漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】22話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 賢一は、安田家との養子縁組を解消し、令美の家に婿養子に入ることを宣言。義弟夫婦と義母との法的な関係を完全に断ち切りました。
- 希望を失った義母、浩二、加恵は、互いを罵り合い、責任をなすりつけ合う醜い争いを繰り広げ、家族関係は完全に崩壊しました。
- 数ヶ月後、義母は施設へ、浩二は離婚して慰謝料地獄へ、そして加恵は最も嫌っていた実家へ戻るという、それぞれが自らの行いの報いを受ける結末を迎えました。
- 令美と賢一は、すべてのしがらみから解放され、新しい家で娘と共に、穏やかで幸せな新しい生活を始めました。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】第22話をネタバレありでわかりやすく解説する
本編で家も家族も、文字通りすべてを失った義妹・加恵。第22話は、そんな彼女がその後どうしているのか、加恵自身の視点から描かれる後日譚です。果たして彼女は、自らの過ちを反省し、新たな人生を歩み始めているのでしょうか。
転落、そして夜の世界へ
物語は「
セコくてケチだからって家を追い出された私」という、加恵の自虐的なモノローグから始まります。彼女が今いる場所、それは煌びやかな夜のお店でした 。かつての贅沢な暮らしを失った彼女は、夜の世界で働き、店のナンバーワンを目指して奮闘していたのです 。
回想シーンでは、彼女の転落後の悲惨な状況が描かれます。令美には連絡先をブロックされ、賢一の職場に突撃しても警備員に追い出される始末 。頼みの綱だったパパ活相手は既婚者で、その妻から訴えられ、アカウントも凍結されました 。社会経験の乏しい彼女に、まともな仕事は見つかりませんでした 。
変わらない責任転嫁の日々
しかし、そんな状況に陥っても、加恵の自己中心的な思考は全く変わっていませんでした。彼女は心の中で、自分は悪くないと主張し続けます。
「悪いのは賢一さんのお金を使い込んだお義父さんとお義母さんじゃん!」
「浩二くんだって不倫してたし!」
父親がお金を出してくれなかったから大学に行けなかった、母親のせいで早く家を出るしかなかった、とすべての不幸を自分以外の誰かのせいにして、彼女は一切の反省を見せません 。
友人さえも搾取する変わらぬ本性
夜の世界で自力で稼ぐと決意した加恵ですが、そのセコケチな本性は健在でした。彼女は、高校時代の同級生であるネイリストのななみや、エステティシャンの“はるっぺ”の元へ通い詰めます 。しかし、その支払いは現金ではありません。彼女が持ってくるのは、
店で客が残した高級フルーツの盛り合わせ 。
友人たちが施術代を請求しても、「SNSで宣伝してあげてるじゃん!」「ウィンウィンでしょ♪」と言い返し、決して現金で支払おうとはしません 。友人たちの厚意やサービスを、自分の都合のいいように解釈し、タダで利用し尽くす。その寄生虫のような生き方は、何も変わっていなかったのです。
宣伝という名のタダ働き
特にエステティシャンの友人に対しては、「このサロンを超人気キャバ嬢に紹介してあげたの誰でしたっけ?」と恩着せがましく語り、その見返りとして無料で施術を受けるのが当然という態度 。施術を終えると、満足げに「
今日も無料で女磨きできちゃった♪」と微笑み、客との同伴へと消えていくのでした 。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】22話を読んだ感想(ネタバレあり)
この第22話は、加恵というキャラクターが、根っからの「搾取する側」の人間であることを改めて浮き彫りにした、非常に興味深いエピソードでした。読んでいて感じたのは、彼女に反省や更生の可能性は一切ない、という絶望にも似た確信です。
彼女は自分の過去を悲劇だと語りますが、それは他者から同情を引き、搾取するための道具でしかありません。友人たちの善意を「フルーツ」や「宣伝」といった、自分にとってはコストのかからないもので踏みにじる姿は、義実家で見せたセコケチぶりと全く同じ。場所や相手が変わっただけで、彼女の本質は何一つ変わっていないことがよく分かりました。
ある意味、夜の世界は彼女の才能を活かせる天職なのかもしれません。しかし、そこでも彼女は他者への感謝や対等な関係を築くことなく、搾取することしか考えていない。この物語は、一部の人間は決して変わることがない、という現実を容赦なく突きつけてきたように感じます。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】22話のネタバレまとめ
- すべてを失った加恵は、夜のお店で働き、ナンバーワンを目指していました 。
- 回想シーンで、令美や賢一への接触が失敗し、パパ活相手からも訴えられ、まともな仕事に就けなかったことが描かれました 。
- 加恵は全く反省しておらず、自分の不幸を親や元義家族のせいだと責任転嫁し続けていました 。
- 彼女のセコケチな本性は変わっておらず、ネイリストやエステティシャンとして働く友人たちに対し、施術代を現金で支払わず、店の残り物のフルーツやSNSでの宣伝を踏み倒しの口実にしていました 。
- 加恵は、友人たちの善意やサービスをタダで利用することを当然の権利だと考えており、その寄生的な生き方を続けていることが明らかになりました 。
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