【前世から君だけを愛すると誓うよ】12話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 依田は部長を不倫関係で脅迫し、詩乃のパソコンから顧客データを不正に流出させました。
  • 依田の策略により、詩乃はデータ流出の犯人という濡れ衣を着せられ、社内で完全に孤立してしまいます。
  • 絶望的な状況の中、社長の首藤が現れ、詩乃を信じるかどうかの判断を迫られることになりました。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】第12話をネタバレありでわかりやすく解説する

下された非情な命令と孤独の始まり

すべての視線が、社長である首藤真司に集まります。詩乃は、彼だけは自分を信じてくれると、祈るような思いで見つめていました。しかし、彼の口から発せられたのは、あまりにも無慈悲な言葉でした。

状況が把握できるまで君は自宅で謹慎だ

その一言で、詩乃の最後の希望は打ち砕かれます。反論することもできず、彼女は重い足取りで会社を後にするのでした。

一方、詩乃を陥れた依田は、ここぞとばかりに「私が春川先輩の代わりに社長補佐を務めます」と名乗り出ます。驚くべきことに、首藤はあっさりとその申し出を受け入れるのでした。彼の真意が読めず、物語は不穏な空気に包まれます。

切れたネックレスと涙の夜

シェアハウスに戻った詩乃は、深い絶望の淵にいました。同僚たちに疑われ、そして何より信じていたはずの首藤にまで突き放されたのです。彼にメッセージを送っても、その画面には「既読」の文字がつくことはありません。

夜になっても、首藤は帰ってきませんでした。一人リビングで途方に暮れていたその時、ふと胸元から何かが落ちる感覚がします。それは、首藤からプレゼントされた、あのネックレスでした。留め具が壊れ、床に落ちたネックレスは、まるで二人の関係が終わってしまったことを象徴しているかのようでした。楽しかった日々の思い出が蘇り、詩乃の瞳からは、こらえきれない涙がとめどなく溢れ出すのでした。

悪女の祝杯と仕掛けられた甘い罠

その頃、首藤は依田をホテルの高級レストランへと連れ出していました。詩乃の代理として社長補佐の座を手に入れた依田は、勝利の美酒に酔いしれます。「時間はかかったけど、ついにこの男も、何もかも私のものになるんだわ」と、心の中で高笑いが止まりません。

食事の途中、首藤は依田の仕事ぶりを褒め、依田は待っていましたとばかりに「今回の春川先輩のことは本当に残念です」と悲劇のヒロインを演じます。そして、「私は絶対に社長を裏切りません」と力強く宣言するのでした。

その言葉を待っていたかのように、首藤は依田の手をそっと握ります。そして、甘い声でこう囁くのでした。

君のことが、もっと知りたくて

ホテルの部屋へ…彼の真の目的とは

首藤からの予期せぬ誘いに、依田は有頂天になります。二人はそのまま、レストランの上階にあるホテルの客室へと向かいました。

部屋に入り、依田に背を向けた首藤の顔には、これまでの紳士的な微笑みとは全く違う、全てを見透かしたような冷徹で悪そうな表情が浮かんでいました。彼は一体、何を考えているのでしょうか。これは、依田の策略が成功した祝杯なのか、それとも、彼女を地獄に突き落とすための、壮大な復讐劇の始まりなのでしょうか。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】12話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、詩乃にとってはあまりにも辛く、読んでいるこちらまで胸が締め付けられるような展開でした。信じていた人に裏切られる絶望感、そして大切な思い出の品まで壊れてしまうなんて、まさに泣きっ面に蜂です。

しかし、その一方で首藤の行動には明確な「何か」を感じずにはいられませんでした。彼が本当に詩乃を疑っているとは到底思えません。依田を社長補佐に任命し、あまつさえホテルにまで誘うという行動は、一見すると詩乃を裏切っているように見えますが、これは十中八九、彼女の化けの皮を剥がすための罠でしょう。

全てを見抜いた上で、あえて依田の土俵に乗ってあげる首藤。調子に乗りまくっている依田が、この後どんな形で天罰を受けるのか、楽しみで仕方がありません。詩乃には辛い時間ですが、これはきっと、彼女の潔白を証明するための必要なプロセスなのだと信じたいです。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】12話のネタバレまとめ

  • 首藤は詩乃に自宅謹慎を命じ、彼女の代理として依田を社長補佐に任命しました。
  • 自宅で一人絶望する詩乃は、首藤からの連絡もなく、プレゼントされたネックレスまで切れてしまい、泣き崩れます。
  • 首藤は依田を高級レストランでの食事に誘い、彼女の信頼を得るかのような振る舞いを見せました。
  • 食事の後、首藤は依田をホテルの部屋へと連れて行きますが、その表情には何かを企むような不気味さが漂っていました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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