【癒やしのお隣さんには秘密がある】27話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 偽のカップル演技を続ける中、坂本は監視カメラの可能性を疑い、藤子を押し倒すという、よりリアルなアドリブ演技を開始しました。
- その挑発に乗せられた蒼真は、合い鍵を使って藤子の部屋に侵入。
- 坂本と藤子の姿を見た蒼真は激昂し、ついに三人が直接対峙するという最悪の修羅場が幕を開けたのでした。
【癒しのお隣さんには秘密がある】第27話をネタバレありでわかりやすく解説する
合い鍵という最悪の手段で部屋に侵入してきた仁科蒼真。藤子の悲鳴を聞きつけた二人の男が、ついに直接対決の時を迎えます。甘い恋物語は完全に終わりを告げ、息もつけないほどの修羅場が始まります。
男たちの対峙と、衝撃の暴露
部屋に侵入し、一直線に藤子へと向かう蒼真。その間に、坂本が瞬時に割って入り、蒼真の腕を掴んでその動きを制止します。 「人の部屋に勝手に入るとか感心しねえな」「その鍵はどうしたんだよ?」 坂本の鋭い追及に、蒼真は「あんたには関係ない」と冷たく言い放ちました。
その言葉に、坂本の怒りが頂点に達します。彼は蒼真の首元を掴み、低い声で威嚇しました。 「大アリなんだよ、俺は藤子の男だから」
しかし、その渾身の演技を、蒼真は嘲笑うかのように一蹴します。 「嘘はいいよ、だって僕たちはキスまでしたんだからな」 衝撃の事実に、「蓬田本当なのかよ?」と坂本は思わず藤子の方を振り返ります。顔を両手で覆い、ただただ恥ずかしさに耐える藤子。その反応が、全てを物語っていました。
制圧、そして尋問の始まり
「藤子さん間違ってませんよね?」 勝ち誇ったように藤子に詰め寄る蒼真。その肩を、後ろから坂本が掴みます。 「おい!接触禁止だよ!」 坂本は、趣味である格闘技の技を繰り出し、見事な背負い投げで蒼真を床に叩きつけました。そして、あっという間にロープで彼を拘束してしまいます。 「はい確保な」 その手際の良さと頼もしさに、藤子はただ圧倒されるばかりでした。
こうして、ストーカー・仁科蒼真を交えた、奇妙な三者面談が始まります。お茶を淹れる藤子に、「ストーカーにまでお茶を出すとか人が良すぎだろ」と坂本がツッコミを入れる一幕も。しかし、その穏やかな空気はすぐに終わりを告げました。
あっけらかんと語られる、犯罪のすべて
「さっきしていた会話は全部嘘なんですよね」 蒼真の問いに、坂本が「あーあれは全部嘘だ」と認めると、蒼真は心底ホッとしたように「あぁ良かった」と微笑みます。その異常な反応に、藤子は目の前の美しい青年が本当にストーカーなのか、と再び心が揺らぎそうになるのでした。
しかし、坂本による尋問が始まると、その甘い幻想は打ち砕かれます。 「盗聴は認めるのか?」 「認めますよ」 「盗聴器はどこに忍ばせたんだよ」 「コンセントの裏とランプの中に」 「隠し撮りや迷惑電話や蓬田の私物保管は?」 「僕がやりました間違いありません」
あまりにもあっさりと、全ての罪を認める蒼真。その姿には、反省の色など微塵も感じられません。
明かされるGPSの恐怖と「護衛日記」
坂本が、昨夜蒼真から電話があった件を問いただすと、蒼真は悪びれもせずにこう言いました。 「藤子さんが退勤後に今まで行ったことがない、どこか違う場所に行っていたので、何かあったんじゃないかと心配になった」 「今日はしていませんよ、GPSで位置確認しただけです」
GPS。その言葉に、藤子は凍りつきます。自分の行動が、筒抜けだったという事実。蒼真はさらに、藤子の生活を記録するため、**【藤子さんの護衛日記】**なるものまで書いていたと自白します。その狂気的なネーミングセンスに、坂本もドン引きを隠せません。
開き直ったストーカーの本性
「蓬田いつもこの人こうなの?」 尋問の最中にも、お茶を注ぐ藤子の姿を見て「大和撫子だ」とうっとりする蒼真の異常さに、坂本は呆れ果てます。 「こういった発言は今までなかったですよ、いつも真面目で誠実で優しくて爽やかだし…」 藤子がそう答えると、蒼真は「そんなに褒めないでくださいよ」と、勘違いして喜ぶ始末。
坂本が「そういう発言が蓬田を不快にさせてるんだよ」と指摘すると、蒼真は開き直ったようにこう言いました。 「色々とバレたのでもう隠す必要はないかなと思って」
坂本は、GPSがどこに付けられているのかを問い詰めます。蒼真は、藤子がいつも持ち歩いているキーホルダーのぬいぐるみだと白状。坂本がそのクマのぬいぐるみの腹を探ると、ゴリッとした硬い感触が。藤子は、その残酷な事実に、ただショックを受けるしかありませんでした。 全ての犯行を自白させた坂本は、最後に、怒りを込めて蒼真に問い詰めます。 「それで、犯行の動機は一体何なんだよ?」
【癒しのお隣さんには秘密がある】27話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、怒涛の展開の中に、思わず笑ってしまうようなツッコミどころが満載の、非常にカオスな回でした。坂本先輩の背負い投げ、鮮やかすぎて惚れ直しました!ロープまで用意している周到さも、彼の本気度を示していて最高に頼もしかったです。
しかし、それ以上に衝撃だったのは、蒼真の自白の軽さです。盗聴、盗撮、GPS、そして極めつけの「護衛日記」。これだけの犯罪行為を、まるで今日の天気を話すかのように、あっけらかんと認めてしまう。彼の倫理観が、我々のそれとは全く違う次元にあることを見せつけられ、もはや恐怖を通り越して呆れてしまいました。
特に、「バレたのでもう隠す必要はないかな」という開き直りっぷりには、サイコパスの真髄を見た気がします。藤子が褒めてくれたと勘違いして喜んだり、「大和撫子だ」とうっとりしたり、彼の頭の中は完全にお花畑。坂本先輩の存在がなければ、藤子は今頃どうなっていたのかと考えると、心底ゾッとします。
お人好しすぎる藤子と、開き直るストーカー・蒼真、そして唯一の常識人でありツッコミ役の坂本先輩。この絶妙なバランスが、この物語の異常さを際立たせていますね。そして、ついに問われる「犯行の動機」。彼の歪んだ愛の原点が、次号、ついに明かされるのでしょうか。
【癒しのお隣さんには秘密がある】27話のネタバレまとめ
- 部屋に侵入してきた蒼真を、坂本が背負い投げで制圧し、ロープで拘束する。
- 三者面談が始まり、蒼真は坂本の尋問に対し、盗聴、盗撮、私物の収集など、これまでのストーカー行為を全てあっさりと認める。
- さらに、GPSで藤子の位置情報を監視していたことや、『護衛日記』と称したストーカー日記をつけていたことまで自白する。
- 坂本が藤子のキーホルダーからGPS発見器を発見。全てが明らかになる中、坂本は蒼真に犯行の動機を問い詰める。
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