【前世から君だけを愛すると誓うよ】14話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 自宅謹慎中の詩乃の元に首藤が現れ、真実を明らかにするため会社へ連れて行きました。
  • 首藤は全社員の前で、依田が犯行を自白する録音データを再生し、彼女の罪を暴きます。
  • さらに、依田と部長の不倫や不正アクセスの証拠を次々と提示し、二人を完全に追い詰めました。
  • 詩乃の潔白は証明され、依田と部長は警察に引き渡されるという結末を迎えました。

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悪女が残した呪いの言葉

警備員に両腕を掴まれ、連行されていく依田。しかし、彼女は最後まで自分の非を認めることはありませんでした。すべての元凶は詩乃にあると信じ込み、憎悪に満ちた瞳で詩乃を睨みつけます。

「この女がいなければ…!」

そして、オフィス中に響き渡るような声で、呪いの言葉を吐き捨てました。

絶対に許さないから!覚えておきなさい!

反省の色のかけらもないその豹変ぶりに、詩乃は恐怖で体を震わせるのでした。嵐は去ったはずなのに、心には新たな棘が突き刺さったかのようでした。

孤独な部屋での優しい再会

事件の後、首藤の指示で詩乃は自宅に戻ることになりました。一人になった部屋で、先ほどの依田の形相を思い出し、恐怖に苛まれます。「誰かにこんな風に恨まれる日が来るなんて…」。不安な気持ちが膨れ上がり、無意識のうちに彼の名前を呟きます。

「真司さん、早く帰ってこないかな…」

すると、まるでその声に応えるかのように、すぐ後ろから聞き慣れた声がしました。

「呼んだか?」

驚いて振り返ると、そこにはいつの間にか帰宅していた首藤が立っていました。彼の存在が、暗闇に差し込む一筋の光のように感じられます。

明かされた真実と安堵の涙

ソファに並んで座ると、首藤はまず「すまない」と詩乃に深く頭を下げました。そして、今回の事件の真相を語り始めます。彼は以前から依田の素行を疑い、身辺調査を進めていたこと。しかし、決定的な証拠を掴む前に、詩乃が罠に嵌められてしまったこと。そして、依田の悪事を完全に暴くためには、一度詩乃を突き放し、彼女を泳がせる必要があったことを、静かに説明しました。

全ては、詩乃を守るための作戦だったのです。嫌われていなかった。突き放されたわけではなかった。その事実が、張り詰めていた詩乃の心の糸をぷつりと切りました。安堵と喜びから、彼女の瞳からは温かい涙がとめどなく溢れ出てくるのでした。

「今度こそ」― 魂からの愛の告白

涙を流す詩乃の手を、首藤は優しく、しかし力強く握りしめます。そして、彼女の瞳をまっすぐに見つめ、決意を込めた声で言いました。

俺は、今度こそ君を守る

その「今度こそ」という言葉には、ただならぬ重みと、何か計り知れない過去が込められているかのようでした。詩乃がその言葉の意味を考える間もなく、彼は続けます。

「愛している。俺の心の中には、詩乃しかいない」

それは、ただの上司から部下への言葉ではない、一人の男性から愛する女性へ贈る、魂からの愛の告白でした。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】14話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、事件の解決と、ついに明かされた首藤の真意に、胸が熱くなる回でした。詩乃を突き放した裏には、こんなにも深い考えと愛情があったのですね。彼なりのやり方で詩乃を守ろうとしていたのだと思うと、自宅謹慎を命じたシーンを思い出しても、全く違う感情が湧き上がってきます。

しかし、依田の最後の捨て台詞は本当に怖かったですね。全く懲りていない様子だったので、このまま終わるとは思えません。今後、何らかの形で詩乃に復讐しようとするのではないかと、新たな不安の種が蒔かれたように感じます。

そして何より、首藤の告白シーンには心を揺さぶられました。「今度こそ君を守る」というセリフが、この物語の核心に触れる重要なキーワードであることは間違いないでしょう。やはり彼には前世の記憶があり、そこでは詩乃を守りきれなかったという悲しい過去があるのでしょうか。二人の恋の行方とともに、壮大な運命の謎がますます気になります。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】14話のネタバレまとめ

  • 警察に連行される直前、依田は反省することなく、詩乃に「絶対に許さない」と捨て台詞を吐きました。
  • 首藤は詩乃に、彼女を一度突き放したのは、依田の悪事を暴き、詩乃を守るための作戦だったと真相を明かしました。
  • 真実を知り、嫌われていなかったことに安堵して泣く詩乃に対し、首藤は力強く手を握ります。
  • 首藤は「今度こそ君を守る」と意味深な言葉を告げた後、「詩乃を愛してる」とついに愛の告白をしました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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