2025.10.17

【癒やしのお隣さんには秘密がある】10話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

先輩の坂本は、藤子が蒼真のことを独占したいと思っていることを見抜き、彼女の恋心をからかいました。
藤子は後輩の田辺に、お隣さんが仁科蒼真であることを打ち明けますが、当の田辺は蒼真のことをすっかり忘れていました。
田辺から「好きな人」と指摘されつつも、藤子はまだ自分の気持ちを完全には認められずにいました。
しかし、蒼真が古いアパートに住む「訳」を知りたいと、彼への想いを確実に深めていくのでした。

Contents

【癒しのお隣さんには秘密がある】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
- 頼もしい恋の応援団
【癒しのお隣さんには秘密がある】10話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【癒しのお隣さんには秘密がある】10話のネタバレまとめ

【癒しのお隣さんには秘密がある】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する

後輩の田辺に、お隣さんへの秘めた想いを打ち明けた藤子。彼女の恋は、友人からの応援という追い風を受け、ゆっくりと、しかし確実に前へと進み始めます。

頼もしい恋の応援団

「例え先輩がお隣さんを好きになっても、私は絶対恋敵にはなりませんから！」田辺は、満面の笑みで藤子の恋を応援する姿勢を宣言します。彼氏一筋だという彼女の幸せそうな表情に、藤子の心も自然と温かくなりました。優しい友人の存在が、恋に臆病だった藤子に、小さな勇気を与えてくれたのです。

食事を終え、店を出た二人。田辺が「こっちに行くと近道ですよ」と指さしたのは、少し薄暗く、雰囲気の良くない路地でした。「一人でいる時は、こういうところ歩いちゃだめだよ、危ないよ」心配する藤子に対し、田辺は「大丈夫ですよ、声かけられても相手にしなければ、すぐに離れますから」と、どこか慣れた様子で答えます。その少し不安を煽る言葉に、藤子は無事に通り抜けられるようにと、心の中で祈るのでした。

嫌な予感は的中する

しかし、藤子のその祈りは、残念ながら届きませんでした。路地を歩き始めてすぐ、前から来た男性二人組に声をかけられてしまいます。「お姉さんたち～どこ行くのー？」「今から俺たちと飲まない～？」馴れ馴れしく絡んでくる男性たちを無視して進もうとしますが、二人は行く手を阻むように前に立ちはだかります。

藤子の顔が恐怖で青ざめていく一方で、田辺は毅然とした態度を崩しません。 「急いでるんで通してもらえますか、しつこいなら警察呼びますよ」 その凛とした姿に、藤子は「田辺さんなんてカッコいいの」と心の中で感動します。しかし、相手は相当酔っているのか、田辺の言葉は全く効果がありませんでした。

それどころか、男性たちはさらに調子に乗り、藤子と田辺、それぞれの肩に乱暴に手を回してきたのです。「ちょ、離して下さい！」藤子が必死に抵抗しても、男は聞く耳を持ちません。絶体絶命のピンチに、藤子の心は恐怖でいっぱいになりました。

ヒーローは突然に

「やめて！」藤子の悲鳴が路地に響いた、まさにその瞬間でした。 「何やってんですか」 凛とした声と共に現れたのは、スーツ姿の仁科蒼真でした。予期せぬ救世主の登場に、藤子は「仁科さん？」と、自分の目を疑います。

突然現れたイケメンに、酔った男たちも一瞬戸惑います。蒼真は、凍り付くような冷たい声で、男に言い放ちました。「彼女から離れて下さい」その気迫に気圧されながらも、男は「お姉さんの彼氏？」と虚勢を張ります。藤子が「彼氏ではないんですけど…」と戸惑っていると、男は再び彼女を無理やり連れて行こうとしました。

その瞬間、蒼真の纏う空気が一変します。 「おい」「藤子さんからその汚い手を放せって言ってるんだよ」 先ほどまでの穏やかな彼とは別人のような、怒りに満ちた低い声。蒼真は男の肩を掴むと、いとも簡単にその両腕を背中に回し、完全に動きを封じ込めてしまったのです。

圧倒的な強さと、芽生える確信

あまりの強さに苦痛の声をあげる男。その光景を見ていた藤子は、恐怖よりも先に「カッコいい」という感情が心を支配し、思わずうっとりと見惚れてしまいます。

蒼真が一瞬相手を解放すると、男は逆上し、殴りかかってきました。しかし、蒼真はその拳を冷静にかわし、逆に一撃を食らわせて相手を地面に叩きつけます。その一連の動きは、あまりにも鮮やかで、まるでアクション映画のワンシーンのようでした。

完全に戦意を喪失した男たちは、捨て台詞を吐いて逃げていきます。周りで見ていた人たちからは「兄ちゃんカッコいい」「正義のヒーローだな」と歓声が上がり、蒼真は少し照れたように頭を下げるのでした。

「大丈夫ですか？」心配そうに駆け寄る蒼真に、藤子は心からの感謝を伝えます。会社の飲み会の帰り道で、偶然藤子を見かけたのだという彼。 「藤子さんもうこの通りは、通ったらダメですよ」 まるで子供を諭すように、しかし真剣な眼差しで注意する彼の姿に、藤子の胸のキュンは最高潮に達するのでした。この人は、ただの癒やしではない。自分を守ってくれる、特別な存在なのだと。

そして、藤子は改めて紹介します。会社の同僚の田辺と、お隣さんの仁科蒼真を。二人のヒーローの初対面の瞬間でした。

【癒しのお隣さんには秘密がある】10話を読んだ感想（ネタバレあり）

今回は、まさに「ヒーロー見参！」と叫びたくなるような、最高にスカッとする神回でした！蒼真くん、ただの癒やし系イケメンじゃなかったんですね…。あの圧倒的な強さは一体どこで身につけたのでしょうか。

特に「藤子さんからその汚い手を放せって言ってるんだよ」のセリフには、痺れました！普段の穏やかな彼とのギャップがたまりません。怒りの感情をむき出しにしてまで、自分のために戦ってくれる姿を見せられたら、それはもう恋に落ちる以外の選択肢はないでしょう。藤子が「カッコいい」とうっとりしてしまう気持ち、痛いほどよく分かります。

そして、地味にファインプレーだったのが田辺ちゃん。絡まれた時の毅然とした態度は、本当にカッコよかったですね。彼女がいなければ、もっと大変なことになっていたかもしれません。蒼真くんというヒーローと、田辺ちゃんという最高の親友。藤子は本当に素敵な人たちに囲まれているなと、改めて感じました。

「もうこの通りは、通ったらダメですよ」。この蒼真くんのセリフは、ただの注意ではなく、深い愛情と心配が込められた言葉に聞こえました。今回の事件を通して、藤子の心の中の「癒やし」という感情は、間違いなく「好き」という確信に変わったはずです。しかし、彼の謎めいた強さは、新たな秘密の存在を匂わせます。このドキドキが、一体どこへ向かうのか。今後の展開から目が離せません！