漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】14話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 加恵の母は、令美に対して「夫と加恵が不倫していると嘘の証言をする」という、とんでもない共闘計画を提案しました 。
- 令美がその悪魔の提案を拒絶すると、母親は逆上し、「産んで損した!」と娘への憎しみを爆発させます 。
- 立ち去ろうとする令美に対し、母親はガラクタを触った汚れた手で赤ちゃんを抱こうとしたり、情報料と称して加恵の連絡先を教えるよう脅迫したりしました 。
- 身の危険を感じた令美は、母親の追跡を振り切り、必死の思いでタクシーに乗り込み、その場から脱出することに成功しました 。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する
義妹・加恵の母という、もう一人のモンスターとの遭遇を経て、令美は一つの確信を得ます。加恵の過去に同情の余地はあれど、彼女がしてきたことの免罪符にはならない。そして、絶縁という選択は間違っていなかったのだ、と。第14話は、覚悟を固めた夫婦による、義実家への最終通告が描かれます。
覚悟を固めた夫婦、いざ義実家へ
令美から加恵の実家の惨状を聞かされた夫・賢一は、改めてことの深刻さを痛感します。彼は、これまで自分が加恵に甘く、結果的に令美を苦しめてしまったことを謝罪。そして、「俺のほうもいろいろ準備は整ったよ」と、反撃の準備ができたことを告げます。
数日後、二人は義母の退院祝いという名目で、義実家を訪れました。それは、これまでの理不尽に終止符を打つための、決戦の場でした。
最後の挑発―空気のように扱われる令美
義実家に着くと、加恵は令美を完全に無視し、賢一にだけ媚びを売る態度を取ります。「賢一さぁん♡お土産ですよね?」と手土産をねだり、甲斐甲斐しく世話を焼くふりをしては、賢一の気を引こうと必死です。
しかし、今の令美はもう怯みません。加恵が「今日はケチケチしてないでさっさとくださいよ!」と退院祝いを要求すると、「楽しみにしているのはあなたでしょうが」と冷静に切り返し、「渡すならご本人に直接渡すわ」「これまでずいぶん渡したものが届いていなかったみたいだし?」と、加恵がこれまでプレゼントを横領していたことを暗に突きつけます。
賢一、反撃の狼煙を上げる
加恵はなおも賢一に色目を使い、「賢一さんも加恵の料理好きだったでしょ?いつでも食べさせてあげるからぁ〜!」と、令美の前で言い放ちます。その露骨な挑発に、令美が「妻が見てる前でなんの茶番?」と冷ややかな視線を送る中、ついに賢一が動きました。
彼は毅然とした態度で加恵を制し、食卓に集まった家族全員に向かって、静かに、しかし力強く宣言します。
「今日は俺たちから話があって来たんだ」
衝撃の宣告「この家は売却しようと思ってる」
賢一が切り出したのは、自分たちが新居を購入するという話。それを聞いた浩二や加恵は、どこか他人事のように「新築いいよなー!」と囃し立てます。しかし、その和やかな空気を切り裂くように、賢一は爆弾を投下しました。
「この家は売却しようと思ってる!」
その一言に、義母、浩二、そして加恵は凍りつきます。加恵は「令美さんに言わされてるんでしょ!?」と sofort 令美を非難しますが、賢一は動じません。
冷徹な正論、崩れゆく義弟夫婦
賢一は、この家が義母一人で維持するには広すぎること、加恵にとっても使い勝手が悪いこと、そして何より金銭的な負担が大きいことを冷静に指摘。売却した資金で、義母が一人で暮らすのにちょうどいいマンションを探すか、老人ホームに入るのが合理的だと、用意周到に準備してきた資料を広げます。
狼狽する浩二が「介護はどうするんだよ!」と叫ぶと、賢一は「実際に介護が必要になったら動くのは今同居している加恵ちゃんだろ?」と正論で返します。浩二と加恵が「無理だ」と騒ぐと、賢一は介護費用の負担は約束しつつも、物理的な労働は同居家族の責任であると、彼らの甘えを一切許しませんでした。
禁断の言葉と賢一の完全覚醒
追い詰められた浩二と加恵は、ついに言ってはならない言葉を口にします。「そもそも賢一さんは実子でもないくせに!」。それは、賢一がずっと抱えてきた心の傷を抉る、最も卑劣な攻撃でした。
しかし、その言葉を聞いても、賢一の表情は一切変わりません。彼は、感情的になる義弟夫婦を冷徹に見つめ、静かにこう言い放ちました。
「いや いらないから売るってだけ」
その姿は、もはや過去の負い目に縛られていた頃の賢一ではありませんでした。「もう今までの賢一とは違うんだから!」という令美の心の声と共に、彼の完全な覚醒が示された瞬間でした。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】14話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の話は、これまでの鬱憤がすべて吹き飛ぶような、最高のカタルシスに満ちた回でした。何よりも、賢一の完全覚醒が素晴らしかったです。加恵の媚態にも一切なびかず、冷静沈着に、そして論理的に義弟夫婦を追い詰めていく姿は、まさに圧巻の一言でした。
特に、彼が最も触れられたくないであろう「実子ではない」という事実を突きつけられても、全く動じずに「いらないから売るだけ」と言い切ったシーンには鳥肌が立ちました。それは、彼が過去の呪縛から完全に解き放たれ、令美と娘という「今の家族」こそが自分のすべてだと確信した、力強い証明だと感じます。
加恵と浩二の、自分たちの権利ばかりを主張し、義務を果たそうとしない姿は、最後まで見苦しいの一言に尽きます。賢一の合理的な提案に対し、感情的に騒ぎ立てることしかできない彼らの姿は、非常に滑稽でした。物語はついに最終局面。この宣告の後、彼らがどういう末路を辿るのか、最後の最後まで目が離せません。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】14話のネタバレまとめ
- 令美は、加恵の過去を知った上で、彼女の行いを許さず、絶縁する意思を固めました。
- 賢一も妻の覚悟を受け、義弟夫婦との問題を最終的に解決するための準備を整えます。
- 義母の退院祝いの席で、賢一は家族全員に対し、「この家を売却する」という衝撃的な計画を宣言しました。
- 狼狽する義弟夫婦に対し、賢一は家の維持コストや将来の介護問題などを挙げ、合理的な理由で反論。彼らの甘えを一切許しませんでした。
- 追い詰められた義弟夫婦が、賢一が養子であることを罵っても、彼は全く動じず、「いらないから売るだけ」と冷徹に言い放ち、過去のトラウマを完全に克服した姿を見せました。
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