漫画【棲ミタイ街】13話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

12話では、神保正道がカオトリの協力者であることが判明しました。彼と女将の美優がアジトで薬物によって意識を失う中、「もう一人のカオトリ」が現れ、次の儀式を始めようとします。一方、深見と青木は、神保が監視カメラの死角を通って「白いバン」で逃走したことを突き止めました。

【棲ミタイ街】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する

監視システム『イーグル・アイ』が捉えた逃走車両

場面は、おおわし警察署に戻ります 。深見は「神保は 白いバンに 乗って逃げた」と結論付け、「カメラリレーで バンの行方を 突き止めましょう!」と意気込みます

そこで深見が紹介したのは、おおわし署にこのたび導入された自慢のオンライン監視カメラシステム、通称『イーグル・アイ』でした 。このシステムを使えば、おおわしの主要な道路に設置されたカメラの映像を、一斉に確認することができるのです

深見の驚異的な能力と青木の信頼

深見は「おおわしの地理にも 詳しいですし」 「これたぶん 私一人で やるのが 効率いいです」と、青木に休憩を提案します 。青木は「普通 何人かで やるもんだろ」と戸惑いますが 、深見の申し出を受け入れることにしました

「30分以内に 見つけてみせます」

彼女はそう宣言すると、凄まじい集中力で複数のモニターを凝視します。そして、宣言から30分も経たないうちに、「青木さん 見つかりました!」と声を上げました 。そのあまりの速さに、休憩していた青木も「早え…」と驚きを隠せません

神保の命乞いと「先生」と呼ばれる黒幕

一方、カオトリのアジトである廃墟では、恐ろしい事態が進行していました。薬物で意識が朦朧とする美優 の前で、神保が「もう一人のカオトリ」(仮面の人物)に向かって必死に命乞いをしています。

「先生 こいつは 殺さないで ください」

神保は、仮面の人物を「先生」と呼んでいます。彼は「こいつは 何も知らないんです」 「ただ 上に言われて やってただけです」と、美優が自分と同じく、誰かからの指示で動いていたに過ぎないと弁明しました

儀式に必要な「器」と「罪人」

神保はさらに「すぐに 本物の罪人を つかまえます」と誓いますが 、仮面の人物は「時間が ないんです」と冷たく言い放ちます

「舌… 唇… 鼻…」 。 「器も必要です」

仮面の人物は、儀式に必要な顔のパーツと、それを納める「器」(第7話に登場した人形のこと)について言及します。神保が「大丈夫です すぐに見つけます」と焦る 中、仮面の人物はアジトの奥にある祭壇を見つめ、こう呟くのでした。

「あなたが過去に したこと… あなたが 今していること」 。 「すべてを 見ていらっしゃいます」

追い詰められたアジト!ナガミヒナゲシの雑木林

場面は再び捜査本部に戻ります。深見が『イーグル・アイ』で突き止めた白いバンは、「雑木林の中に 入って行った」ことが判明しました

その場所を聞いて、深見はハッとします。「そうです…この前 ナガミヒナゲシを 探しに来たあたりです」 。そこは、第3話で二人が捜査に訪れた、あの不気味な雑木林だったのです。

青木は「この街にもまだ こんな場所 あるんだな…」と呟き 、深見も「不思議ですよね」「これだけ開発が 進んでも なぜかぽっかりと 忘れ去られた 場所が残ってる」と応じます

二人が雑木林の奥へと進んでいくと、目の前に現れたのは、「マンション建設予定地」の看板が立つ 、あの廃墟でした。そこは、第二の被害者・村本が惨殺され 、そして今まさに、神保と美優、そして「先生」と呼ばれるカオトリがいる、事件の核心部だったのです。

【棲ミタイ街】13話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、ついに犯人のアジトが特定されるという、非常に緊迫感のある回でした。

まず、深見の特殊能力が『イーグル・アイ』という最新システムと組み合わさることで、まさに鬼に金棒といった活躍を見せたのが痛快でした。30分以内に見つけるという宣言と、それを本当に成し遂げてしまう有能さには、青木刑事でなくても「早え…」と呟いてしまいます。

一方で、アジトのシーンは恐怖そのものでした。神保が「先生」と呼ぶ、もう一人のカオトリの存在感が際立っています。「時間が無いんです」という言葉からは、儀式の完成を急ぐ焦りのようなものが感じられ、不気味でした。神保が「本物の罪人」を捕まえると言っていることから、彼らの中には明確な「殺害リスト」のようなものが存在し、美優はリスト外の人間だったのかもしれません。

深見と青木が、何も知らずに(しかし確実に)あの惨劇の舞台となった廃墟にたどり着くラストシーンは、これ以上ないほどの緊迫感でした。アジトの中にいる犯人たちと、外から迫る刑事たち。次号、ついに両者が激突するのかと思うと、期待で胸が張り裂けそうです。

【棲ミタイ街】13話のネタバレまとめ

  • 深見は、おおわし署の監視システム『イーグル・アイ』を駆使し、神保が乗った白いバンの行方を短時間で突き止めます 。
  • アジトでは、神保が「先生」と呼ぶ仮面の人物(もう一人のカオトリ)に対し、美優を殺さないよう命乞いをしていました 。
  • 仮面の人物は「時間が ないんです」と儀式を急ぎ、「舌」「唇」「鼻」「器」といった必要なものを口にします 。
  • 仮面の人物は、祭壇の奥にいる何者かが「すべてを 見ていらっしゃいます」と不気味に語ります 。
  • 白いバンが向かった先は、以前ナガミヒナゲシが見つかった雑木林でした 。
  • 深見と青木は、ついにカオトリのアジトである廃墟(第二の被害者の殺害現場)にたどり着きます 。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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