【癒やしのお隣さんには秘密がある】13話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 街がクリスマスムードに包まれる中、藤子の弟が泊まりに来ることが決まりました。
- 藤子が先輩の坂本を褒めたことに、蒼真は嫉妬を露わにし、ビール缶を握り潰してしまいます。
- 蒼真は、藤子が坂本の話をすると楽しそうだから「嫉妬」したのだと、顔を近づけてストレートに告白しました。
- 翌日、藤子の弟が家に来ることを知った蒼真は、「挨拶がしたい」と自ら会うことを提案するのでした。
【癒しのお隣さんには秘密がある】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
蒼真からのストレートな「嫉妬」宣言を受け、二人の関係が大きく動き出すかと思われた矢先、今回は藤子の過去にまつわる、重要かつ意外なエピソードが明かされます。
6年前に繋いだ、見知らぬ誰かの命
会社のお昼休憩中、後輩の田辺と食堂でランチをしていた藤子。弟が泊まりに来るため、残業を断ったことを田辺に「デートですか!」とからかわれます。 お隣の蒼真との進展を期待する田辺ですが、藤子は「ありきたりな日常会話しかしないし」と、どこか浮かない表情。その関係が進展することはないだろうと、心の中で呟くのでした。
その時、食堂のテレビから衝撃的なニュースが流れます。ビルの5階から会社員の女性が転落したというのです。原因は、古くなった鉄骨階段の柵が壊れたことによる事故でした。幸い、女性は怪我だけで済んだようです。 そのニュースを見ていた藤子は、ふと、ある記憶を思い出し、田辺に語り始めます。
「あっ、そういえば私、昔飛び降り自殺しようとした人を止めたことがあるよ」
それは、藤子がこの会社に派遣社員として入社したばかりの、6年ほど前の出来事でした。 まだ職場に馴染めず、一人で屋上でお弁当を食べるのが日課だった藤子。ある日、いつものように屋上へ行くと、柵の向こう側に立っている一人の男性を見つけたのです。
パニックになりながらも、「早まらないで!」と叫び、必死に彼を説得したという藤子。何を言ったかはあまり覚えていないけれど、とにかく無我夢中だったと当時を振り返ります。 田辺は「先輩カッコいいじゃないですか!」と尊敬の眼差しを向けますが、藤子は照れくさそうに笑うだけでした。
その男性は、大学生くらいの、少し小太りで前髪が長く、眼鏡をかけていたような青年だった、と藤子は記憶を辿ります。顔までは、はっきりと思い出せません。 田辺は「その人と再会したら運命ですよねぇ」とロマンチックな想像をしますが、二人は「ドラマや小説の世界でしかあり得ない」と笑い合うのでした。 しかし、藤子の心の中には、温かい願いが灯っていました。 (あの人が今もどこかで生活していて、あの時死ななくて良かったと、彼の心が動いていたら、私は幸せだなぁ)
弟・利宗との再会と、姉の「秘密」
その夜、藤子は半年ぶりに弟の利宗(としむね)と再会します。すっかりお洒落な高校生になった弟の姿に、目を細める藤子。 「姉ちゃんが作るハンバーグが世界で一番うまいと思う」 そう言ってくれる弟のために、腕を振るう約束をします。
藤子にとって、7歳下の利宗は、母親代わりのように世話をしてきた、特別な存在でした。会話の中で、家の借金返済の目処が立ったことを聞き、藤子は心から安堵します。 「姉ちゃんもこれからは自分のためにお金使ってよね」 心配する弟に、藤子は「十分使ってるよ」と笑いますが、利宗は「家ももう少し良いところに引っ越したら?」と食い下がります。
その言葉に、藤子は「しないよ!」と、思わず過剰に反応してしまいました。 「あそこはボロいけど、今じゃ結構気に入ってるんだから」 その強い言葉の裏には、もちろん蒼真の存在がありました。 (だって癒しのお隣さんがいるんだから)
彼氏じゃない、でも想像するだけで…
「あのね、お隣さんが利宗に会いたいって言ってるの」 藤子がそう切り出すと、利宗の目が輝きます。 「男の人?」「もしかして彼氏?」 弟からのストレートな質問に、藤子は「違うから!」と即座に否定。しかし、その心の中では、蒼真が彼氏だったら、という甘い想像が広がり、頬を赤らめてしまうのでした。
(癒しのお隣さん!ってだけ、私には贅沢すぎる) そう自分に言い聞かせながらも、高鳴る鼓動は止まりません。 「お姉ちゃん顔あかーい」 弟からのからかいを「寒いだけ」と誤魔化しながら、藤子はこのドキドキが一人だけの秘密だと、愛おしく思うのでした。
【癒しのお隣さんには秘密がある】13話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、藤子の優しさと人間的な深みが改めて浮き彫りになる、非常に感動的な回でした。特に、6年前の屋上でのエピソードには胸を打たれました。自分自身も新しい環境で心細かったはずなのに、見ず知らずの他人のために、必死で命を繋ぎ止めようとした藤子の行動は、本当にヒーローそのものです。
そして、この過去話、ただの美談で終わるとは到底思えませんよね。大学生くらいの若い男性、小太り、長い前髪、眼鏡…。この特徴、どこかで聞いたことがあるような…?いや、まだ分かりませんが、この物語のことですから、間違いなく今後の重要な伏線になっているはずです。あの時の青年が、一体誰なのか。想像を巡らせるだけで、ワクワクが止まりません。
弟の利宗くんの登場も、物語に温かい空気をもたらしてくれました。彼との会話から、藤子がいかに家族のために尽くしてきたかが伝わってきて、改めて彼女を応援したくなります。「ボロアパート」を頑なに引っ越さない理由が「癒しのお隣さん」だなんて、もう完全に恋する乙女じゃないですか!
「彼氏?」と聞かれて、否定しながらも顔を真っ赤にしてしまう藤子。彼女の中で、蒼真への気持ちが「癒やし」から、はっきりとした「恋」へと変わってきていることが、手に取るように分かりました。彼女自身がこの気持ちを認める日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。
【癒しのお隣さんには秘密がある】13話のネタバレまとめ
- 会社の食堂で流れたニュースをきっかけに、藤子は6年前にビルの屋上で自殺しようとしていた青年を助けた過去を田辺に打ち明ける。
- その青年は大学生くらいで、少し小太り、前髪が長く眼鏡をかけていたと藤子は記憶していた。
- 半年ぶりに弟の利宗と再会し、温かい時間を過ごす。
- 利宗から、隣人の蒼真が彼氏なのかと聞かれ、藤子は強く否定しつつも、想像するだけで顔を赤らめてしまうほど、彼への恋心を自覚していた。
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