漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 義父の誕生日会で、義妹・加恵はプレゼント代金の支払いを免れようと画策しますが、令美の機転によって阻止され逆ギレしました。
- 夫・賢一の煮え切らない態度に失望した令美は、義妹や義実家と物理的・精神的な距離を置くことを決意します。
- しかし、平穏な日々は続かず、今度は親しかった友人たちから避けられるという新たな問題が発生。その原因と思われる衝撃的な画像ファイルが友人から送られてきたところで、物語は終わっていました。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する
第2話のラストで、友人から送られてきた謎の画像ファイル。第3話「売られた出産祝い」 は、その衝撃的な内容が明らかになるところから幕を開けます。令美の人間関係にまで忍び寄る義妹・加恵の悪意が、ついにその牙を剥きます。
衝撃!フリマアプリに並ぶ見覚えのある品々
友人から送られてきた画像は、なんと
フリマアプリの商品ページのスクリーンショットでした 。そして、そこに並べられていたのは、令美がお祝いでもらったベビー服やリュック、友人あずさが心を込めて作ってくれた手作りの積み木など、見覚えのある品々ばかり 。
出品者のアカウント名は、まぎれもなく義妹の加恵 。令美が加恵に半ば強奪された大切な品々が、お金に換えられていたのです。クローゼットの奥に隠しておいたはずの積み木も、いつの間にか持ち出され、すでに「SOLD」の文字が… 。この事実に、令美は血の気が引くのを感じます。
悪意に満ちた商品説明文が追い打ちをかける
さらに令美の心を深く傷つけたのは、そこに添えられた悪意に満ちた商品説明文でした。
友人あずさが贈ってくれた積み木には、「手作り品を出産祝いにする非常識な友人からのものでもう見たくないものなので出品します。」 と書かれていたのです 。
他の品物にも、「可愛いけど趣味じゃなかったので」、「もう疎遠になってしまった友人から頂いたものなので格安でお譲りします♪♪」 など、贈ってくれた人たちの善意を根こそぎ踏みにじるような言葉が並んでいました 。
これを見れば、友人たちが令美を避けるようになったのも当然です 。加恵の卑劣な行為は、令美から思い出の品を奪っただけでなく、大切な友人関係にまで亀裂を入れていたのでした。
夫の激怒と義弟夫婦の信じがたい言い分
泣きながら帰宅した夫・賢一に事情を説明すると、これまでどこか弟をかばう節があった彼も、さすがに今回は顔を真っ赤にして激怒します 。
賢一はすぐにベランダへ出て弟・浩二に電話をかけますが 、返ってきたのは信じがたい言葉でした。「なにかの勘違いだろ」「もらったものは家で使ってる」と、浩二は頑として事実を認めようとしません 。賢一が「勘違いだと言うなら全部すぐに返せ」と語気を強めると 、加恵は電話口で「一度あげたものを返せとか非常識でしょ」と逆ギレしながらも、ようやく返却を承諾するのでした 。
「妊婦だから」を免罪符にする卑劣な戦法
しかし、話はこれで終わりません。浩二は「いま加恵は妊婦だから負担をかけられない」、「臨月近くて大変だからそっとしておいてくれ」 と、妊娠を盾にこれ以上の追及を拒否します 。
産後すぐで大変だった令美にはあれだけの負担をかけておきながら、自分たちの都合が悪くなると「妊婦だから」を免罪符にする 。そのあまりの自己中心的な態度に、令美は怒りで体が震えるのを止められません。
無神経な出産報告と直接対決
友人たちへのお詫びを済ませ、令美が失意の中にいると、浩二から「産まれたよ!」「早く病院まで顔見に来てくれよ♡」という無神経なメッセージが届きます 。
もちろんそれを無視していると、今度は痺れを切らした加恵本人から直接電話がかかってきました 。彼女は開口一番、「出産祝いのことなんですけどぉ」「現金かこちらの指定するものにしてもらっていいですかあ??」と、臆面もなくお祝いを要求 。さらには、以前から狙っていた令美の産着まで「私がもらう約束でしたよね♡」と求めてきたのです 。
泥棒と変わらない!令美の怒りの反論
度重なる侮辱に、ついに令美の堪忍袋の緒が切れます。加恵が「一度人にあげたものを返せとかどんだけ非常識なんですか」と言い放ったのを皮切りに、令美は怒涛の反論を開始しました。
「あげたものって…!あげるつもりなんてなかったものだって勝手に持っていったじゃないの!」
「積み木は隠しておいたのに、隙に勝手に部屋に入ったんでしょ!?」
とぼける加恵に対し、令美は**「家主の許可なく勝手に部屋に入って物を持ち出すことが非常識じゃなくてなんなの!!!」「それは泥棒と変わらない…!返して頂戴!」**と、彼女の行為が窃盗であることを厳しく突きつけます 。
開き直る義妹と一方的な襲撃予告
しかし、加恵は「お義姉さんってほんっとケチですよね」と論点をすり替え 、令美が「フリマアプリで売り払ってしまったんでしょ!」と核心を突くと、ついに開き直りました 。
「なーんだ!知ってたんじゃないですか!♡」
悪びれる様子もなく笑い飛ばし、「わかってて『返せ』とか言ってたの?」と令美を嘲笑 。そして、「それより産衣!ちゃんとクリーニングしてありますよね?」と要求を続け 、「明後日取りに行くんでよろしくでーす♡」と一方的に言って電話を切ってしまったのです 。
夫の覚醒と襲撃日当日の避難
帰宅した賢一に一部始終を報告した令美は、「私もう縁を切りたい!」と涙ながらに訴えます 。令美は、加恵が家に来ると予告した日には、実家に避難すると宣言 。
そして、問題の産着が、令美の両親が「娘にもしまた娘が産まれたら…」と願いを込めて贈ってくれた、正絹の特別な品であることを賢一に伝えます 。その価値と意味を知った賢一は、ようやく事の重大さを完全に理解し、妻に深く謝罪。「俺ももう弟たちとは関わらない」と、ついに義弟夫婦との絶縁を決意するのでした 。
そして予告日当日、令美は賢一に見送られ、娘を連れて朝から実家へと向かいました 。
束の間の平穏、そして最悪の結末
令美は実家で両親に温かく迎えられ、娘も大勢の大人に囲まれてご機嫌な様子 。久しぶりに穏やかで幸せな時間を過ごします 。仕事終わりに賢一も迎えに来て、一家団欒のひとときを楽しみました 。
しかし、その平穏は長くは続きません。 実家から自宅へ戻った令美たちを待ち受けていたのは、信じがたい光景でした。
家のクローゼット周辺が、明らかに荒らされていたのです 。
令美が「賢一!」と悲鳴をあげると、賢一は冷静に「触らないで」「すぐに通報して…!」と指示 。義妹の襲撃予告は、最悪の形で現実のものとなってしまったのでした。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】3話を読んだ感想(ネタバレあり)
第3話は、これまでのモヤモヤが一気に怒りと恐怖に変わる、衝撃的な回でした。人の善意を踏みにじって転売するだけでも許しがたいのに、それを指摘されて「知ってたんじゃないですか!」と笑い飛ばす加恵の神経は、もはや常識では測れません。彼女の底知れぬ悪意に、ただただ戦慄しました。
そんな中、これまで少し頼りなかった夫の賢一が、ついに覚醒してくれたシーンは本作の大きなカタルシスの一つです。「もう弟たちとは関わらない」と決意してくれたことで、令美が一人で戦っているわけではないと分かり、少しだけ安堵しました。
しかし、その安堵も束の間、ラストの空き巣被害のシーンで突き落とされます。加恵はついに、ただの「セコケチ」や「非常識」という領域を超え、物理的な犯罪行為にまで手を出した可能性が濃厚になりました。予告通り家に来て、令美がいないことを確認し、不法侵入と窃盗を働いたのでしょうか。物語は単なる親戚トラブルから、犯罪事件へと大きく舵を切ったように感じます。穏やかな実家でのシーンとの対比が、より一層ラストの恐怖を際立たせていました。
【セコケチ義妹がすべてを失った話】3話のネタバレまとめ
- 友人たちから避けられていた原因は、加恵が令美から奪ったお祝いの品々を、悪意のある商品説明付きでフリマアプリに出品・転売していたことでした 。
- 令美は電話で加恵を「泥棒」だと非難しますが、加恵は開き直り、「明後日(産着を)取りに行く」と一方的に襲撃を予告します 。
- 産着に込められた想いを知った夫・賢一はついに覚醒し、義弟夫婦との絶縁を決意。襲撃予告日、令美は実家へ避難します 。
- 束の間の平穏を過ごし自宅へ帰宅すると、クローゼット周辺が荒らされており、空き巣に入られたような惨状が広がっていました 。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



