【前世から君だけを愛すると誓うよ】33話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 駆け落ち当日に届いた電報は、真一郎の父が倒れたという知らせでした。
  • 真一郎は駆け落ちを延期し、詩乃に「来月の十日に迎えに行く」と記した手紙をメイドに託しました。
  • 父の意識が戻った後、真一郎は家を捨てる覚悟で詩乃との結婚を懇願し、ついにその許しを得ることに成功します。
  • しかし、新たな約束の場所に詩乃の姿はなく、二人の運命は悲劇的にすれ違ってしまいました。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】第33話をネタバレありでわかりやすく解説する

消えた光と絶望の日々

愛する詩乃に裏切られた(と思い込まされた)真一郎は、生きる屍同然となっていました。「もう好きにしてください」と、彼は父親が決めた縁談を、何一つ抵抗することなく受け入れます。彼の心は、詩乃と共にどこか遠い場所へ去ってしまったかのようでした。

そんな抜け殻のような息子を見かねた執事は、密かに詩乃の行方を調査していました。そして、ある事実を突き止め、真一郎に報告します。「お探しだったのは…岩崎詩乃様でしたか」。その名前に、真一郎の瞳が、わずかに光を取り戻します。

明かされた悲劇の真相

執事が語ったのは、あまりにも残酷な真実でした。詩乃は、真一郎に捨てられたと思い込んだショックで心身を病み、今は病院のベッドの上で、ただ静かに眠り続けているというのです。

「お前がウチの娘を弄んだせいで…!」

詩乃の父親の怒声が、病室に響き渡ります。真一郎が駆けつけた病室で見たのは、か細い呼吸を繰り返す、愛しい人の姿でした。すべては、あのメイドのついた一つの嘘から始まった、悲劇的なすれ違い。運命の恋だと信じていた物語は、あまりにもあっけなく、残酷な結末を迎えようとしていました。

後悔と誓い―「今度こそ、愛し抜く」

(どうして…俺があの日、君との約束を選んでいれば!)

真一郎の心に、嵐のような後悔が吹き荒れます。「心が通じていれば、離れても大丈夫」などという勘違いをしなければ、こんなことにはならなかった。彼は、眠る詩乃の手を握りしめ、魂に誓います。

こんな別れ方にはさせない。今度こそ…絶対に、愛し抜く

それは、来世で再び巡り会うことを固く誓う、魂の約束でした。

現代へ―希望の糸を手繰り寄せる篠原

物語は、再び現代へと戻ります。篠原は、詩乃が電話口で必死に伝えようとしていた「鳥の鳴き声」を手がかりに、懸命に彼女の居場所を探していました。不動産会社に問い合わせ、特徴的な鳥が生息する湖畔の別荘地が、つい半月前に購入されていたという事実を突き止めます。

(もしかして、ここに春川さんが…?)

一つの希望の光を胸に、彼はその場所へと車を走らせるのでした。

【前世から君 গেছেને愛すると誓うよ】33話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、前世の悲恋の結末が描かれ、そのあまりの切なさに涙なしでは読めませんでした。お互いを想い合いながらも、たった一つの嘘によって引き裂かれ、心身ともに壊れてしまった二人。運命とは、時にこれほどまでに残酷なのかと、胸が締め付けられる思いです。

特に、眠る詩乃の手を握り、来世での再会と愛を誓う真一郎の姿には、心を揺さぶられました。「今度こそ、絶対に愛し抜く」という誓いこそが、現世での真司の異常なまでの執着心や独占欲の根源なのですね。愛する人を二度と失いたくないという強い想いが、彼を狂気へと駆り立てている。その背景を知ると、彼の行動がまた違った意味を帯びて見えてきます。

そして、絶望的な過去の物語から一転、現代の篠原くんの活躍には、一筋の光明が見えました。彼の正義感と行動力が、この悲劇の連鎖を断ち切る鍵となるのでしょうか。前世で果たせなかった恋の結末が、現世でどのような形で決着するのか。物語は、いよいよクライマックスへと向かっているように感じます。

【前世から君だけを愛すると誓うよ】33話のネタバレまとめ

  • 詩乃に裏切られたと思い込んだ真一郎は、絶望から父親の決めた縁談を受け入れます。
  • 執事の調査により、詩乃は真一郎に捨てられたショックで心身を病み、病院で眠り続けていることが判明しました。
  • 病室で眠る詩乃を前に、真一郎は自分の選択を激しく後悔し、「今度こそ絶対に愛し抜く」と来世での愛を誓います。
  • 現代では、篠原が詩乃のSOSを頼りに調査を進め、彼女が監禁されている可能性のある湖畔の別荘地を突き止めました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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