【前世から君だけを愛すると誓うよ】43話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 真司の視点から、彼が前世の記憶を取り戻し、生まれ変わった詩乃をずっと探し続けていたことが明かされました。
- 彼は当初、前世のトラウマから詩乃を不幸にすることを恐れ、「遠くから見守るだけ」と決めていました。
- しかし、詩乃の純粋な信頼と好意に触れたことで、彼の抑えていた想いが決壊し、「二度と手放さない」という狂気的な独占欲へと変わってしまいました。
- 一方、妊娠が発覚した詩乃は、根本さんの過去を聞き、産むかどうかの決断を迫られていました。
- 真司はテレビ番組の録画で、ついに詩乃の居場所を突き止め、二人は再会。詩乃の「今の私を見て」という魂の叫びに、真司は泣き崩れました。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】第43話をネタバレありでわかりやすく解説する
崩れ落ちた彼と、明かされた命の存在
「お願いだから…ちゃんと、私を見て……」
詩乃の魂からの叫びに、真司の心はついに打ち砕かれます。彼はその場に崩れ落ち、嗚咽を漏らすのでした。 しかしその直後、張り詰めていた糸が切れたかのように、詩乃はその場に倒れ込んでしまいます。
場面は移り、診療所のベッドで眠る詩乃。医師は付き添う真司に、彼女が妊娠初期によくある軽い貧血と栄養不足の状態だと告げます。 「妊娠…」。その一言が、真司の頭の中で重く響き渡るのでした。
日記に綴られた、未来への想い
根本さんが先に帰宅し、眠る詩乃と二人きりになった真司。彼は、彼女の荷物の中から一冊の母子手帳と日記がこぼれ落ちているのに気づきます。 読んでいけないと知りながらも、彼はそのページをめくってしまうのでした。
そこには、妊娠を知った日からの、詩乃の素直な想いが綴られていました。
「自分の中に、もう一人いるんだ…」 「モニターで小さな点がちかちかするのが見えたよ」 「名前はどうしようかな。性別がわかるのはまだ先なんだって。でも、『真』の文字は、必ず入れたいな」
彼から離れる決意をしながらも、彼女はずっと、彼との未来を、そして彼との子供のことを、考え続けていたのです。
「今のあなたが好き」―過去との決別
詩乃が目を覚ますと、真司は涙ながらに謝罪します。「部屋で倒れたんだ。貧血と栄養不足だと…すまない、一方的に話してしまい…」 。
その言葉を受け、詩乃もまた、自分の本当の気持ちを、静かに、しかしはっきりと伝えます。
「私には、前世の記憶はありません」 「私は、今の真司さんに出会って、好きになったの」
過去の幻影ではなく、目の前にいるあなたを愛している。その言葉は、前世の罪悪感に囚われていた真司の心を、優しく解き放つものでした。
「一緒に育ててくれますか?」―未来への問いかけと、現実の足音
真司は、自分が読んだ日記のことを正直に話します。「ずっと俺との将来を考えてくれていたのに…酷いことをした」と、彼は深く、深く謝罪するのでした。
その時、詩乃は、お腹の赤ちゃんの存在を初めて知った時の喜びを思い出していました。(この喜びを、真司さんと分け合えたら、どんなに幸せだろう…) 。彼女は、ベッドのそばに座るよう促すと 、彼の目を見て、未来への問いかけをします。
「ねえ、真司さん。この子を、一緒に育ててくれますか?」
「ああ…!」と、真司は感極まったように詩乃を強く抱きしめます。「ありがとう…本当に、すまなかった…」 。二人の心は、ようやく一つになりました。
しかし、その時。病室のドアが静かに開き、二人の刑事が姿を現します。
「首藤真司さんですね。脅迫や不正アクセス被害の訴えがありまして。詳しくお話をお聞きしたいのですが」 。
過去の罪が、ついに彼を捕らえに来たのでした。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】43話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、これまでのすれ違いと苦しみが、ようやく報われる、涙なしでは読めない感動的な回でした。詩乃の日記に綴られた、健気で愛に満ちた言葉の数々には、思わず胸が熱くなりました。どんなに酷い仕打ちを受けても、彼女の心の根底には、彼への深い愛情があったのですね。
そして、「今のあなたが好き」という詩乃の告白。これは、前世の呪縛に囚われていた真司にとって、何よりの救いの言葉だったのではないでしょうか。過去ではなく、現在を生きる。そのシンプルな真理に、二人がようやくたどり着けた瞬間でした。
「一緒に育ててくれますか?」という問いかけと、それに続く抱擁シーンは、この物語のクライマックスと言っても過言ではないでしょう。しかし、その最高の瞬間に訪れる、あまりにも非情な現実。彼の犯した罪は、決して消えることはありません。ようやく手にした幸せが、またもや引き裂かれてしまうのか。二人に待ち受ける未来を思うと、喜びと不安が入り混じった、複雑な気持ちにさせられます。
【前世から君だけを愛すると誓うよ】43話のネタバレまとめ
- 倒れた詩乃は、妊娠初期の貧血と栄養不足だと診断され、真司は彼女の妊娠を知ります。
- 真司は詩乃の日記を読み、彼女が自分との子供の未来を考えていたことを知り、深く後悔します。
- 目を覚ました詩乃は、前世の記憶はないこと、そして「今の真司」を愛していることを伝えました。
- 詩乃は真司に「この子を一緒に育ててくれますか?」と問いかけ、二人は涙ながらに和解し、抱き合います。
- その直後、真司が過去に行った脅迫や不正アクセスの容疑で、刑事が病室に現れました。
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