【前世から君だけを愛すると誓うよ】25話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 篠原は詩乃に、仕事の後に会議室で会ってほしいと、真剣な様子で約束を取り付けました。
- 会議室で二人きりになった篠原は、詩乃に真司との関係を尋ねた上で、勇気を出して愛の告白をします。
- 詩乃は告白を断り、真司と交際している事実を打ち明けますが、篠原は二人の関係が「歪んで見える」と懸念を伝えました。
- この会話の一部始終が、真司によって盗聴されている可能性が非常に高く、篠原の身に危険が迫っていることを予感させます。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第25話をネタバレありでわかりやすく解説する
歪んだ愛を受け入れると決めた心
「二人の関係性は、少し歪んだ感じに見える」―。篠原からの真摯な指摘に、詩乃は心を揺さぶられます。しかし、彼女の口から出たのは、彼の心配を振り払うかのような、健気で、そしてどこか危うい言葉でした。
「それでも、私は真司さんを愛しています」
勝手に髪を切られても、異常なまでに束縛されても、それでも彼を愛している。もはやそれは純粋な愛情ではなく、一種の洗脳に近い状態なのかもしれません。詩乃は「まだ出会ったばかりだから」と笑顔で自分を納得させようとしますが、その笑顔はどこか無理をしているようにも見えました。
見守ることしかできない優しさ
詩乃の固い決意を前に、篠原はそれ以上何も言うことができませんでした。彼はただ、もし本当に困ったことがあったら、いつでも自分を頼って欲しいと、優しい笑顔で告げることしかできないのです。詩乃の幸せを願うからこそ、深くは踏み込めない。彼の誠実さが、逆に切ない距離感を生み出していました。
帰り道に揺れる心と自己暗示
一人になった帰り道、詩乃の心は激しく揺れ動きます。(私たちの関係って、やっぱり異常なのかな…)。篠原の言葉が、無視できない棘となって心に刺さっていました。
しかし、彼女はすぐにその迷いを振り払うように、強く自分に言い聞かせます。(でも、やっぱり私は真司さんのことを愛している)。これは、DVや過剰な束縛を受ける人が、自分のおかれた異常な状況から目を背けるためにかけてしまう自己暗示に似ているのかもしれません。愛しているからこそ、その異常性に気づかないふりをしてしまうのです。
暗闇の部屋と狂気の“大掃除”
詩乃がシェアハウスに帰宅すると、家の中は真っ暗で静まり返っていました。(まだ帰ってないのかな?)そう思った矢先、2階からゴソゴソと大きな物音が聞こえてきます。恐る恐る2階の自室を覗いた詩乃は、信じられない光景を目の当たりにしました。
暗闇の中、部屋の真ん中に立つ真司。そして、彼の周りには、中身が詰め込まれたゴミ袋の山。彼は、詩乃が留守の間に勝手に部屋へ入り、彼女の私物を無慈悲に捨てていたのです。
暴かれた盗聴と歪んだ愛の押し付け
「な、何してるんですか…!?」
興奮して問い詰める詩乃に対し、真司は冷え切った声で言い放ちました。
「俺たち以外の思い出は、一切いらない。二人の交際を、周囲に喜んでもらう必要もない」
その言葉は、先ほど会議室で篠原と交わした会話そのものでした。この瞬間、詩乃は自分が盗聴されていたというおぞましい事実を確信します。
許可なく部屋に入り、思い出の品を勝手に捨てる。それはもはや愛情ではなく、相手の人格を完全に支配し、過去を消し去ろうとする犯罪的な行為です。彼の最後の表情は、これまでのどんな時よりも恐ろしく、狂気に満ちていました。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】25話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、真司の狂気がついに臨界点を突破し、読んでいるこちらも恐怖で凍りつくような回でした。篠原の真っ当な指摘に対して、それでも「愛している」と言い聞かせる詩乃の姿は、痛々しくも、共依存の恐ろしさを感じさせます。彼女はもう、正常な判断ができない状態に陥っているのかもしれません。
そして、帰宅後のシーンは圧巻でした。暗闇の中、恋人の思い出の品をゴミ袋に詰める男。その光景は、ホラー映画さながらの衝撃です。これは、詩乃という人間を、自分の色だけに染め上げようとする、究極の支配欲の表れでしょう。
盗聴の事実を突きつけられ、自分の過去まで否定された詩乃は、この後どうなってしまうのでしょうか。さすがに今回のことで、彼の愛情が「異常」であると認めざるを得ないはずです。彼女が篠原に助けを求めるのか、それとも恐怖によってさらに深く支配されてしまうのか。物語は、もう後戻りできない領域へと足を踏み入れたように感じます。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】25話のネタバレまとめ
- 篠原の指摘に対し、詩乃は真司を愛していると答え、篠原は心配しつつも彼女を見守ることにしました。
- 詩乃は帰り道に真司との関係の異常性に悩みながらも、自分の気持ちを再確認しようとします。
- 帰宅すると、真司が詩乃の部屋で、彼女の私物(思い出の品)を許可なくゴミ袋に詰めて捨てていました。
- 真司は篠原との会話内容を口にし、詩乃は盗聴されていたことを確信。「俺たち以外の思い出はいらない」と、彼は歪んだ愛情を詩乃に押し付けました。
◁前の記事はこちらから

▷次の記事はこちらから



