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漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 義妹・加恵が、令美から半ば強奪した出産祝いの品々を、悪意のある商品説明文付きでフリマアプリに出品・転売していたことが発覚しました。
  • 事実を知った夫・賢一も激怒しましたが、加恵は「妊婦だから」という言葉を盾に開き直り、令美の家に産着を取りに来ると一方的に襲撃を予告しました。
  • 令美は襲撃予告日に実家へ避難することを決意。その背景を知った賢一も、ついに義弟夫婦との絶縁を固く誓います。
  • しかし、束の間の平穏を過ごし自宅へ帰宅すると、家が荒らされており、空き巣に入られたような惨状が広がっていました。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する

第3話のラストで、自宅が荒らされているという衝撃的な場面に遭遇した令美と賢一。第4話「義妹という名の空き巣」は、この最悪の状況から幕を開け、ついに義妹・加恵の罪が白日の下に晒される、緊迫の断罪劇が繰り広げられます。

やはり犯人は義妹・加恵だった

賢一は、まだ不審者が家の中にいる可能性を考え、令美と娘を一旦車に戻らせます 。しかし、家の施錠は完璧で、窓が割られた形跡もありません 。これは、合鍵を使った人物による犯行であることは明白でした。

そして、部屋の中には決定的な証拠が残されていました。それは、加恵からのふざけた書き置きです。

「だまって留守にするなんてひどーい!!」「仕方ないので産衣は私が探しておきました♡」

このメモにより、空き巣の犯人が義妹・加恵であることが確定したのでした。

明らかになった卑劣な侵入のからくり

すぐに賢一が義母に電話で確認すると、事件の卑劣な手口が明らかになります。賢一が万が一の時のために義母に預けていた合鍵を、加恵が盗み見て使っていたのです

加恵は義実家を訪れ、義母が赤ちゃんの世話で少し目を離した隙に合鍵を探し出し、令美の家に勝手に侵入したのでした 。さらに、義母には「お義姉さんと約束してたの、お義母さんも知ってるじゃないですかぁ」などと嘘をつき、その場をやり過ごしていたことも判明します

夫への不信感と義父の介入

犯人が確定し、令美は「今すぐ義弟の家に産衣を取り返しに行ってきてよ!」と賢一に激しく詰め寄ります 。しかし、その最中に賢一の元に義父から電話が。電話を終えた賢一は「もうちょっと待ってほしい」と、なぜか及び腰になってしまいます

その煮え切らない態度に、令美は「これまで待ってて一度でも事態が好転したことがあった!?」と怒りを爆発させました

「あなたの家族は誰!?」令美の魂の叫び

賢一がなおも父親の意向を優先しようとする姿を見て、令美の不信感は頂点に達します。

「悪いけど信用できない」「家族の中に泥棒がいるのよ…!?」「あなたの家族は誰!?」

結婚以来、初めてと言えるほど激しい口調で夫を問い詰める令美。その魂の叫びは、賢一の心に深く突き刺さるのでした。

義父の叱責が夫を覚醒させる

その時、再び義父から賢一に電話がかかってきます 。電話口で義父は、すでに産着を取り返したことを告げると 、賢一のこれまでの煮え切らない態度を厳しく叱責しました。

「お前がそういう態度だから浩二たちも調子に乗ったんじゃないのか!?」「守るべき家族は誰だ!?」

これまで父親に強く叱られたことのなかった賢一は、その言葉に衝撃を受け、ようやく自分の甘さを猛省し、夫として、そして一人の人間として本当の意味で目を覚ますのでした。

家族会議という名の断罪劇

翌日、令美と賢一は義実家へと向かいます 。そこには義父母、そして浩二と加恵の姿がありました。義父から産着の入ったバッグを渡され、中身を確認する令美。しかし、彼女は「この中身はダミーです。本物は万が一のために私の実家に置いてきました」と告げ、加恵の嘘を見抜いていたことを示します

そして、令美は全員の前で、これまでの加恵の悪行を一つ一つ、冷静に、しかし厳しく糾弾し始めます。フリマアプリでの転売、友人たちが受けた心の傷、そして今回の不法侵入と窃盗。

見苦しい言い訳と最終通告

追い詰められた加恵は、「家族なんだしこれくらい許してもらえると思って…」「天然で距離感を間違えちゃっただけなんですぅ」などと、涙ながらに見苦しい言い訳を始めます

しかし、完全に妻の味方となった賢一が「それ、本気で言ってる?」 、「令美の友人が作ってくれた一点物もあるんだぞ?」 と加勢。加恵が「そんなに大事な物なら金庫にでも入れておけばいいのにぃ〜!」と逆ギレしたのを見て、令美はついに最終通告を突きつけます

「今後はお付き合いを控えさせていただけますか?」

それは、事実上の絶縁宣言でした。

賢一の決断と義父の最後の言葉

賢一もまた、「俺は令美の夫だから。彼女がそう言うならそれに従うよ」と、妻を全面的に支持する姿勢を明確に示します 。その毅然とした態度に、加恵も浩二も言葉を失うしかありませんでした。

話し合いが終わり、帰ろうとする令美を義父が呼び止めます。そして、彼は静かに、しかし重い口調でこう告げるのでした。

「令美さん」「僕はもう長くはないんだよ」

この意味深な言葉が不穏な余韻を残し、物語は幕を閉じます。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】4話を読んだ感想(ネタバレあり)

第4話は、これまでの鬱憤を吹き飛ばすような、まさに痛快な「断罪」の回でした。特に、これまで少し頼りなく見えていた義父が、息子の覚醒を促し、自ら産着を取り返して断罪の場を設けるという一連の行動は、まさに”見事”の一言。物語の重要なターニングポイントとなりました。

追い詰められて「天然なんですぅ」と泣き落としにかかる加恵の姿は、あまりにも滑稽で、その自己中心的な思考回路には最後まで呆れるばかりでした。彼女の涙は、反省からではなく、自分の思い通りにならなかったことへの悔し涙にしか見えません。

そして何より、令美が冷静に、しかし断固として絶縁を宣言するシーンは、彼女が理不尽な仕打ちに耐えるだけの弱い女性ではないことを証明しており、非常に胸がすく思いでした。その隣で、夫である賢一がしっかりと彼女を支え、「令美の夫だから」と言い切った場面は、一度は揺らいだ夫婦の絆が、より強く再構築された瞬間だと感じ、感動しました。

ただ、最後に義父が残した「僕はもう長くはないんだよ」という言葉が、心に重くのしかかります。これは一体何を意味するのでしょうか。ようやく訪れた平穏に、また新たな波乱が待ち受けていることを予感させる、非常に気になる終わり方でした。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】4話のネタバレまとめ

  • 家を荒らした空き巣の犯人は、義母の家にあった合鍵を盗んで侵入した義妹・加恵だったことが判明します 。
  • 夫・賢一は当初、対応が遅れがちでしたが、義父からの厳しい叱責によってついに覚醒し、妻を守る決意を固めます 。
  • 義父が自ら加恵から産着を取り返し、義弟夫婦を義実家に呼び出して断罪の場が設けられました 。
  • 追い詰められた加恵は「天然だから」と見苦しい言い訳をしますが、令美はそれを一蹴し、親族の前で事実上の絶縁を宣言します 。
  • 賢一も妻を全面的に支持し、義弟夫婦との決別が確定 。しかし最後に、義父が自らの余命が長くないことを示唆する、意味深な言葉を残して物語は終わります 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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