復讐モノ

【未来は私の言う通り 復讐の占い師】2話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 自殺を考えるほど絶望した女性・川瀬和香が、当たると評判の占い屋「はちかけ」を訪れる
  • 和香は職場のコネ入社社員・藤堂の策略により、無実の罪を着せられてしまう
  • 上司は和香の言い分を聞かず、「会社にとってメリットがあるのはどちらか」という理不尽な言葉で彼女を切り捨てた

【未来は私の言う通り復讐の占い師】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、コネ入社の新人・藤堂を注意したことで、上司から理不尽なパワハラ疑惑をかけられた和香。今回は、彼女がさらに地獄へと突き落とされていく様子と、占い師からの驚くべき提案が描かれます。

地獄の日々の始まり

立場の違いという絶対的な壁

上司は和香に対し、冷酷な現実を突きつけます。

「そもそもあの子と君では立場が違うんだよ」 「相手を見て物申した方が君のためだよ」

この言葉は、会社という組織の中で、正しさではなく「力関係」が全てであるという絶望的な事実を和香に悟らせました。彼女の心は、この瞬間にぽっきりと折れてしまったのかもしれません。

和香のモノローグが、その後の彼女の苦しみを物語っています。 「それからは地獄でした」

職場での孤立と嫌がらせ

上司からの宣告以降、和香の職場での立場は一変します。これまで担当していた仕事は全て取り上げられ 、まるで存在しないかのように扱われる日々。

さらに、追い打ちをかけるように、すれ違いざまに藤堂が勝ち誇ったような笑みで囁きます。 「調子に乗るから怒られるんですよ?」

この一言は、全てが藤堂の策略通りであったことを示しており、和香の心をさらに深く傷つけました。

孤立、そして恋人からの裏切り

広がる悪意の噂

和香の苦しみは、職場全体に広がっていきます。同僚たちは彼女を遠巻きにし、「パワハラだって」とヒソヒソと噂をするようになりました。 真面目に仕事をしてきた彼女にとって、信じていた仲間たちからのこの仕打ちは、耐えがたいものだったでしょう。

そんな中、藤堂は和香の恋人である**一也(かずや)**に、わざとらしく泣きつきます。 「昨日は急にご相談したりしてすみませんでした」

藤堂の巧みな演技に、一也は完全に騙されてしまいます。

決定的な別れの電話

そして、和香にとって最も残酷な瞬間が訪れます。信じていた恋人、一也からの電話でした。彼は、藤堂から聞かされた話を鵜呑みにし、和香にこう告げたのです。

「和香がパワハラするような人だとは思わなかったよ」 「別れよう」

弁解の機会さえ与えられず、一方的に関係を断ち切られた和香。仕事も、信頼も、そして愛する人さえも失い、彼女は完全に一人ぼっちになってしまいました。

忘れた頃に届いた悪魔の招待状

1年後の追い打ち

場面は占い屋に戻り、和香は占い師に語り続けます。 「それで嫌になって1年前に会社を退職したんです」

幸いにもすぐに転職先が見つかり 、少しずつ心の傷を癒そうとしていた矢先、彼女の元に悪魔からのメッセージが届きます。それは、普段使わないインスタグラムのダイレクトメッセージ(DM)でした。 送信者は、藤堂恵

そこには、信じがたい内容が書かれていました。

「先輩の元彼氏の一也さんと結婚することになりました〜」 「7月8日に結婚式をしますので来てください〜い」

メッセージには、幸せそうな二人の前撮り写真まで添付されていました。 これは、和香の心を完全に折るための、あまりにも残酷で計画的な嫌がらせでした。

占い師の提案

この話を聞いた占い師は、冷静に、しかしどこか侮蔑を込めて藤堂をこう評します。 「この子、嫌がらせに関しては天才ですね……」

和香は、このDMがきっかけで「なんかもう全部が嫌になっちゃって……」 と、生きる希望を失ってしまったのです。

彼女の絶望を聞き届けた占い師は、おもむろに真っ黒な水晶玉を取り出します。 そして、和香の目を見て、衝撃的な言葉を口にするのです。

「お客さんの憎い相手 呪うことができますけど……」

復讐の代償は25万円

突然の「呪う」という言葉に、「えっ……」と戸惑う和香。 占い師は表情を変えずに続けます。

「お代を頂ければ私がそいつを呪います」 「ただそれだけのことです」

これは慰めでも同情でもなく、あくまで一つの取引。感情を排したその提案に、和香は言葉を失います。

そして、占い師は笑顔で、しかし有無を言わせぬ迫力で、その「お代」を告げました。

「お代は25万ポッキリです」

絶望の淵に立つ和香の前に差し出された、あまりにも危険な救いの手。彼女は、この復讐の取引に応じるのか。占い師の「どうします?」という問いかけに、和香の表情が固まったところで、第2話は幕を閉じます。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】2話を読んだ感想(ネタバレあり)

第2話は、和香がこれでもかというほど地獄に突き落とされていく展開で、読んでいて本当に胸が苦しくなりました。特に、恋人である一也の裏切りは許しがたいですね。和香のことを信じず、藤堂の嘘に簡単に騙されてしまう姿は、本当に情けなく、腹立たしく感じました。

職場での孤立、そして恋人からの裏切り。これだけでも十分すぎるほど辛いのに、そこへ追い打ちをかける藤堂からの結婚式の招待状。この女の底知れない悪意には、もはや恐怖すら覚えます。ここまでされて、生きる気力を失ってしまう和香の気持ちが痛いほど伝わってきました。

そんな絶望のどん底で、占い師から提示された「呪い」という選択肢。これは、この物語の核心に触れる、まさに悪魔の囁きです。しかし、和香の立場になれば、この提案に心が揺れ動いてしまうのは当然でしょう。そして「25万円」という、絶妙にリアルな金額設定。大金ではあるけれど、人生をめちゃくちゃにされた対価と考えれば、決して払えない額ではない。このリアリティが、「もし自分だったらどうするだろうか?」と読者に深く考えさせます。

和香は一体どんな決断を下すのか。彼女が復讐の道を選ぶのか、それとも…。息をのむような引きで、次話への期待が最高潮に達した回でした。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】2話のネタバレまとめ

  • 和香は上司から理不尽な言葉を浴びせられ、職場での仕事を全て取り上げられてしまう
  • 同僚からは「パワハラ」の噂を立てられ孤立し、恋人・一也にも一方的に別れを告げられる
  • 会社を辞めて1年後、藤堂から一也との結婚を知らせるDMが届き、和香は完全に生きる希望を失う
  • 全ての絶望を聞いた占い師は、黒い水晶玉を取り出し「相手を呪うことができる」と提案する
  • 呪いの代償として、占い師は和香に「25万円」を要求する
  • 復讐するか否か、和香は究極の選択を迫られる

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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