【癒やしのお隣さんには秘密がある】2話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 真面目なOLの藤子は、仕事に追われる日常の中で恋愛から遠ざかっていました。
  • そんな彼女のアパートの隣に、仁科蒼真という爽やかなイケメンが引っ越してきます。
  • 予期せぬ出会いに、恋愛を諦めかけていた藤子の心は大きくときめき始めるのでした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

お隣に引っ越してきたイケメン・仁科蒼真との出会いを果たした藤子。彼の存在は、代わり映えのしない彼女の日常に、鮮やかな彩りを与え始めます。

朝の偶然が生んだ、ときめきの時間

翌朝、家を出た藤子は、同じタイミングで出てきた蒼真とばったり顔を合わせます。 「おはようございます、これからお仕事ですか?」 藤子が尋ねると、蒼真は「はい、蓬田さんもですか?」と返します。

「今日も頑張りましょうね」

そう言って向けられたキラキラと輝くような笑顔に、藤子の心は一瞬で鷲掴みにされてしまいました。単純だけれど、今日一日を頑張れる魔法の言葉のように感じられます。

アパートの階段を一緒に下りながら、蒼真が車通勤であることを知った藤子。彼が「もし良かったら駅まで送りましょうか?」と申し出てくれますが、藤子は運動のために歩いていると、少し慌てながらも丁重に断るのでした。

そんな藤子に、蒼真は「車が必要な時はいつでも言って下さいね」と優しく微笑みます。彼の指さす先に停まっていたのは、見るからに高級な外車。この古びたアパートには不釣り合いな光景に、藤子は驚きを隠せません。

「仁科さんてどうしてこんなアパートを選んだんですか?」 思わず尋ねてしまった藤子に、蒼真は少し影のある表情で**「それには事情がありまして」**とだけ答えます。 そのミステリアスな雰囲気に、藤子は「訳あり…華やかな外見の裏側には人に言えない影がある…凄くそそる」と、妄想を膨らませてしまうのでした。

会社でも止まらない幸福感

会社に着いても、藤子の頭の中は蒼真のことでいっぱいです。にやけてしまう口元を隠せないでいると、後輩の田辺が「先輩なんかいいことありましたか?」と鋭く指摘します。

藤子が正直にお隣さんの話をすると、田辺は「羨ましい!」と大興奮。 「彼女がいなかったら私にも紹介して下さいね」とちゃっかりお願いまでするのでした。恋愛とは違う、と否定する藤子ですが、その心は間違いなく浮き足立っています。

ベランダで繋がる、二人の距離

その日の夜、藤子は自分へのご褒美に、ベランダで缶ビールを開けました。すると、隣の部屋からも「プシュッ」と同じ音が聞こえてきます。まさか、と思いながら耳を澄ますと、やはり蒼真の声がしました。

「もしかしていらっしゃいますか?」

少し恥ずかしそうに話しかけてきた蒼真に、藤子も笑いながら応じます。声だけの会話では不自然だからと、お互いに少しだけ顔を出すことに。

缶ビール片手ににこやかに顔を覗かせた蒼真の姿に、藤子はまたしてもドキッとしてしまいます。しかも、驚くことにビールの銘柄まで同じでした。

「お疲れ様でした」と藤子が労うと、蒼真は「使命感がある仕事だから苦じゃないですよ」と真剣な表情で答えます。その言葉を「素敵なことですね」と褒めると、彼は少し照れたように微笑みました。その可愛らしい笑顔に、藤子の心は完全に射抜かれてしまいます。

「じゃあビール飲み終わるまで僕とお話しませんか?」

蒼真からの嬉しい提案に、藤子は「もちろです、私でよければ」と二つ返事で承諾。夜ご飯が二人ともパスタだったという偶然も重なり、会話はさらに弾んでいくのでした。

どうして私の名前を…?深まる謎と親近感

会話の途中、蒼真がふと「藤子さんもですか?」と彼女の名前を呼びます。 「あれ?どうして私の名前を知っているんですか?」 藤子が不思議そうに尋ねると、蒼真は少し慌てた様子で「大家さんと話した時に聞きまして」と説明を始めます。

「あと藤子って名前が綺麗だったから思わず読んでしまって…」

そう言って謝る蒼真に、藤子は恥ずかしさで顔が真っ赤になります。名前を褒められた嬉しさが、心を温かく満たしていくのを感じました。

蒼真が28歳、藤子が25歳。同世代だと分かったことで、二人の間の壁はさらに低くなります。近所の花火が見えること、おすすめのお店の話など、尽きることのない会話は、あっという間に過ぎていきました。

ビールを飲み終え、名残惜しくも会話を終える時間。 「今日は話をしてくれてありがとうございます。またお話してもいいですか?」 そう尋ねる蒼真に、藤子は「もちろんですよ、お隣の仲なんですから」と満面の笑みで答えます。

部屋に戻り、ドライヤーをかけながら、藤子は今日の出来事を反芻します。「お隣さんは癒しだ」と、心からの幸福感に包まれるのでした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】2話を読んだ感想(ネタバレあり)

第2話にして、この急接近っぷりは反則じゃないでしょうか!朝の挨拶から始まり、夜のベランダでの乾杯まで、少女漫画の「美味しい」が全部詰まったような回でした。藤子と一緒に、読んでいるこちらの口角も上がりっぱなしです。

特にベランダでの会話シーンは最高でしたね。「偶然」がいくつも重なる展開は、これが運命の出会いなのでは?と期待させられます。ビールの銘柄や夕食のメニューが同じだったりと、ささいな共通点を見つけてはしゃぐ藤子の気持ちが、痛いほどよく分かります。

そして、蒼真の言動がいちいちズルい!爽やかな笑顔はもちろんのこと、「使命感がある仕事」という真面目な一面や、藤子の名前を「綺麗だったから」と褒めるスマートさ。かと思えば、少し照れたような可愛い表情も見せるなど、彼の魅力が底なし沼すぎて、藤子でなくても落ちてしまうこと間違いなしです。

ただ、気になるのは彼の「事情がありまして」という言葉と、藤子の名前を知っていた件。大家さんから聞いた、という説明も少し不自然な気がします。この「癒やし」の笑顔の裏に、何か秘密が隠されていることは確実でしょう。この甘い時間の中に潜む謎が、物語に深みを与えていて、今後の展開がますます楽しみになりました。

【癒しのお隣さんには秘密がある】2話のネタバレまとめ

  • 藤子は出勤時に蒼真と会い、「今日も頑張りましょうね」という言葉に励まされる。
  • 蒼真が高級車に乗っていること、そして何か「事情」を抱えていることが示唆される。
  • その日の夜、二人は偶然ベランダで再会し、ビールを片手に長話をする。
  • 蒼真が藤子の名前を知っていたことに驚くが、名前を褒められ、二人の距離は一気に縮まる。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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