【前世から君だけを愛すると誓うよ】40話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 詩乃は、母の言葉から、真司が友人の結婚式の招待状に書かれた住所を見て、実家を突き止めたことに気づきます。
- 家族に危険が及ぶことを恐れた詩乃は、母に嘘をつき、当てもなく電車を乗り継ぐ逃避行に出ることを決意しました。
- 逃げる途中も真司のことばかりを考えてしまう自分に苦しみながらも、詩乃は「彼のためにも、もう傍にいない方がいい」と、別れを決意します。
- 詩乃が働く食堂がテレビで中継され、偶然にも彼女の姿が全国に放送されてしまいます。 その直後、体調不良を訴えた詩乃は病院へ向かい、そこで自分が妊娠しているという衝撃の事実を知るのでした。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第40話をネタバレありでわかりやすく解説する
宣告された命の重み
産婦人科の診察室。医師は、エコー写真に映る小さな影を指し示し、詩乃に優しく、しかしはっきりと告げます。
「おめでとうございます。4ヶ月ですよ」 「ここでチカチカしているのが心臓です。見えますか?」
医師の言葉が、現実味のないまま詩乃の耳を通り過ぎていきます。独身である彼女に対し、医師は「出産」と「堕胎」という、二つの選択肢について冷静に説明を始めました 。詩乃の頭の中では、「真司さんの…子供…」という言葉だけが、重く響き渡っていました 。
離れてもなお、消えない想い
病院からの帰り道、詩乃の心は嵐のように乱れていました。お腹にそっと手を当てると、そこに新しい命が宿っているという実感が、ずっしりと彼女にのしかかります 。
(離ればなれに生きるって決めたのに…)
どれだけ彼から逃げても、物理的に距離をとっても、心は正直でした。この期に及んで、どうしようもなく彼が恋しい。(やっぱり私は…あの人が、好きなんだ…) 。この新しい命の存在が、断ち切ったはずの想いを、より一層強く掻き立てるのでした。
過去の痛みを分かち合う夜
その夜、詩乃は、自分を助けてくれた根本さんに、妊娠の事実を打ち明けます。すると、根本さんは、静かに自身の過去を語り始めました。彼女にも昔、深く愛した男性がいたこと 。しかし、様々な事情が重なり、二人は結ばれることなく別れてしまったこと 。
そして、別れた後に、自分もまた、彼の子供を身ごもっていることに気づいたのだと 。しかし、当時の彼女には、すべてを捨てて一人で子供を産み育てる勇気がありませんでした 。
未来を選ぶということ
「後悔してるんだ」 。根本さんは、遠い目をして呟きます。「あの命を選ぶ選択もあったんじゃないかって、今でも思ってる」 。
彼女は、自身の後悔を胸に、詩乃に力強くアドバイスします。「もちろん、一人で子供を育てるってのは簡単なことじゃない」 。それでも、「赤ん坊に会いたいって気持ちがあるなら、その気持ちとちゃんと向き合った方がいい」 と。
「決めるのは、アンタだ」 。根本さんは、どんな決断を下そうとも、あなたの味方でいると、その背中を優しく押してくれるのでした 。
テレビの向こう、見つめる瞳
その頃、都会の一室で、一人の男がテレビ画面を食い入るように見つめていました。それは、先日詩乃の働く食堂が取材された、グルメ番組の録画でした 。名物の海鮮丼が紹介される中、ほんの数秒、画面の隅に映り込んだウェイトレスの姿 。
その顔を見間違えるはずがありません。
「詩乃…?」
ついに、彼は彼女の居場所を見つけてしまったのです。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】40話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、詩乃にとってあまりにも過酷な現実が突きつけられる、非常に重い回でした。ようやく見つけた平穏な日常の中で、愛する人の子供を身ごもっていると知らされる。その衝撃と葛藤は、察するに余りあります。
そんな彼女の心の支えとなったのが、根本さんの存在でした。彼女自身のつらい過去の告白は、単なる同情ではなく、同じ痛みを経験した者だからこその、重みと説得力がありました。彼女の言葉がなければ、詩乃は一人で悩み、潰れてしまっていたかもしれません。
しかし、そんな束の間の希望を打ち砕くかのように、ついに真司が詩乃の居場所を突き止めてしまいました。テレビ画面に映る詩乃を見つけた彼の、あの無表情な顔が、これから始まる嵐を予感させて、心底ゾッとしました。詩乃は、お腹の子を、そして自分自身の未来を、守り抜くことができるのでしょうか。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】40話のネタバレまとめ
- 産婦人科を訪れた詩乃は、妊娠4ヶ月であることを正式に告げられます 。
- 離れてもなお真司を愛している自分の気持ちと、お腹に宿った新しい命との間で、詩乃の心は激しく揺れ動きます 。
- 詩乃から妊娠の事実を打ち明けられた根本さんは、自身も過去に同じ経験をし、子供を産まなかったことを今でも後悔していると告白します 。
- 根本さんは、どんな決断をしても詩乃の味方であると伝え、自分の気持ちと向き合うよう助言しました 。
- 一方、真司は詩乃が働く食堂のテレビ録画を見て、ついに彼女の居場所を突き止めてしまいました 。
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