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漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】7話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 義母が入院し、お見舞いに行った令美は待ち構えていた加恵と鉢合わせてしまいました。
  • 加恵は病室で令美に対し、お見舞い金の直接要求、マウント、入院費用の水増し請求など、やりたい放題の限りを尽くしました。
  • さらに加恵は、亡き義父を「口煩いジジイ」と冒涜し、賢一が遺産を相続することに激怒。令美が金目当てで結婚したかのような暴言を吐き、令美の心を深く傷つけました。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】第7話をネタバレありでわかりやすく解説する

義妹・加恵から「お金目当ての結婚」というとんでもない侮辱を受けた令美。第7話は、病室という密室で繰り広げられる、壮絶な舌戦の続きから幕を開けます。もはや常識が一切通用しない義妹を前に、令美の怒りと絶望は頂点に達します。

介護と金銭問題―加恵の身勝手な論理

加恵の暴論は止まりません。「お義母さんの介護はゆくゆくは私たちがするわけ」だから、「生活費をそちらが負担するのは当然でしょ?」と、身勝手な要求を突き付けます

しかし、令美は冷静に反論します。義母の病気は手術すればすぐに回復するレベルであり、そもそも介護が必要な状態ではありません 。金銭的な援助をする義理も理由もないと、その要求を一蹴します

「お荷物」―加恵が明かす衝撃の本音

追い詰められた加恵は、ついにそのどす黒い本性を現します。彼女は義母のことを「無料のベビーシッターだと思って同居したらすぐ入院でしょ?役立たずがすぎますよね?」と罵り、さらには**「お荷物」**とまで言い放ちました

彼女の目的は、邪魔な義母を追い出して自分たちが家に居座り、贅沢な暮らしをすること。その証拠に、彼女の手には十数万円はするであろう新作のブランドバッグが握られていました

夫を巡る泥沼のマウント合戦へ

令美がそのバッグの出処を問いただすと、加恵は「僻みですかぁ?」と挑発 。話題は金銭問題から、夫・賢一を巡る陰湿な女の戦いへと発展します。

加恵は、まるで隠された真実を暴露するかのように、衝撃的な言葉を口にしました。

「賢一さんは昔からずっと加恵のことが好きだったんですよ?」

「あなたは私の劣化版」―残酷すぎる侮辱

加恵の主張はこうです。賢一はずっと自分のことが好きだったが、弟の浩二と自分が付き合ったため身を引いた。そして、自分と雰囲気が似ている令美を“代わり”として選んだに過ぎない、と

「令美さんは加恵の代わり…

劣化版でしかないんですよ?」

それは、令美の存在そのものを根底から否定するような、あまりにも残酷な言葉でした。加恵はさらに「離婚してくれてもいいんですよぉ?」と挑発を続けます

暴走する加恵が明かした最終目的

加恵の狂気は留まることを知りません。「あのクソジジイが消えて、あとはババアだけ!」 。彼女の最終目的は、義父母を排除し、学生時代から狙っていたあの家を乗っ取ること 。そして、あわよくば賢一と令美を離婚させ、兄弟二人を独占するという、歪んだ欲望を隠そうともしませんでした

夫の甘さが再び令美を追い詰める

その壮絶なやり取りの後、賢一が病室にやってきます。令美は「後で話す」とだけ告げ、その場を後にしました 。しかし、その直後、賢一から電話がかかってきます。加恵が「車で送ってほしい、無理ならタクシー代を出せ」と要求してきたというのです

令美は「どうしてその場で断らないわけ!?」と激怒しますが、賢一は事を荒立てたくないのか、はっきりしない態度 。帰宅後、賢一は加恵の言い分を一部信じているかのような口ぶりで、令美の訴えを「大袈裟だよ」と真剣に受け止めません

「あの人たちにとって、私たちは金蔓なのよ!」

令美の悲痛な叫びも、まだ義弟夫婦への甘さが残る夫には届きませんでした。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】7話を読んだ感想(ネタバレあり)

第7話は、義妹・加恵の狂気が頂点に達し、もはやホラー映画を見ているかのような恐怖を感じる回でした。義母を「お荷物」「役立たず」と平然と言い放ち、亡き義父を「クソジジイ」と罵る姿は、彼女にとって家族が自分の欲望を満たすための道具でしかないことを明確に示しています。

特に、賢一を巡るマウンティングは圧巻でした。「あなたは私の劣化版」というセリフは、女性が言われて最も尊厳を傷つけられる言葉の一つではないでしょうか。人の心を的確に抉ることに長けた加恵の底知れぬ悪意には、ただただ戦慄するばかりです。

しかし、そんな壮絶なバトル以上に読者の心を重くさせたのは、夫・賢一の煮え切らない態度だったかもしれません。せっかく前回、義父の叱責で目を覚ましたかと思ったのに、またしても加恵の嘘に惑わされ、妻の悲痛な訴えを「大袈裟だ」と一蹴してしまう。この夫の「甘さ」こそが、加恵というモンスターをここまで増長させてしまった最大の原因なのかもしれない、とさえ感じました。敵は加恵だけでなく、最も身近なはずの夫の無理解でもある。令美の孤独な戦いは、まだ終わらないのかもしれないと感じさせる、非常に重い余韻の残るラストでした。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】7話のネタバレまとめ

  • 義母の入院を機に、加恵は介護を盾にして令美たちに生活費の負担を要求しますが、一蹴されます 。
  • 逆上した加恵は、義母を「お荷物」「役立たず」と罵り、家を乗っ取るという最終目的を明らかにしました 。
  • さらに、賢一は昔から自分のことが好きだったと主張し、令美のことを「私の劣化版」「代用品」だと、この上なく侮辱しました 。
  • 加恵は賢一と令美の離婚を煽り、兄弟二人を独占しようという歪んだ願望を露わにしました 。
  • その後のやり取りで、賢一は加恵の嘘を一部信じてしまい、令美の訴えを「大袈裟だ」と真剣に受け止めず、夫婦間に再び深い溝が生まれてしまいました 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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