【前世から君だけを愛すると誓うよ】34話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 絶望した真一郎は父親の決めた縁談を受け入れますが、執事の調査で詩乃が心身を病んで入院していることを知ります 。
- 病室で眠る詩乃を前に、真一郎は自分の選択を激しく後悔し、「今度こそ絶対に愛し抜く」と来世での愛を固く誓いました 。
- 現代では、篠原が詩乃のSOSを頼りに調査を進め、彼女が監禁されている可能性のある湖畔の別荘地を突き止めていました 。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第34話をネタバレありでわかりやすく解説する
監禁生活とすれ違う心
真司に監禁されてから、数日が経過しました 。窓の外の美しい景色とは裏腹に、詩乃の心は暗く沈んでいます。食卓には、真司が彼女のために用意した好物ばかりが並べられていました 。しかし、どんなにご馳走を並べられても、詩乃の願いはただ一つ。
「元の生活に戻りたい」 。
何度その言葉を繰り返しても、真司はまるで聞こえていないかのように、ただ優しく微笑むだけです 。二人の心は、決して交わることのない平行線をたどっていました。
愛ゆえの監禁?―歪んだ真実の愛
「嫌いになりたくないんです…!監禁なんてやめてください…!」
詩乃は涙ながらに訴えます。彼を愛しているからこそ、この関係が間違っていると、必死に伝えようとするのです 。しかし、真司の耳にその言葉は届きません。彼の頭の中は、前世で詩乃を失ったことへの後悔と恐怖に支配されていました。
「真実の愛は、一瞬でも手放したら、永遠に失われる可能性がある」
彼にとって、この監禁こそが詩乃を二度と失わないための唯一の方法であり、歪んだ“真実の愛”の実践だったのです。
突然の外出と一筋の光明
「そんなの…愛じゃない…!」
詩乃の悲痛な叫びが響き渡ったその時、真司のスマートフォンが鳴り響きます。どうやら仕事の緊急連絡のようです。彼は詩乃の口を手で塞ぎながら電話に応対すると、「3時間もあればそちらに着く」と約束し、電話を切りました 。
「すまない、少し出掛けることになった」 。
彼は詩乃にそう告げると、「いい子にしててね」とまるで幼子に言い聞かせるように言い残し、部屋を出ていきます 。それは、詩乃にとって予期せぬ、千載一遇のチャンスの訪れでした。
鳴り響くチャイムと届かない鎖
真司が去った後、詩乃は「このままここにいちゃだめだ」と、脱出への決意を新たにします 。その時、静寂を破って玄関のチャイムが鳴り響きました 。
(誰か来た…?チャンスかもしれない!)
詩乃は最後の望みをかけて、必死に玄関ドアへと向かいます。しかし、彼女の足首につながれた冷たい鎖が、無情にもその行く手を阻みます。ドアノブまで、あとわずかに届かない。希望の音がすぐそこにあるのに、決して届くことのない絶望的な距離。
(やっぱり…だめ…)
その場に崩れ落ちそうになりながらも、詩乃の瞳の光はまだ消えていませんでした。(なんとかして、外の人に連絡を…) 。彼女は、次なる脱出の方法を模索し始めるのでした。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】34話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、詩乃の必死の抵抗と、それすらも歪んだ愛で包み込もうとする真司の狂気がぶつかり合う、息の詰まるような回でした。愛しているからこそ「間違っている」と訴える詩乃と、愛しているからこそ「手放さない」と監禁を正当化する真司。二人の“愛”の定義が、あまりにもかけ離れていて、悲しくも恐ろしいです。
前世の悲劇が、真司をここまで歪ませてしまったのかと思うと、彼の行動に同情の余地がないわけではありません。しかし、やっていることは紛れもない犯罪であり、彼の言い分は決して受け入れられるものではありません。
そんな中、鳴り響いたチャイムには、思わず「来た!」と声を上げてしまいました。きっと篠原くんでしょう。しかし、鎖によってドアに届かないという展開は、あまりにも残酷で、詩乃の絶望が伝わってきて胸が苦しくなりました。それでも諦めない彼女の強さに、一縷の望みを託したいです。この閉ざされた世界から、彼女は無事に脱出することができるのでしょうか。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】34話のネタバレまとめ
- 監禁されて数日、詩乃は真司に解放を訴え続けますが、彼は「真実の愛のため」だと聞く耳を持ちません 。
- 真司に緊急の仕事の電話が入り、彼は3時間ほど家を空けることになりました 。
- 真司が外出した後、家のチャイムが鳴り、詩乃に脱出のチャンスが訪れます 。
- しかし、足首の鎖が届かずドアを開けることができず、詩乃は絶望しながらも、別の方法で外部と連絡を取ろうと決意します 。
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