復讐モノ

【砕かれた7つの約束】4話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 兄弟たちは、雲舒への誕生日プレゼントである「スターオーシャン」を、自分たちの手柄のようにジャン・シャオシャオに贈ってしまいます。
  • しかし、スターオーシャンは父が雲舒のために3年前から準備し、祈年から贈られるはずだった特別なプレゼントでした。
  • 祈年はその事実を知らず、償いのつもりで「誕生日会で結婚を発表する」と提案しますが、雲舒は「私はあなたとは結婚しない」と毅然と拒絶。
  • 長年彼を想い続けてきた雲舒からの決別の言葉に、兄弟たちは衝撃を受け、物語は終わりました。

【砕かれた7つの約束】第4話をネタバレありでわかりやすく解説する

自らの意志で祈年との決別を選んだ顧雲舒。第4話では、彼女の真意を理解できない兄弟たちとの溝がさらに深まり、祈年のプライドが砕け散ります。そして、物語のラストには、新たな嵐を予感させる不穏な再会が待っていました。

勘違いが生んだ土下座の茶番劇

「祈年と結婚しない?まさか…」 雲舒の衝撃的な言葉に、兄弟たちは動揺を隠せません。そんな中、ジャン・シャオシャオは待っていましたとばかりに、涙の劇場を再開します。

「お願い!もう祈年さんを困らせないで!私が悪いの!」

そう叫ぶと、彼女はなんと雲舒の足元にひざまずき、土下座をしようとするのです。もちろん、これは兄弟たちの同情を引くための計算ずくの行動。案の定、兄弟たちは慌ててシャオシャオを助け起こし、彼女を慰めます。この家では、涙を流す者が常に正義となるのでした。

祈年のプライドと見当違いの優しさ

兄弟たちが信じるのは、シャオシャオの涙だけ。祈年は、雲舒の拒絶を「気を引くための駆け引きだ」と決めつけ、怒りを露わにします。

「口では結婚しないと言っておきながら、度胸があるなら俺を選ぶなよ。引き合いに出して笑笑をいじめるなんて、どうせ会社に負けて、笑笑を追い出したいだけだろ」

彼の言葉は、もはや侮辱でした。しかし、雲舒は冷静に、そして冷ややかに言い放ちます。 「何の話か分からないけど、安心して。絶対にあなたを夫に選ぶ気はないわ」

この確固たる拒絶は、祈年のプライドを打ち砕くには十分でした。彼は、自分が優位に立っているという自信を、根底から覆されたのです。

揺さぶられる心と過去の幻影

「なら誰を選ぶ?程軒(チョン・シュエン)か?陸蕭(ルー・シャオ)か?それともあの4人か?」

雲舒から他の兄弟の名前が出たことで、祈年の心はさらに揺さぶられます。彼は、雲舒が自分以外の人間を選ぶなど、想像もしたことがなかったのです。追い詰められた彼は、最後の切り札を切ります。

「分かった。お前がもう二度と笑笑を困らせないと約束してくれるなら、結婚してやってもいい」

それは、施しでした。しかし、雲舒はそんな彼の言葉を意にも介さず、静かに背を向けてその場を去っていきます。残された祈年の脳裏に蘇るのは、かつての甘い記憶。無邪気な笑顔で「お嫁さんにして」とねだる幼い雲舒の姿…。彼は、目の前の現実を受け入れられず、過去の幻影に囚われているかのようでした。

乗馬クラブでの再会と新たな火種

場面は変わり、乗馬クラブ。気晴らしに乗馬を楽しむ雲舒の前に、最も会いたくない人物が現れます。ジャン・シャオシャオです。彼女もまた乗馬ウェアに身を包み、悪びれもせずにこう言います。

「祈年さんが連れてきてくれたの。でも安心して、あなたと祈年さんの邪魔はしないから」

その言葉は、雲舒の心を逆なでする挑発以外の何物でもありません。雲舒は、ただ黙ってシャオシャオを睨みつけます。穏やかな乗馬クラブの空気が一転し、一触即発の緊張感が漂う中で、第4話は幕を閉じます。この再会が、次なる悲劇の引き金となるのでしょうか。

【砕かれた7つの約束】4話を読んだ感想(ネタバレあり)

第4話は、雲舒の強さが際立つ回でしたね!シャオシャオのわざとらしい土下座にも、祈年の見当違いなプライドにも一切動じず、自分の意志を貫く姿は見ていて本当に気持ちが良かったです。特に「絶対にあなたを夫に選ぶ気はないわ」と言い切ったシーンは、これまでのうっ憤を晴らしてくれる名場面でした。

それにしても、祈年の勘違いっぷりには呆れてしまいます。過去の回想シーンで、あれだけ雲舒に慕われていたのですから、自信があるのは分かりますが、今の彼女の心を全く見ようとしていません。シャオシャオの涙に騙され続け、独りよがりな「優しさ」を押し付ける姿は、もはや滑稽でさえありました。

そして、ラストのシャオシャオ!どこまで性根が腐っているのでしょうか。「邪魔はしないから」というセリフ、邪魔する気満々じゃないですか(笑)。彼女の登場で、平穏な時間は一瞬で終わりを告げましたね。

雲舒が完全に過去を断ち切った今、兄弟たち、特に祈年がどう動くのか。そして、シャオシャオが次にどんな罠を仕掛けてくるのか。物語の核心に迫っていくような、非常に見ごたえのある回でした。

【砕かれた7つの約束】4話のネタバレまとめ

  • 雲舒の結婚拒絶に対し、シャオシャオは土下座をするふりをして兄弟たちの同情を買う。
  • 祈年は、雲舒の態度を「気を引くための駆け引き」と勘違いし、怒りをぶつける。
  • 雲舒は「絶対にあなたを選ばない」と改めて宣言し、祈年のプライドを完全に打ち砕く。
  • 追い詰められた祈年は「シャオシャオをいじめないなら結婚してやる」と最後の提案をするが、雲舒は無視して立ち去る。
  • 祈年の脳裏に、かつて自分を慕っていた幼い雲舒の記憶が蘇る。
  • 物語のラスト、乗馬クラブで雲舒とシャオシャオが再会し、新たな対立を予感させる。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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