復讐モノ

【砕かれた7つの約束】2話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 顧雲舒は、父の反対を押し切り、富豪の謝家で再起不能と噂される御曹司・謝謹との結婚を宣言しました。
  • 彼女は、父が将来の婿候補として育ててきた7人の養子の兄弟たちではなく、愛のない政略結婚を選びます。
  • その決断の裏には、想いを寄せていた沈祈年を含む兄弟全員が、運転手の娘に愛を誓うという衝撃的な裏切りがありました。
  • 娘の絶望を知った父は、1ヶ月後に7人全員を家から追い出すことを決定します。
  • リビングで、何も知らない兄弟たちが雲舒を詰問するところで、物語は終わりました。

【砕かれた7つの約束】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

第1話の衝撃的なラストから続く第2話は、顧雲舒と7人の兄弟たちとの間の溝が、決定的に深まる回となります。偽りの友情と、巧妙に仕組まれた罠。そして、ついに雲舒が反撃の狼煙を上げます。

冷え切った関係と兄弟からの嘲笑

物語は、リビングでの対立シーンから始まります。沈祈年(シェン・チーニエン)が放った「また告げ口したのか?」という冷たい一言。それは、雲舒を家族ではなく、厄介者として見ている証拠でした。

他の兄弟たちも、彼女に追い打ちをかけます。 「決まってるだろ。彼女を仲間外れにして、誰にも相手にされてないってな」 「おいお嬢様、もう21世紀だぜ。少し金があるからって、お前が中心に動くと思うな」

彼らの言葉は、ナイフのように雲舒の心を突き刺します。20年間、共に過ごした日々は幻だったのでしょうか。そこには、かつての親愛の情など微塵も感じられません。

雲舒の問いかけと祈年の「犠牲」

しかし、今日の雲舒はただ黙って傷つくだけではありませんでした。彼女は冷静に、そして鋭く問い返します。

「誰も私と結婚する気がないなら、何でお父さんに言わないの?」

核心を突く一言に、兄弟たちは言葉を失います。彼らは自分たちが「居候」であり、「飼われている犬」のような立場だと自嘲しますが、それは雲舒の問いへの答えにはなっていません。

その沈黙を破ったのは、祈年でした。彼は、まるで自分を犠牲にするかのように、こう申し出ます。 「選ぶなら俺にしろ。ただ、これから他の6人をもう困らせるな」

一見、他の兄弟をかばう自己犠牲的な発言に聞こえます。しかし、その真意はどこにあるのでしょうか。彼の瞳の奥に宿る冷たさは、雲舒に更なる疑念を抱かせます。

偽りの天使、ジャン・シャオシャオ登場

雲舒は、そんな祈年の申し出を鼻で笑うかのように、謎めいた言葉を残します。 「安心して。1ヶ月後、望みどおりになるわ」

兄弟たちがその言葉の意味を測りかねていると、そこに一人の女性が現れます。運転手の娘、ジャン・シャオシャオです。彼女は純真無垢な笑顔を浮かべ、雲舒に「今日の午後、乗馬のレッスンに行くんだけど、連れてってくれる?」と甘えてみせます。

この女こそが、雲舒からすべてを奪った元凶でした。

巧妙に仕組まれた罠

雲舒がシャオシャオを無視して通り過ぎようとした、その瞬間。シャオシャオは、まるで計算されたかのように、わざとらしく転倒します。

「あっ!」

その声に真っ先に反応したのは、祈年でした。彼は床に倒れた雲舒には目もくれず、シャオシャオに駆け寄り、あろうことか雲舒を突き飛ばします。床に打ち付けられた雲舒。その目の前で繰り広げられるのは、シャオシャオを心配する兄弟たちの姿でした。

「血まで出た!」 「なんでこんな酷いことを?なんで笑笑を突き飛ばしたんだ?」

兄弟たちは、誰一人として雲舒を信じようとしません。シャオシャオが「雲舒さんは悪くないの。私がふらついただけ」と涙ながらにかばう姿が、さらに雲舒を悪者に仕立て上げていくのでした。

3年間の地獄を映す過去の記憶

この光景に、雲舒の脳裏に過去の記憶が蘇ります。 全ては、3年前にシャオシャオが現れてから始まりました。

彼女は、兄弟たちの同情を巧みに誘い、雲舒から大切なものを一つずつ奪っていきました。雲舒がシャオシャオにプレゼントしたネックレスを、あたかも「母の形見を無理やり奪われた」かのように演出し、兄弟たちに雲舒を非難させたこともありました。

そして、決定的な出来事が起こります。シャオシャオは、雲舒からもらった髪飾りをわざと壊し、その罪を雲舒になすりつけました。あの時も、祈年は事実を確かめもせずに、雲舒にこう言い放ったのです。

「今すぐ笑笑に謝れ。さもないと、お前との婚約を破棄する」

婚約という言葉を盾に、彼は雲舒に屈辱的な謝罪を強いたのでした。

反撃の狼煙

「謝れ」

過去の記憶と、現在の祈年の声が重なります。また、同じことの繰り返し。しかし、雲舒の心はもう折れてはいませんでした。彼女はゆっくりと立ち上がると、毅然とした態度で言い放ちます。

「構わないわ」

そして、凍り付く兄弟たちとシャオシャオに向かって、宣言するのでした。 「本気で私が笑笑を側に置いておけばいいじゃない」

それは、これまでの無力な彼女からの完全な決別を意味する言葉でした。絶望の淵から這い上がった雲舒の反撃が、今、始まります。

【砕かれた7つの約束】2話を読んだ感想(ネタバレあり)

第2話は、本当に胸が苦しくなる展開でした。シャオシャオのあざとさと、兄弟たちのあまりの愚かさに、思わず「いい加減にしろ!」と叫びたくなりました。特に、過去の回想シーンはひどすぎます。あれだけ巧妙に嘘をつかれたら、信じてしまう気持ちも分からなくはないですが、20年間一緒に過ごした雲舒の言葉を少しも信じないなんて、あんまりです。

そんな中で、唯一の救いは最後の雲舒の反撃シーン!「構わないわ」と言い放った彼女の表情には、鳥肌が立ちました。今まで散々虐げられてきた彼女が、ついに立ち上がった瞬間は、まさにカタルシスでしたね。

祈年の「俺を選べ」というセリフも、非常に気になります。ただの同情なのか、それとも何か別の思惑があるのか。彼の行動一つで物語が大きく動きそうなので、目が離せません。

この物語は、単なる恋愛ドラマではなく、人間の嫉妬や愚かさ、そして逆境に立ち向かう強さを描いた深い人間ドラマだと感じました。絶望的な状況から、雲舒がどうやって幸せを掴むのか、これからの展開が楽しみで仕方ありません!

【砕かれた7つの約束】2話のネタバレまとめ

  • 兄弟たちは、雲舒が父に告げ口したと決めつけ、彼女を嘲笑する。
  • 雲舒の問い詰めに対し、沈祈年は「自分と結婚しろ、その代わり他の兄弟には手を出すな」と提案する。
  • 運転手の娘ジャン・シャオシャオが登場し、わざと転倒して雲舒が突き飛ばしたかのように見せかける。
  • 兄弟たちはシャオシャオの嘘を信じ込み、一方的に雲舒を非難する。
  • 回想シーンで、シャオシャオが3年前から巧妙な嘘で兄弟たちを騙し、雲舒を孤立させてきたことが明らかになる。
  • 過去にも祈年は「婚約破棄」を盾に、雲舒に理不尽な謝罪を強いていた。
  • しかし、今回は屈することなく、雲舒は兄弟たちに対して毅然と反論し、反撃の意思を示す。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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