復讐モノ

漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】17話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 賢一が再生した録音データにより、加恵が令美を侮辱し、賢一を誘惑、さらには金銭を強請っていたことが明らかになりました。
  • 令美も、加恵が常習的に育児放棄を行っていたことや、義母へのお見舞いを横領していた証拠を突きつけます。
  • 全ての悪行が暴かれ、ついに夫である浩二から「この家から出て行ってくれ」と三行半を突きつけられました。
  • なおも家に執着する加恵に対し、賢一は「この家の名義人は俺だ」という衝撃の事実を告白。家は賢一の実の親の遺産であり、加恵たちには一切の権利がありませんでした。
  • 加恵の野望は完全に打ち砕かれ、令美への愛によって過去を克服した賢一と、夫を支え続けた令美の夫婦の絆が、確かなものとして示されました。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】第17話をネタバレありでわかりやすく解説する

家の本当の所有者が賢一であったという衝撃の事実が明かされ、完全に詰んでしまった義妹・加恵。第17話は、追い詰められた彼女が放つ見苦しい責任転嫁の嵐と、それをきっかけに暴かれる、この家の最も暗く、根深い秘密を描きます。

責任転嫁の嵐―暴走する義妹

自分の野望がすべて幻想だったと知った加恵は、「ずるい!」と令美を逆恨み。令美が「自分のせいだと自覚はないわけ?」と問うと、加恵は怒りを爆発させます。彼女は「浩二くんが全然稼いでこないし!」「育児も手伝わないし!」と夫を罵り、「こんなことなら結婚なんてしなかったのに!損した!」と、もはや支離滅裂な責任転嫁を始めます。

そして、その矛先は義母と賢一にも。「ていうかそもそも浩二くんがこうなってるのは…お義母さんと賢一さんのせいだよ!」と絶叫。出来の悪い浩二をカバーするのは家族の役割であり、その対価としてこの家を自分たちがもらうのは当然だ、という恐るべき宇宙理論を展開します。

暴かれる新たな秘密―義父の財産の謎

その時、これまで静かに話を聞いていた賢一が、新たな爆弾を投下します。彼は弁護士を通じて、亡き義父の収入について調査していました。そして、義父の収入では、あれほど高級な酒やゴルフ倶楽部を所有する贅沢な暮らしは到底できなかったはずだと指摘します。

賢一は義母に問い詰めます。「父さんの年収であんなに散財できると思うか?」。義母が狼狽する中、賢一はさらに衝撃の事実を突きつけます。「俺の親が俺に残してくれたのは、この家だけじゃなかった」。

使い込まれた遺産―義母、ついに白状する

賢一の実の両親は、家だけでなく、彼のために莫大な遺産も残していました。しかし、そのお金はどこに消えたのか。賢一が「通帳を出して」と迫ると、追い詰められた義母はついに白状します。

亡き義父は、賢一の遺産に手を付け、株の投資に失敗。その穴埋めをするために、さらに遺産を使い込むという悪循環に陥っていたのです。そして、義母はその事実を知りながら、長年隠蔽し続けていました。

脅迫者だった義妹―すべての点が線になる

なぜ義母は、加恵の横暴をここまで許してきたのか。その謎も、この遺産の存在によって解き明かされます。加恵は過去に、偶然賢一の通帳を発見していました。そして、大金が少しずつ引き出されていることに気づき、それをネタに義母を脅迫していたのです。「賢一さんって某地方銀行に口座持ってませんでした?」と囁き、義母を言いなりにさせていました。

養子への嫉妬―義母の歪んだ愛情

令美は、もう一つの核心を義母に突きつけます。それは、出来の良い養子の賢一と、出来の悪い実子の浩二を常に比較し、賢一に劣等感を抱いていたこと。そして、「兄なのだから弟に譲りなさい」と賢一に言い聞かせることで、無意識に彼をコントロールしてきたのではないか、と。

図星を突かれた義母は、ただ涙を流すばかり。しかし、令美は同情しません。すべての秘密が明らかになった今も、彼女の決意は揺るぎませんでした。「何を言われても、加恵ちゃんに出て行ってほしい気持ちは変わらないから」。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】17話を読んだ感想(ネタバレあり)

この物語は一体どこまで闇が深いのかと、読んでいて眩暈がしました。信頼していた義父が、実は息子の遺産を使い込んでいたという事実は、あまりにも衝撃的で、賢一のこれまでの人生を思うと胸が張り裂けそうになります。

そして、その弱みに付け込んで義母を脅迫し、家を支配していた加恵の悪辣さ。彼女の行動原理のすべてが、金と支配欲に根差していることが改めて分かりました。もはや同情の余地はありません。

今回の話で最も印象的だったのは、令美の揺るぎない強さです。次々と明らかになる家族の醜い秘密に動揺することなく、彼女は常に「今、解決すべき問題は何か」を見失いませんでした。それは、加恵という元凶をこの家から排除すること。そのブレない姿勢があったからこそ、賢一も過去と向き合い、真実を暴くことができたのだと感じます。物語はついに最終局面。この腐りきった家族の膿を、令美と賢一がどう出し切るのか、最後まで見届けたいです。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】17話のネタバレまとめ

  • 家を追い出されることになった加恵は、夫や義母、賢一に責任転嫁し、逆上しました。
  • 賢一は、亡き義父の収入と不釣り合いな暮らしぶりに疑問を持ち、調査していたことを明かします。
  • 追い詰められた義母は、亡き義父が賢一の実の両親が遺した莫大な遺産を投資で使い込み、その事実を隠蔽していたことを白状しました。
  • さらに、加恵はその秘密を偶然知り、義母を脅迫して家の中で権力を握っていたことも明らかになります。
  • すべての真実が暴かれた後も、令美は加恵を家から追い出すという決意を揺るがせませんでした。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】16話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】16話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】18話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】18話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました