【癒やしのお隣さんには秘密がある】45話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 藤子は、蒼真からもらったクリスマスプレゼントの「防犯ブザー」を鞄につけていました。
- お礼として、藤子は蒼真にクリスマスプレゼントを渡すと、彼は「初めてのプレゼントだ」と大喜びします。
- なぜまだ話をしてくれるのか、という蒼真の問いに、藤子は「許してはいないが、誰よりも自分のことを知ってくれているから」と答えました。
- 自分のストーカー行為を正当化する蒼真に藤子がツッコミを入れると、彼は子犬のように落ち込み、その姿に藤子は思わずときめいてしまうのでした。
【癒しのお隣さんには秘密がある】第45話をネタバレありでわかりやすく解説する
ストーカーという事実を受け入れながらも、仁科蒼真との奇妙な関係を続けていた藤子。しかし、彼女の何気ない一言が、その危ういバランスを静かに崩していくことになります。そして、物語は最も予期せぬ形で、次なる局面を迎えるのでした。
「いい話相手」という、残酷な壁
いつものように、ベランダで言葉を交わす藤子と蒼真。しかし、この日の藤子は、まだ自分の本当の気持ちに素直になれませんでした。彼女は、自分の心を誤魔化すように、蒼真に対して「仁科さんはいい話相手」だと言ってしまいます。
その言葉は、蒼真の心に深く突き刺さりました。また仲良くなれたことで、彼が藤子との関係に少しでも期待を抱いていたとしたら、あまりにも残酷な一言。あからさまに元気をなくし、ショックを受ける彼の姿に、藤子自身も「いつもと様子が違う」と、一抹の違和感を覚えるのでした。
保護者のような過剰な心配と、不穏な微笑み
やがて年末。実家へ帰省することになった藤子は、蒼真に挨拶をします。すると彼は、まるで保護者のように、矢継ぎ早に心配の言葉を投げかけました。 「ちゃんと鍵は閉めたか?」「お餅を詰まらせてはいけない」「こたつで寝たら風邪をひく」 その過剰なまでの心配は、彼の歪んだ愛情の形であり、同時に、藤子への純粋な想いの表れでもありました。
「仁科さんも実家でゆっくり過ごして下さいね」 藤子がそう声をかけると、蒼真は何も言わず、ただ静かに微笑むだけでした。そのどこか寂しげで、意味深な表情が、藤子の心に小さく引っかかるのでした。
途絶えた連絡、そして消えたお隣さん
実家で家族と新年を迎えた藤子。しかし、年が明けても、あれほど執着していた蒼真からの連絡は一切ありませんでした。いつもなら真っ先に新年の挨拶をしてきそうなものなのに。不思議に思いながらも、彼女は数日を過ごします。
そして、藤子がアパートに帰ってきた日、衝撃の事実が彼女を襲います。隣の部屋は、静まり返っていました。蒼真が、いないのです。一日だけではない、数日が経過しても彼は帰ってきません。
募る不安に駆られ、藤子は蒼真の携帯に電話をかけます。しかし、聞こえてきたのは、非情な呼び出し音だけ。 (なんで出ないの?) パニックになる藤子。年末の挨拶の時の、あの不穏な微笑み。メッセージの既読スルー。全ての点が線で繋がり、彼女は一つの残酷な結論にたどり着きます。 仁科蒼真が、何も言わずに、自分の前からいなくなってしまった。 あれほど好きだと言ってくれた人が、突然消えてしまったという事実に、藤子はただ呆然とするしかありませんでした。
【癒しのお隣さんには秘密がある】45話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、じわじわと心を締め付けられるような、切ない展開でしたね。藤子の「いい話相手」という言葉、彼女に悪気がないのは分かっているのですが、蒼真くんの気持ちを考えると、あまりにも残酷です。期待していた分、そのショックは大きかったのでしょう。見ているこちらも胸が痛みました。
そして、帰省前の蒼真くんの過剰な心配っぷり!もはや保護者、いや、お母さんのようでしたね(笑)。彼の愛情表現は、どこかズレていて特殊ですが、藤子を大切に想う気持ちだけは、本物なのだと伝わってきます。これほどまでに自分を愛してくれる人は、この先現れるのだろうか、と考えてしまうと、彼のストーカー行為さえも許容してしまいそうになる、複雑な気持ちになりました。
しかし、ラストの失踪展開には、本当に驚かされました。あれだけ藤子に執着していた彼が、自ら姿を消すとは。それは、彼女の「いい話相手」という言葉に、本当に傷つき、身を引くことを決意したからなのでしょうか。それとも、何か別の事件に巻き込まれたのか…。
人は、失って初めてその存在の大きさに気づくと言いますが、まさに藤子が今その状況に立たされています。彼がそばにいることが当たり前になっていた日常。その日常が崩れた時、彼女は初めて、自分の本当の気持ちと向き合うことになるのかもしれません。蒼真くんの安否も、そして藤子の心の行方も、気になって仕方がない回でした。
【癒しのお隣さんには秘密がある】45話のネタバレまとめ
- 藤子は蒼真のことを「いい話相手」だと言ってしまい、彼はショックを受け、元気をなくしてしまう。
- 年末、藤子が帰省する際、蒼真は過剰なほど彼女を心配するが、自身の予定については曖E昧に微笑むだけだった。
- 新年になっても蒼真からの連絡はなく、藤子がアパートに戻っても彼は不在のままだった。
- 蒼真に電話をかけても繋がらず、藤子は彼が突然自分の前からいなくなってしまったことに気づき、大きなショックを受ける。
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