漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】23話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- すべてを失った加恵は、夜のお店で働き、ナンバーワンを目指していました。
- しかし、その内面は全く反省しておらず、自分の不幸を親や元義家族のせいだと責任転嫁し続けていました。
- 彼女のセコケチな本性は変わっておらず、ネイリストやエステティシャンとして働く友人たちに対し、施術代を現金で支払わず、店の残り物のフルーツやSNSでの宣伝を踏み倒しの口実にしていました。
- 加恵は、友人たちの善意やサービスをタダで利用することを当然の権利だと考えており、その寄生的な生き方を続けていることが明らかになりました。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】第23話をネタバレありでわかりやすく解説する
義家族との縁を断ち切り、平穏な日々を手に入れた令美と賢一。第23話は、そんな二人の新しい生活と、一方で全く変わらない義妹・加恵の現在が描かれ、新たな騒動の幕開けを予感させます。
平穏な日々に忍び寄る影
物語は、賢一の新しい職場の前に佇む加恵の姿から始まります。「本当に来たんだ…」。令美と賢一は、加恵がいつか職場にまで押しかけてくる可能性を予期し、事前に警備員に話を付けていました。かつてのように、ただやられるだけの二人ではなかったのです。
新しい家、新しい生活
時間は少し遡り、義実家を売却した後の令美たちの生活が描かれます。二人は郊外に念願のマイホームを購入。令美の両親の家の近くということもあり、賢一は「俺が留守の時に何かあったらって心配も、令美のご両親が近くにいるから安心だし!」と、心からの安らぎを得ていました。
満員電車から解放されるマイカー通勤、子育てに最適な環境、そして何より、家に帰れば愛する娘と穏やかに過ごす時間。かつての騒動が嘘のような、幸せに満ちた日常がそこにはありました。
人気ブロガーとしての成功
令美もまた、新しい生活の中で自身の才能を開花させていました。仕事復帰までの小遣い稼ぎのつもりで始めた、義家族との一件を綴ったブログが大人気に。今や界隈では有名な人気ブロガーとなり、多忙ながらも充実した毎日を送っていたのです。かつての被害者だった彼女は、自らの経験を発信することで多くの人に影響を与える、強い女性へと成長していました。
一方、夜の世界で獲物を狙う義妹
そんな令-美の輝かしい現在とは対照的に、加恵のいる場所は夜の店の薄暗い照明の下でした。令美たちが幸せを育む一方で、加恵は自分の特技である「お金のにおいを嗅ぎ分ける能力」を活かし、キャバクラで働いていたのです。
高額なプレゼントをしてくれる太客に目をつけては、心の中で値踏みをする加恵。その瞳に、かつての過ちを反省する色は見られませんでした。
同僚の太客にロックオン
加恵が働く店には、星羅(せいら)というナンバーワンホステスがいました。ある日、店の太客が星羅に高価なブランド品をプレゼントし、強引にアフター(同伴出勤以外のプライベートな時間のデート)に誘う場面を加恵は目撃します。
困惑する星羅の姿を見た加恵の目には、獲物を見つけたかのような怪しい光が宿っていました。
親切を装った顧客奪い
加恵は店の控室で、悩んでいる星羅に「どうしてアフター行ってあげないんですかぁ?」と声をかけます。
そして、「加恵だったら絶対行きますけど」「助け合いは大事だもんねぇ?」と、さも親切な同僚であるかのように振る舞い、星羅の太客を自分が奪ってもいいかと遠回しに提案します。
加恵を襲う二つの悪夢「贈与税」と「タダ働き」
しかし、夜の世界を生き抜いてきた星羅は、そんな加恵の下心などお見通しでした。彼女は「加恵が安い女だって言いたいわけ!?」と一蹴。そして、世間知らずな加恵に、夜の世界の厳しい現実を教えます。
「高額なプレゼントをいただいたら、その分税金を払わなきゃいけないの」 「それにアフターなんて時給が発生しないタダ働きじゃない」
世界で一番嫌いな言葉が「タダ働き」である加恵は、その言葉に衝撃を受けます。
繰り返される過ち―学ばない女
星羅は、加恵が家の本当の所有者(賢一)を知らずに結婚生活が破綻したことを引き合いに出し、「あんたはまた同じことを繰り返すところだった」と忠告します。しかし、加恵はその忠告を全く意に介しません。
彼女は「ちょろそうな客だったのに!」と悔しがるだけで、税金やタダ働きの問題を解決するために、「もっと貢がせればいい」という結論に達します。彼女の思考回路は、どこまでいっても自分本位。他人の忠告に耳を貸さず、自らの欲望のままに突き進む姿は、破滅した義実家での振る舞いと何ら変わりませんでした。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】23話を読んだ感想
今回の話は、加恵というキャラクターの「全く成長しない」という恐ろしさを、改めて見せつけられた回でした。舞台は変われど、やることは同じ。他人のものを欲しがり、親切を装って近づき、自分の利益のために利用しようとする。その一連の流れは、もはや彼女の生存本能なのでしょう。
同僚の星羅が、加恵の浅はかさを見抜き、正論で打ち負かすシーンは非常に痛快でした。特に「タダ働き」と「税金」という、加恵が最も嫌うであろう現実を突きつけたのは見事なカウンターです。
しかし、それでも全く懲りないのが加恵のすごいところ。普通ならリスクを考えて躊躇するところを、「もっと貢がせれば解決」という、さらに強欲な発想に至る短絡さには、もはや感心を通り越して恐怖すら覚えます。彼女はきっと、何度失敗しても同じ過ちを繰り返し、その度に誰かのせいにし続けるのでしょう。その変わらない姿こそが、彼女に与えられた最大の罰なのかもしれません。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】23話のネタバレまとめ
- 夜のお店で働く加恵は、同僚・星羅の太客を、親切を装って横取りしようと画策しました。
- しかし、星羅にその下心を見抜かれ、「高額なプレゼントには贈与税がかかる」「アフターはタダ働き」という、夜の世界の厳しい現実を教えられます。
- 世界で一番「タダ働き」が嫌いな加恵は衝撃を受けますが、反省することなく、「もっと貢がせれば問題ない」という結論に至りました。
- 忠告を無視し、自らの欲望のままに行動しようとする姿は、彼女が過去の失敗から何も学んでいないことを示していました。
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