漫画【棲ミタイ街】全話ネタバレ解説|あらすじから感想、最終回まで

「住みたい街」として人気を集める郊外の街「おおわしの丘」で突如として発生した、顔のパーツを奪うという猟奇的な連続殺人事件。犯人は「カオトリ」と呼ばれ、「穢れを祓う」という謎の儀式を繰り返します。この異常な事件に、サヴァン症候群に似た驚異的な観察眼を持つ女性刑事・深見琴乃が、人間味あふれる相棒・青木と共に挑んでいく、本格サイコサスペンスです。
「物語の結末はどうなるの?」「これまでの複雑な伏線を整理したい」と感じて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。この記事を読めば、『棲ミタイ街』の第1話から最新話までの流れと、物語の全体像をまとめて理解することができます。
ただし、この記事は完全なネタバレを含んでいます。これから初めて作品を読み、ご自身で謎解きのスリルを味わいたいという方にとっては、初見の楽しみが失われる可能性がありますのでご注意ください。
- 『棲ミタイ街』の犯人や結末など、物語の核心が知りたい。
- 各話のあらすじを時系列で確認し、話の繋がりを整理したい。
- 登場人物の関係性や、散りばめられた伏線について深く理解したい。
- 【棲ミタイ街】ってどんな話?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】のネタバレ解説・あらすじまとめ
- 【棲ミタイ街】︎1話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】︎2話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】︎3話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】︎4話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】︎5話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】︎6話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】︎7話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】︎8話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
- 【棲ミタイ街】︎9話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
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【棲ミタイ街】ってどんな話?世界観や登場人物を解説(ネタバレあり)
どんな話?世界観や設定をわかりやすく解説!
物語の舞台は、東京都郊外にある「おおわしの丘」という街です。ここは、近年の急速な都市開発によって、おしゃれな商業施設やマンションが立ち並ぶ人気のエリアとなりました。しかし、その華やかな顔の裏で、顔のパーツを奪い取るという猟奇的な連続殺人が発生します。
犯人は「カオトリ」と呼ばれ、その犯行は「穢れを祓う」ための儀式であると示唆されています。被害者はいずれも街の都市開発に関わった人物であり、事件の根底には、この街の成り立ちに隠された暗い過去や利権問題が絡んでいるようです。平和な日常に潜む狂気と、美しい街並みに隠された闇が、物語全体を覆う不気味な雰囲気を作り出しています。
主要な登場人物を紹介
深見琴乃
(ふかみ ことの) 本作の主人公で、警視庁捜査一課の女性刑事。京都大学、コロンビア大学を卒業したエリートですが、常識外れの捜査方法をとる変わり者です。一度見た光景を細部まで記憶する、サヴァン症候群に似た特殊な観察眼を持っています。シングルマザーで、息子の利一と元刑事の父と暮らしています。
青木(あおき)
深見の相棒を務める、捜査一課の叩き上げ刑事。口が悪くぶっきらぼうですが、情に厚く、刑事としての勘も非常に鋭いです。最初は深見のやり方に反発しますが、次第に彼女の能力を認め、命がけで守ろうとする熱い一面も持っています。
カオトリ
物語の謎の中心にいる連続殺人犯。不気味な笑顔の仮面をつけ、顔のパーツを奪い「儀式」と称する犯行を繰り返します。その正体、目的は一切不明で、人間離れした強さも持っています。
六車英樹(むぐるま ひでき)
おおわし市の市長。クリーンなイメージで市民からの人気も高いですが、その裏では父である代議士や大手デベロッパー「KNグループ」との癒着関係が疑われています。
藤田美優(ふじた みゆ)
渋谷・神泉にある小料理屋「道しるべ」の女将。被害者二人が通っていた店の関係者として捜査線上に浮上します。過去を偽っており、事件の重要な鍵を握る人物です。
健吉(けんきち)
深見の元夫で、歴史民俗学者。離婚後も深見を気にかけており、事件の背景にある「おおわしの丘」の歴史について何かを知っていると思われる謎多き人物です。
【棲ミタイ街】のネタバレ解説・あらすじまとめ
【棲ミタイ街】︎1話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:多くの家族連れで賑わうショッピングモール「イーグルモール」で、子供向けの汽車に本物の人間の顔のパーツが貼り付けられるという猟奇的な事件が発生します。捜査に合流したエリート刑事・深見琴乃は、その常人離れした観察眼で、犯人の几帳面な犯行手口と、被害者がまだ生きている可能性を見抜きます。物語のラストでは、犯人が次の儀式の準備を進めていることが示唆されます。

【感想】:平和な日常が一瞬で悪夢に変わる導入が非常に衝撃的でした。主人公・深見琴乃のキャラクターも強烈で、エリートでありながら地面に這いつくばって捜査をする姿に、今後の活躍への期待が高まります。犯人の目的が「儀式」であるという不気味なラストも、サイコサスペンスとして最高の滑り出しだと感じました。
【棲ミタイ街】︎2話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:捜査会議で、深見は防犯カメラの死角と内部協力者の存在を突き、犯行が可能であることを証明します。彼女の推理通り、モールの警備員・杉田が報酬目当てで犯行に協力していたことが発覚しました。また、深見は事件現場で謎の植物「ナガミヒナゲシ」の種を発見し、これが事件の手がかりになると考えます。ラストでは、犯人が新たなターゲットを襲う場面が描かれます。

【感想】:深見の天才的な推理が冴えわたり、ロジカルに謎が解明されていく過程が爽快でした。一方で、軽い気持ちで犯罪に加担してしまった警備員の姿は、現代社会の闇を映しているようで考えさせられます。「ナガミヒナゲシ」という新たな謎も提示され、物語の奥行きがさらに増したように思います。
【棲ミタイ街】︎3話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:第二の被害者は廃墟で生きたまま眼球を抉られて殺害され、遺体は市民プールの排水溝に遺棄されます。第三の事件として、プールサイドには顔のパーツが展示されましたが、今回は「目」だけが見つかりませんでした。深見はプールに飛び込むという奇行で遺体を発見します。ラストでは、深見の息子が出会った公園の作業員が、犯人と似た思想の言葉を口にします。

【感想】:冒頭の拷問シーンは目を覆いたくなるほど残虐で、犯人の狂気性を改めて感じさせられました。それとは対照的に、深見の息子と祖父の日常が描かれることで、かえって事件の異常性が際立ちます。公園の作業員が口にした「町をキレイにする」という言葉が、犯人の思想と重なり、日常に潜む恐怖を感じさせる見事なラストでした。
【棲ミタイ街】︎4話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:捜査が進み、犯人の呼称は深見の提案で「カオトリ」に決定します。被害者二人が共に「おおわしの丘開発事業」に関わっていたという重要な共通点が判明しました。さらに、二人が共通して渋谷の「神泉」に出入りしていた可能性が浮上し、深見と青木は神泉にある小料理屋「道しるべ」を訪れます。

【感想】:これまでバラバラだった事件の情報が、「都市開発」と「神泉」というキーワードで繋がり始め、ミステリーとしての面白さが加速した回でした。被害者たちの背景が少しずつ明らかになることで、犯人の動機に対する考察も深まります。深見が最後に感じた「違和感」とは何なのか、続きが気になる終わり方でした。
【棲ミタイ街】︎5話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:小料理屋「道しるべ」の女将・藤田美優は、経歴を偽っていることが深見のカメラアイによって暴かれます。その夜、美優は用心棒と共にカオトリに襲撃されました。カオトリは彼女に「どこにある?」と何かを探している様子です。一方、自宅に戻った深見は、家の構造から「道しるべ」に隠し部屋があるのではないかとひらめきます。

【感想】:女将の嘘が暴かれる捜査パートの爽快感と、カオトリに襲われるサスペンスパートの緊迫感の緩急が絶妙でした。カオトリが探している「何か」と、深見がひらめいた「隠し部屋」がどう繋がるのか、二つの視点が交差する展開に引き込まれます。物語の核心に一気に近づいた感覚があり、非常にエキサイティングでした。
【棲ミタイ街】︎6話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:青木の調査で、女将・美優に前科があったことが判明します。一方、深見は「おおわしの丘」がかつて人工の丘だったという街の過去を知りました。ビルの図面から隠し部屋の存在を確信した深見が渋谷へ向かう頃、カオトリに拉致された美優たちが運ばれているところを、偶然居合わせた青木が不審に思い、後を追います。

【感想】:青木の地道な捜査と、深見の天才的なひらめきという、二人の刑事の異なるアプローチで物語が進むのが面白いです。特に青木の刑事としての勘の鋭さが光る回でした。また、「おおわしの丘」の成り立ちという新たな謎が加わり、事件の根が想像以上に深いことを予感させます。ラストのニアミスシーンは最高にハラハラしました。
【棲ミタイ街】︎7話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:青木は犯人を追うも、寸でのところで見失います。渋谷に到着した深見は、推理通り店の隠し部屋を発見しますが、それは犯人の罠でした。深見は隠し部屋に閉じ込められ、店ごと放火され絶体絶命のピンチに陥ります。一方、犯人はアジトで儀式を行い、拉致した女将の眼と耳を不気味な人形に捧げ、次のターゲットが深見であることを示唆します。

【感想】:深見が罠にはまり、命の危機に瀕するという展開に息を呑みました。主人公がここまで追い詰められるとは、予想外の展開でした。そして、ラストで明かされた儀式の目的にはただただ戦慄するばかりです。「ヨビモドシタマエ」という言葉から、犯人が何かを蘇らせようとしていることが分かり、物語のオカルト的な側面が一気に強まりました。
【棲ミタイ街】︎8話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:深見は炎の中、最後の力を振り絞って青木に文字化けしたSOSメッセージを送ることに成功します。メッセージを受け取った青木は現場に駆けつけ、消防隊の制止を振り切り、自らの手で深見を炎の中から救出しました。意識を失う直前、深見は青木に隠し部屋で見つけた「大事なもの」を託し、謎の人物「健吉君」の名前を口にします。

【感想】:今回は青木刑事が主役と言っても過言ではない、胸が熱くなる回でした。「死なせねぇぞ!もう二度と!」という叫びには、彼の背負ってきた過去と、相棒への強い思いが感じられ、深く感動しました。深見が命がけで手に入れた「大事なもの」とは何なのか、そして謎の人物「健吉君」とは誰なのか。新たな謎が提示され、次への期待が高まります。
【棲ミタイ街】︎9話のあらすじ・感想(ネタバレあり)
あらすじ:拉致された女将と源治は、カオトリによる残虐な拷問を受けます。一方、おおわし市では、六車市長と大手デベロッパーの癒着関係が示唆されました。病院で回復した深見は、自身の能力がサヴァン症候群に似たものである可能性を医師から告げられます。ラストで、元夫の健吉から電話があり、「みんなでおおわしの丘から離れてほしい」という不穏な警告を受けます。

【感想】:カオトリの狂気と、市政の闇という二つの軸で物語が進み、非常に重層的な面白さを感じました。深見の能力に医学的な裏付けが示されたことで、キャラクターのリアリティが増した点も興味深いです。そして、元夫・健吉からの警告。彼が何をどこまで知っているのか、この街に隠された真実とは何なのか、物語最大の謎が提示され、今後の展開から目が離せません。
10話ネタバレはこちら
元夫・健吉から「おおわしの丘には昔、丘があった」という情報を得た深見は、青木から捜査を外れるよう忠告されます。しかし、刑事だった父への憧れと「この街を守りたい」という強い意志を伝え、捜査を続行することになりました。一方、カオトリのアジトでは、監禁されていた女将の美優が脱出に成功し、犯人が残した古い携帯電話から「20年前の少女」の姿を思い出します。

【感想】青木刑事の不器用な優しさと、深見刑事の揺るがない覚悟が描かれた、胸が熱くなる回でした。「この街を守りたい」というセリフは、彼女の刑事としての原点を感じさせます。ラストで美優が思い出した「20年前の少女」が、犯人の動機に関わる重要な鍵となりそうで、ミステリーが加速したと感じました。
11話ネタバレはこちら
逃走中の美優が「あの人に言われたとおりした」と、黒幕の存在を匂わせます。一方、捜査本部は、市内で「ボランティア」として公園のベンチを塗る謎の男・神保正道に注目しました。カオトリの逃走車両から、神保が使っていたものと同じ緑色の塗料が発見され、深見と青木は神保のアパートへ急行しますが、タッチの差で逃走されてしまいます。

【感想】第3話で利一が出会った「町をキレイなママにする」という不気味な作業員と、今回の神保が線で繋がった瞬間は鳥肌が立ちました。「ボランティア」という善意の仮面の下にある狂気が恐ろしいです。カップラーメンにお湯を注いだ直後に逃げるという、ギリギリの緊迫感がたまりませんでした。
12話ネタバレはこちら
青木は神保を追跡しますが、公園のフェスティバルの人混みに紛れられ、見失ってしまいます。神保は元ヤクザであり、監視カメラの死角を完璧に移動していたことから、深見は協力者の存在を確信しました。その頃、アジトに戻った神保は、脱走していた美優を安心させますが、二人が薬物で意識を失った隙に、黒幕である「先生」と呼ばれるもう一人のカオトリが現れ、次の儀式の準備を始めます。

【感想】神保がカオトリ本人ではなく、さらに上がいたという展開に驚きました。美優を安心させる神保の姿に一瞬戸惑いましたが、直後に薬物にふける姿は、彼の複雑な立場を示唆しています。深見が「複数犯」と結論付けた瞬間に、アジトに「先生」が現れる演出は、恐怖が倍増しました。
13話ネタバレはこちら
深見は、署の監視システム『イーグル・アイ』を駆使し、神保が乗った白いバンが、以前ナガミヒナゲシを見つけた雑木林に向かったことを突き止めます。一方、アジトでは、神保が「先生」に対し「こいつは何も知らない」と美優の命乞いをしました。しかし「先生」は「時間が無い」と儀式を急ぎ、深見と青木はついに犯人たちのアジトである廃墟にたどり着きます。

【感想】深見の特殊能力と警察の最新システムが組み合わさり、犯人を追い詰めていく過程は非常に痛快でした。アジトでの神保と「先生」のやり取りから、彼らの間に明確な上下関係があることが分かり、神保自身もただ利用されているだけなのかもしれないと感じさせます。ついに刑事と犯人が同じ場所に揃い、緊張感が最高潮に達しました。
14話ネタバレはこちら
廃墟に突入した二人は、2階で土下座の形をした焼死体とカオトリの仮面を発見します。遺体は用心棒の宮下源治と判明し、自宅から遺書や犯行計画が見つかったため、捜査本部は宮下をカオトリと断定しました。しかし、深見は死体の不自然な状況から「他殺」であり、真犯人が捜査を攪乱するために宮下を犯人に仕立て上げたと推理します。ラストでは、深見の祖父が孫と歩く日常の姿と、黒幕と思われる謎の人物が「罪人と器が必要です」と語る場面が並行して描かれます。

【感想】捜査本部が宮下を犯人と断定する中、深見だけが「他殺だ」と見抜くシーンは、彼女の観察眼の鋭さが際立っていました。最も衝撃的だったのはラストシーンです。優しい祖父の姿と、黒幕が「罪人と器」について語る場面が重なる演出は、祖父が事件の首謀者である可能性を強く示唆しており、物語が一気に反転したような恐怖を感じました。
15話ネタバレはこちら
捜査本部の方針に納得できない深見は、出頭してきた女将・美優を再び尋問します。深見は美優の嘘を暴きますが、決定的な証拠は掴めません。しかし、取調室を出る美優のカバンに付いていた「お守り」をきっかけに、深見は『沓掛(くつかけ)』という忘れられた風習を思い出しました。そこが「靴」を供える場所だったことから、事件現場の靴も儀式のお供え物だと確信し、元夫・健吉を通じて儀式の専門家「柳下教授」の存在を知ります。

【感想】美優が持つ「お守り」という小さなアイテムから、深見の記憶が呼び覚まされ、事件の核心である「儀式」に繋がる流れが鮮やかでした。ただのサイコサスペンスだと思っていた事件が、おおわしの丘という土地に根差した「因習」と結びついたことで、物語の深みが一気に増したと感じます。
16話ネタバレはこちら
深見と青木は、歴史民俗学者の柳下教授を訪ねます。柳下の40年前の調査ノートから、おおわしの丘はかつて『青鷲(あおわし)』と呼ばれ、「葬送」を意味する土地であったことが判明しました。そこでは『青鷲の儀』という「人間の顔面を切り取り神に捧げる」儀式が行われており、執行者は「女の面」をつけていたといいます。さらに、イーグルモール建設時に発見された「遺跡」が、開発優先のために隠蔽されていた事実も明らかになりました。

【感想】柳下教授の強烈なキャラクターもさることながら、地名の由来から過去のおぞましい儀式の内容が明かされる展開に引き込まれました。「顔面を切り取り神に捧げる」という内容は、まさにカオトリの犯行そのものです。開発のために遺跡が隠蔽されたという話も、現代社会の闇を感じさせ、犯人の動機がこの「隠された過去」への復讐なのではないかと推測させられます。
17話ネタバレはこちら
二人は、25年前に遺跡を発見した建設会社のベテラン作業員・幹夫さんから証言を得ます。遺跡は「沓掛石」と呼ばれ、当時の社長が「上」の圧力で調査を諦め、河川敷に移設していました。幹夫さんが補修したその石の裏側を削ると、儀式の「目録」が刻まれており、『罪深き五人の面』を『穢れなき器』に注ぎ、『鳥はまた飛ぶ(復活)』ことを願う内容だと判明します。これにより、カオトリは「あと3人」の犠牲者を狙っていると推測されます。

【感想】「上」の圧力によって遺跡が隠蔽されたという、生々しい証言が印象的でした。その石を刑事二人が「罰当たり」にも運んでしまう展開は、少し笑ってしまいましたが、おかげで儀式の全容が解明されました。「罪人五人」という具体的な数字が出たことで、犯人のゴールが見えた気がします。残る3人の「罪人」と、謎の「穢れなき器」とは一体何なのか、次が待ちきれません。


