2025.10.16

【前世から君だけを愛すると誓うよ】15話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

警察に連行される直前、依田は反省することなく、詩乃に「絶対に許さない」と捨て台詞を吐きました。
首藤は詩乃に、彼女を一度突き放したのは、依田の悪事を暴き、詩乃を守るための作戦だったと真相を明かしました。
真実を知り安堵する詩乃に、首藤は「今度こそ君を守る」と意味深な言葉を告げた後、「詩乃を愛してる」とついに愛の告白をしました。

Contents

【前世から君だけを愛すると誓うよ】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する
- 魂が求め合う夜
【前世から君だけを愛すると誓うよ】15話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【前世から君だけを愛すると誓うよ】15話のネタバレまとめ

【前世から君だけを愛すると誓うよ】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する

魂が求め合う夜

首藤からの魂のこもった愛の告白に、詩乃もまた「私も、好きです」と、ずっと胸に秘めていた想いを伝えます。その瞬間、二人の間にあった最後の壁が溶けてなくなり、お互いを求めるように激しく唇を重ねました。

「愛おしくて、愛おしくて、どうにかなりそうだ」

首藤の囁きは、これまで抑え込んできた感情の奔流そのものでした。彼は詩乃を優しく、しかし抗うことのできない力でソファへと導きます。恥じらいながらも彼を受け入れる詩乃の姿は、彼の理性を完全に解き放つのに十分でした。まるで獣のような激しさで詩乃を求める首藤。それは、永い時間、焦がれ続けた魂の渇きを潤すかのようでした。

蘇る前世の悲恋

詩乃を抱きしめながら、首藤の脳裏に、鮮明なビジョンがフラッシュバックします。それは、現代とは全く違う、古い時代の光景でした。美しい着物をまとった一人の女性が、何かから逃れるように去っていこうとしています。それを、必死の形相で引き留めようとする一人の男性。

女性の顔は、今の詩乃と瓜二つでした。そして、彼女を引き留めようとしていた男性は、紛れもなく首藤自身。これは、二人の前世の記憶なのでしょうか。悲しい別れで終わってしまった、遠い過去の物語の一場面でした。

「ようやく誰にも邪魔されず、君に触れられる」

彼の心からの言葉は、現世で再び巡り会い、ようやく結ばれたことへの深い喜びと、前世で果たせなかった想いの強さを物語っていました。

明かされる罠の全貌

そして場面は、少し遡り、首藤が依田をホテルへと連れ込んだ夜へと移ります。そこには、彼の冷徹な策略家としての一面が映し出されていました。

彼は依田が飲むワインに、気づかれないようにそっと謎の薬を混ぜていたのです。おそらくそれは、理性を麻痺させ、本音を引き出す自白剤のようなもの。薬の効果で、依田は自分が詩乃を陥れるために行った卑劣な計画の全てを、まるで自慢話でもするかのようにペラペラと語り始めてしまいます。

容赦なき証拠固め

前話で、首藤がこの会話をボイスレコーダーで録音していたことは明らかになりました。しかし、彼の用意周到さはそれだけではありませんでした。

彼はあらかじめ、自分の鞄の中に小型の隠しカメラを設置し、依田が自白する様子の一部始終を映像として記録していたのです。録音だけでなく、動かぬ証拠となる映像まで。愛する詩乃を傷つけ、侮辱した者に対する彼の執念と、決して逃しはしないという強い意志がそこにはありました。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】15話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回は、二人がついに結ばれるという甘い展開と、首藤の前世の記憶、そして彼の恐ろしい策略家としての一面が描かれ、情報量の多い非常に濃密な回でした。詩乃を求める首藤の激しさには、読んでいるこちらもドキドキさせられっぱなしでした。

そして、ついに明かされた「前世」のビジョン。やはり、というべきでしょうか。着物を着ていることから、舞台は大正時代やそれ以前かもしれません。前世では悲しい別れを経験したからこそ、現世での彼の「今度こそ守る」という言葉に、とてつもない重みと説得力が生まれます。この物語が単なるオフィスラブではなく、時を超えた壮大なラブストーリーなのだと改めて感じました。

また、依田を罠に嵌める首藤の周到さには、正直なところ少し恐怖すら覚えました。愛する人のためなら、彼はどこまでも冷徹になれるのですね。彼の愛情の深さと、敵対する者への容赦のなさが表裏一体となっているところに、このキャラクターの底知れない魅力を感じます。