漫画【棲ミタイ街】4話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 第二の被害者である不動産業者の男は、廃墟で生きたまま眼球を抉られて殺害されました 。
- 深見はプールの排水溝から遺体を発見し、彼女の持つカメラアイ(瞬間記憶能力)によって、事件現場の「ナガミヒナゲシ」の種が犯人を特定する手がかりになると考えています 。
- 市民プールで第三の事件が発生し、顔のパーツが展示されましたが、今回は「目」だけが見つかっていません 。
- 深見の息子と祖父が出会った公園の作業員が、犯人の思想と似た「この町をキレイにする」という不気味な言葉を口にしました 。
漫画【棲ミタイ街】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する
明らかになる犯行の詳細と揺れる「住みたい街」
物語は、第二の被害者・村本信也(55歳)に関する捜査報告から始まります 。彼の死因は、プールの排水溝に全身が吸い込まれたことによる溺死でした 。
さらに、監察医からは新たな事実が報告されます。
「被害者は顔面から…眼球 鼻 舌 唇 耳が切除されていますが
切除後すぐに縫合されています」
犯人はなぜ、わざわざ切り口を縫い合わせるという手間のかかることをしたのでしょうか。謎が深まるばかりです。
この連続猟奇事件は世間を大きく騒がせ、「住みたい街」として人気だった「おおわしの丘」の安全神話は大きく揺らぎ始めます 。事態を重く見たおおわし市の六車英樹市長は自ら記者会見を開き、犠牲者への哀悼の意を表明するのでした 。
市役所にちらつく影と犯人「カオトリ」
一方、おおわし市役所の公園管理課では、ひとりの職員が上司に声をかけられていました 。彼は第3話で深見の息子・利一と祖父に「町をキレイにするため」と語ったあの青年です。
上司は、警察から「公園から移ってもらったホームレスのリスト」の提出を求められたと話します 。このホームレス対策は、六車市長が掲げる「おおわしの生活水準をあげる」という公約の一環で進められていたものでした 。
その頃、捜査本部では、この連続殺人犯にある呼び名が付けられていました。
「本件容疑者を『カオトリ』と呼びます」
この奇妙なネーミングを提案したのは、なんと深見本人でした 。彼女は明治時代に起きた猟奇事件「キモトリ」になぞらえて命名したと語ります 。犯人をキャラクターのように名付ける深見の感性に、青木は呆れを隠せません。
被害者たちの接点「おおわしの丘開発事業」
犯人の異常な手口から、青木は被害者への強い恨みによる復讐ではないかと推測します 。捜査の焦点は、被害者2人の接点探しへと移ります。
- 一人目の被害者:石田真(42歳)、ベターライフ建設 営業部長
- 二人目の被害者:村本信也(55歳)、不動産コンサル会社 社長
趣味もバラバラで、SNSなどでの直接的な繋がりは見当たりません 。しかし、三宅刑事が一つの重要な共通点を指摘します。
「強いて言えば どちらもおおわしの都市開発に関わる企業てことですかね」
急速な発展を遂げた「おおわしの丘」 。その開発の裏で、二人は何らかの形で繋がっていたのでしょうか。
新たな手掛かり「神泉」と冷え切った夫婦関係
捜査を進める中で、深見が石田の行動に不審な点を見つけます 。彼のICカードの利用履歴を調べたところ、数か月に一度、渋谷の神泉駅で下車していることが判明したのです 。
一方、青木たちは村本の自宅を訪れます。そこで彼の妻に話を聞きますが、彼女は夫が殺害されたにも関わらず、驚くほど冷淡な態度をとります 。
そんな中、深見が村本の部屋の引き出しから、あるものを発見しました。それは、渋谷・神泉にある店のマッチ箱でした 。
二人の被害者が、それぞれ「神泉」という地で繋がった瞬間です 。
謎の店と深見が感じた「違和感」
深見と青木は、すぐさまそのマッチ箱の店がある神泉へと向かいます。 そこに佇んでいたのは、風情のある料亭のような店でした 。一見、何もおかしな点はないように思えます。しかし、店の前に立った深見は、静かにこう呟くのでした。
「ええ…でも違和感あります」
彼女の持つ特異な観察眼は、この店に潜む何を見抜いたのでしょうか。事件の核心に迫る新たな扉が開かれようとしています。
漫画【棲ミタイ街】4話を読んだ感想(ネタバレあり)
第4話は、これまで断片的だった情報が少しずつ線で繋がり始める、ミステリーとして非常に読み応えのある回でした。 被害者の顔の傷が「縫合されていた」という新事実は、犯人の異常性をさらに際立たせています。ただ切り刻むだけでなく、その後に繕うという行為には、一体どんな意味が込められているのか。犯人の歪んだ美学や儀式へのこだわりが感じられ、底知れない不気味さを感じました。
また、被害者2人の共通点として「都市開発」というキーワードが浮かび上がったことで、物語のスケールが一気に広がったように思います。人気タウンとして発展してきた「おおわしの丘」の裏で、恨みを買うような出来事があったのではないか。犯人の言う「穢れ」とは、この開発の過程で生まれたものなのかもしれません。
そして、ついに判明した「神泉」という具体的な地名。点と点だった二人の被害者が、この地で繋がった瞬間は鳥肌が立ちました。村本夫妻の冷え切った関係や、地上げ屋だった過去など、被害者たちの人間臭い背景が描かれることで、物語に深みが増しています。 最後の深見の「違和感あります」というセリフは、最高の引きですね。彼女の目にだけ見えている真実とは何なのか。この先に待ち受ける展開が楽しみでなりません。
漫画【棲ミタイ街】4話のネタバレまとめ
- 第二の被害者・村本の死因は溺死であり、切り取られた顔の部位は犯人によって丁寧に縫合されていました 。
- 事件の連続発生により、「住みたい街」おおわしの丘の安全神話が崩れ始め、市長が会見を開く事態に発展します 。
- 犯人の呼称は、深見の提案により「カオトリ」に決定しました 。
- 被害者である石田と村本は、二人とも「おおわしの丘開発事業」に関わる企業の人間であったことが判明します 。
- 二人の被害者が共に渋谷の「神泉」に出入りしていた可能性が浮上し、捜査は新たな局面を迎えます 。
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