【砕かれた7つの約束】11話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 雲舒は祈年からの贈り物を床に叩きつけ、「二番目にしかなれないなら、そんな男はいらない」と過去の想いに完全に決別します。
- 婚約者の謝謹は、雲舒のために南アフリカの鉱脈を丸ごと買い取り、寸分違わぬ「滄海の涙」を贈るという粋な計らいを見せました。
- さらに、謝謹は壊された母の形見も必ず修復すると約束。その誠実さに心打たれた雲舒は、翌日の誕生日会で婚約を公表することを決意します。
- 婚約発表の直前、シャオシャオが雲舒の前に現れ、祈年との親密な写真を見せつけて精神的に追い詰めようとします。
【砕かれた7つの約束】第11話をネタバレありでわかりやすく解説する
ジャン・シャオシャオからの卑劣な挑発を前に、ついに顧雲舒(コ・ウンス)の誕生日パーティーの幕が上がります。第11話は、過去との完全な決別を象徴する痛烈な一撃と、雲舒の輝かしい未来を阻もうとする、最も悪質な罠が描かれる、息を呑むような回です。
淫婦の挑発と決別の一撃
シャオシャオの写真を使った挑発は、さらにエスカレートしていきます。彼女は、雲舒が祈年を諦めるように、信じがたい言葉を口にしました。
「分かってるなら、今夜、祈年さんを選ばないで。私の他の取り巻き6人の中から、好きに選んで」
まるで、兄弟たちを自分の所有物のように語るシャオシャオ。雲舒が「彼らは知ってるの?裏でそんなふうに呼ばれてるなんて」と冷ややかに返すと、シャオシャオは嘲るように、とどめの一言を放ちます。
「どうせあの6人とは、もう寝た。陸蕭と寝て、程軒も結構よかった。誰を選んでも、あなたを気持ちよくしてくれるよ」
もはや人としての一線を超えた、あまりにも下劣な侮辱。雲舒の表情から笑みが消え、凍りつくような怒りが宿ります。 「黙って、淫婦。気持ち悪い」
その時、二人の背後に祈年が現れたことに、シャオシャオだけが気づきます。待っていましたとばかりに、彼女は雲舒の腕を掴み、またしても悲劇のヒロインを演じようとしました。しかし、今の雲舒はもう騙されません。
「また私に罪を着せる気?」
そう言うと、雲舒は掴まれた腕を振りほどき、シャオシャオの顔を力強く引き寄せます。そして、ためらうことなく、その頬に強烈な平手打ちを見舞いました。
パーン!と乾いた音が響き渡ります。それは、これまでの全ての屈辱と悲しみ、そして過去の自分に別れを告げる、決意の一撃でした。案の定、泣きそうな声で祈年に助けを求めるシャオシャオを、祈年は疑うことなく連れて立ち去ります。その背中を、雲舒はもう追いかけませんでした。
過去への追憶と未来からの便り
パーティー会場では、何も知らない招待客たちが噂話に花を咲かせています。 「顧お嬢様は、今日、絶対に沈祈年を選ぶはず…彼女は彼を、狂ったように愛してるって」
その声を聞きながら、雲舒は静かに心の中で過去を振り返ります。
(そうね。私はかつて、胸を躍らせて、あなたの妻になりたかった)
それは、未練ではなく、自分の純粋だった想いへの、最後の別れの言葉でした。 招待客たちは、祈年の実力を評価し、いずれ彼がビジネス界の頂点に立つだろうと語り合います。唯一対抗できるのは謝家の謝謹だけだが、彼は障害を負っている、と。
その時、雲舒のスマートフォンが静かに震えました。画面には、謝謹からのメッセージが表示されています。
「顧お嬢様が、私たちの良い知らせを公表するのを待っている」
兄弟たちのような押し付けがましさも、シャオシャオのような悪意もない。ただ、静かに、そして誠実に彼女の決断を待つ、温かい言葉。雲舒の未来が、ここにあることを確信した瞬間でした。
仕組まれた悲劇、晒された恋心
雲舒が、謝謹への返信をしようとその指を動かした、まさにその時でした。会場の照明がふっと暗くなり、全ての招待客の視線が、ステージ上に設置された巨大なスクリーンへと注がれます。
そこに映し出されたのは、なんと自室のベッドの上で愛を囁く顧雲舒自身のアップでした。彼女は祈年のものと思われる写真を胸に抱きしめ、悲痛な声で叫びます。
「祈年…あなたのことが大好き!」
突然の出来事に、会場は水を打ったように静まりかえり、そして次の瞬間、大きなざわめきに包まれました。主役であるはずの雲舒の誕生日会で、彼女自身の最もプライベートで、最も無防備な恋心が、全招待客の前に晒し者にされたのです。前代未聞の事態に、招待客の一人が困惑したように呟きました。
「これって、顧お嬢様?」
最も輝かしいはずの舞台は、最も残酷な方法で個人の尊厳を踏みにじる場へと変えられ、雲舒は嘲笑と屈辱の渦の中へと突き落とされてしまったのです。
【砕かれた7つの約束】11話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の第11話は、感情が大きく揺さぶられる回でした。まずは、なんと言っても雲舒の平手打ち!もう、スカッとしました!「よくやった!」と画面の前で拍手喝采です。シャオシャオの「6人と寝た」発言は、本当に吐き気がするほど下劣で、あの一撃ですら生ぬるいと感じるほどでした。
そして、パーティー会場での謝謹からのメッセージ。このタイミングで、この優しさ、反則すぎませんか?祈年たちとの対比が鮮やかで、雲舒が彼を選んだのは、財産や家柄だけではない、その人柄に惹かれたのだと改めて感じさせてくれました。
そんな希望に満ちた矢先の、ラストのスクリーン映像。これは悪趣味という言葉では表現できません。人の最もプライベートで純粋な想いを盗撮し、それを公衆の面前で晒し者にするなど、悪魔の所業です。これは、祈年による、雲舒の人格そのものを破壊しようとする、最も陰湿な復讐なのでしょう。
最後のゲストの「これって、顧お嬢様?」というセリフが、この状況の残酷さを物語っています。主役のプライバシーが奪われ、その純粋な恋心が見世物にされている。これ以上の屈辱はありません。しかし、私は信じています。今の雲舒なら、この最悪の状況すらも覆す、鮮やかな反撃を見せてくれるはずです。嵐の誕生日会、一体どうなってしまうのか、次回の更新が待ちきれません!
【砕かれた7つの約束】11話のネタバレまとめ
- シャオシャオは「他の6人の兄弟とは既に寝た」と雲舒を侮辱し、祈年を諦めるよう迫ります。
- 雲舒は、悲劇のヒロインを演じようとするシャオシャオの嘘を見抜き、決別の意味を込めて強烈な平手打ちを見舞いました。
- パーティー会場で、雲舒は招待客の噂話を背景に過去の恋心と決別し、婚約者である謝謹からの心温まるメッセージを受け取ります。
- 婚約発表の直前、会場のスクリーンに突如、雲舒自身が自室で祈年への愛を叫ぶプライベートな映像が流されるという、最悪の事態が発生します。
- 招待客は主役のプライベートな姿に釘付けになり、彼女は最も輝かしいはずの舞台で、公衆の面前で晒し者にされるという屈辱を味わいました。
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