、まさに「この母にしてこの娘あり」という言葉がぴったりです。特に「ゴミだってお金になるんだから!」というセリフは、加恵の行動原理そのものを表しているようで、背筋が凍る思いがしました。彼女たちにとっては、思い出や人の善意といったセンチメンタルな価値よりも、それが「いくらになるか」という一点のみが重要なのでしょう。

そんな危険な場所に、幼い娘を連れて一人で乗り込んでいった令美の勇気には、ただただ感服するばかりです。彼女の「家族を守る」という決意が、もはや揺るぎないものであることが伝わってきました。最後の「加恵さんの過去について知りたくて」という直球の問いかけに、母親が何を語るのか。物語の核心に迫る次回の展開から、ますます目が離せません。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】11話のネタバレまとめ

  • 令美は、加恵の異常性の根源を探るため、彼女の実家を調査することを決意しました。
  • 夫・賢一が持っていた結婚式の招待状を頼りに、令美は加恵の母が住む住所を特定します。
  • 辿り着いた先は、ガラクタやゴミで埋め尽くされた「ゴミ屋敷」でした。
  • 家から現れた威圧的な女性は、なんと加恵の母親であることが判明します。
  • 加恵の母は、ガラクタを分解して売ることで金銭を得ていると語り、娘と共通する歪んだ価値観を覗かせました。
  • 令美は覚悟を決め、加恵の母に「加恵さんの過去について知りたい」と、単刀直入に問いかけます。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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