2025.10.19

【未来は私の言う通り復讐の占い師】14話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー

前話のおさらい

美都が母親に呪いをかけようとした瞬間、友梨佳の父親が葬儀場に乱入する
父親は、友梨佳から送られてきた虐待の記録が記された手紙を突きつけ、母親の罪を暴露した
全ての真実を知った父親は逆上し、隠し持っていた包丁で母親を刺殺してしまう
惨劇の後、美都は自らの行動が招いた悲劇的な結末に、複雑な表情を浮かべるのだった

Contents

【未来は私の言う通り復讐の占い師】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する
【未来は私の言う通り復讐の占い師】14話を読んだ感想（ネタバレあり）
- 【未来は私の言う通り復讐の占い師】14話のネタバレまとめ

【未来は私の言う通り復讐の占い師】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する

前回、友梨佳を巡る物語が悲劇的な結末を迎えた後、占い屋「はちかけ」にはまた新たな客が訪れます。第14話は、これまでの重苦しい雰囲気とは一転し、一人の男性に訪れた幸運と、その幸運が招く新たな不運の影を描くエピソードです。

新たな来訪者、ホームレスの男

友梨佳の事件からしばらく経ったある日。美都の店に、一人の男性がやってきます。しかし、その身なりと、店に充満する強烈なニオイから、美都はすぐに彼がホームレスであることに気づきます。

「何このニオイ…」

思わず顔をしかめる美都。占いにはお金がかかることを知っている彼女は、「占うのはいいですけど…お金は…？」と、やんわりと尋ねます。すると、男性は意外にも、汚れた財布からしわくちゃの一万円札を取り出しました。

「お金ならありますよ」

その様子に、美都は少し驚きながらも、占い師の顔に戻ります。「最安値コースですね？」と確認し、彼が占ってほしいのが金運であることを思い出すのでした。

占い結果は「宝くじ当選」

美都が水晶玉を覗き込むと、そこには驚くべき未来が映し出されていました。

「最近宝くじとか買った？」

美都の問いに、男性は「ええ、連番で」と答えます。すると、美都は確信を持ってこう告げました。

「それ、当たるみたい」

その言葉を聞いた瞬間、男性の顔は喜びに輝きます。「本当かい！！」「よかった！本当によかった！」と、彼は子供のようにはしゃぎ、何度も美都に感謝の言葉を述べました。

「お嬢さんいい占いをありがとう！」

その純粋な喜びように、これまでの客とは違うものを感じた美都は、「こんなに喜ぶなんて…うらやましいわ」と、少しだけ羨望の眼差しを向けるのでした。

1週間後、予言は現実に

5000万円の当選

そして、占いの日から1週間後。店じまいをしようとしていた美都の元に、あのホームレスの男性が再び現れます。しかし、その表情は以前とは比べ物にならないほど、明るく輝いていました。

「お嬢さんアナタのおかげです」

男性は、美都の手を固く握りしめ、震える声で報告します。

「当たったんですよ」 「五千万」

美都の占いは、見事に的中したのです。5000万円という大金を手にした男性は、「これで一緒にホームレスまで落ちた嫁さんに恩返しができます……」と、涙ながらに感謝を伝えます。

「いや……アナタが運を引き寄せてくれたんだ……」「ありがとう…ありがとう…」

何度も何度も頭を下げる男性の姿に、美都もまた、静かな満足感を覚えていました。

忍び寄る悪意の影

男性が喜び勇んで店を去っていった後、外でその様子を見ていた若者たちが、彼の後をつけ始めます。

一方、男性は宝くじを握りしめ、幸せを噛み締めていました。しかしその時、ガラの悪い若者たちが彼を取り囲みます。

「お〜いおっさん」「それ俺らのじゃね？」

若者の一人が、自分たちが宝くじを落としたと主張し始めました。

「それもしかして宝くじ？」 「番号確認させてくんない？」

穏やかな表情から一変、威圧的な態度で男性に詰め寄る若者たち。手に入れたばかりの幸運が、一転して彼を新たな窮地へと追い込んでいきます。

【未来は私の言う通り復讐の占い師】14話を読んだ感想（ネタバレあり）

第14話は、友梨佳の物語のあまりにも重い結末の後だっただけに、前半の心温まる展開に少しだけホッとしました。ホームレスの男性が、美都の占いを信じ、そして実際に大金を手に入れて純粋に喜ぶ姿は、見ていてこちらも嬉しくなりました。「嫁さんに恩返しができる」という言葉からは、彼がどん底の生活の中でも、大切な人を思う心を失っていなかったことが伝わってきて、胸が熱くなります。

これまでの依頼者が「憎しみ」や「絶望」を抱えていたのに対し、今回は「希望」を求めてやってきた。その対比が非常に印象的でした。美都も、彼の純粋な喜びように、少しだけ心が洗われたのではないでしょうか。

しかし、この漫画がそんな単純なハッピーエンドで終わらせてくれるはずがありませんでした。最後の、ガラの悪い若者たちが登場するシーンで、一気に不穏な空気に引き戻されます。せっかく手に入れた幸せを、こんな理不尽な形で奪われようとしている。その状況に、強い怒りと、男性の身を案じる不安な気持ちでいっぱいになりました。

幸運は、時として人の嫉妬や悪意を呼び寄せる。まさに「好事魔多し」ということわざを体現したような、見事なクリフハンガーでした。美都が関わったことで手に入れたこの幸運を、男性は守り抜くことができるのか。それとも、新たな復讐の連鎖が始まってしまうのか。次回の展開が非常に気になります。