【砕かれた7つの約束】13話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 雲舒の誕生日会で、祈年の指示により、雲舒自身が祈年への愛を叫ぶプライベートな映像がスクリーンに流され、彼女は晒し者にされます。
- 招待客は彼女を嘲笑。父の顧傑は激怒し、映像を流していたパソコンを破壊しました。
- この状況を作り出した張本人である祈年は、全てを収めるかのように「私が顧雲舒と結婚します」と、独善的なプロポーズを宣言します。
- しかし、雲舒は公衆の面前で「あなたが結婚したくても、私は絶対いや」と毅然と言い放ち、彼のプロポーズを完全に拒絶しました。
【砕かれた7つの約束】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
公衆の面前で、傲慢な沈祈年(シェン・チーニエン)のプロポーズを毅然と拒絶した顧雲舒(コ・ウンス)。第13話は、パーティー会場の混乱の中、ついに黒幕が明らかになる緊迫の展開と、これまで雲舒が信じてきた20年間という歳月が、根底から覆されるほどの残酷な裏切りが描かれます。
罪のなすりつけ合い、問われる信義
「何言ってるんだ?俺には分からない」 自分の筋書きを全て壊され、信じられないといった表情を浮かべる祈年。しかし、雲舒はもはや少しも揺らぎません。
「とぼけないで。さっきの写真と動画、あなたが仕掛けたんじゃないの?今朝私が江笑笑(ジャン・シャオシャオ)を叩いたから、私に報復するためにこんな事をやったのね」
彼女のまっすぐな非難に、祈年は「俺を信じないのか?」と声を荒らげます。その問いに、雲舒は氷のように冷たい視線で、はっきりと答えました。 「ええ。信じない。信じるに値しないから」
このやり取りを見ていた父・顧傑は、怒りに震えながら祈年に真偽を問いただします。祈年は即座に否定し、「ネット上に必ず痕跡が残ります」と、自らの潔白を証明するために黒幕探しを始めました。娘を傷つけた犯人を八つ裂きにしてやると息巻く父。緊迫した空気の中、祈年の指が高速でキーボードを叩きます。
明かされた黒幕と、歪んだ騎士道
そして、数分後。祈年の指がピタリと止まり、彼の視線がゆっくりと、ある一点に向けられます。その先にいたのは、怯えた表情で立つジャン・シャオシャオでした。
「彼女なのね」
雲舒が静かに呟くと、父が「娘を傷つけたやつは、いったい誰なんだ!」と怒鳴り声を上げます。しかし、祈年は口ごもり、答えようとしません。真実を口にすることが、シャオシャオを傷つけると分かっているからです。 しびれを切らした雲舒が叫びます。
「知らないの?それとも言えないのか?言えないなら、私が言う。黒幕は、江笑笑(ジャン・シャオシャオ)よ」
会場が静まり返る中、父に詰め寄られたシャオシャオが涙声で何かを言おうとした、その瞬間。祈年が、全てをかき消すように叫びました。
「この件の黒幕は俺だ」
7人の盾、雲舒に向けられた刃
祈年の絶叫に続き、信じられない光景が繰り広げられます。 「全部のことは俺がやった。江笑笑じゃない。俺がやった」 「俺だ」 「俺だ」 「俺だ」
他の6人の兄弟たちも次々と名乗りを上げ、シャオシャオを守るように、彼女の前に立ちはだかったのです。それは、歪んだ騎士道であり、雲舒に対する明確な敵対の意思表示でした。 そして、7本の刃は、一斉に雲舒へと向けられます。
「顧雲舒!なぜそこまで心が狭いんだ。こんな大勢の前で、一人の女の子に暴言を吐くなんて」 「江笑笑はお前に平手打ちされた。お前は名誉を失いかけただけで、何をそんなに被害者ぶるんだ?」
さらに、彼らの口から、20年間秘められてきた、恐ろしい本音が明かされました。 「お前の母親は息子が産めなかったから、あれこれ手を回して、俺たち7人を道具にしようとした。今日の誕生日会で、無理やり俺たち7人の誰かと婚約しようとしてる。俺たちはもう仕方なく受け入れるつもりだった。お前が江笑笑を見逃してくれるなら!」
家族だと思っていた存在からの、あまりにも残酷な言葉。彼らは自分たちを、跡継ぎを産むための「道具」としか見ていなかったのです。
魂の解放宣言「あなたたちなんて、いらない!」
しかし、彼らの言葉は、もはや雲舒の心を傷つけることはできませんでした。彼女は静かに、しかし会場の誰にでも聞こえる、力強い声で言い放ちます。
「誰があなたたち7人と結婚するって言った?」
そして、一呼吸おいて、高らかに宣言しました。
「あなたたちなんて、いらない!」
その言葉に、兄弟たちは呆然とします。自分たちが優位に立っていると信じて疑わなかった彼らは、嘲るように問い詰めました。 「俺たち以外に結婚してくれる人なんて、いるのか?」 「誰と結婚するって言うんだ!?」 「いいか。これ以上ネチネチ言うなら、俺たちは、絶対にお前と結婚しない」
白馬の騎士の登場「私が娶る」
彼らが最後の侮辱を言い放った、その時でした。パーティー会場の入り口がゆっくりと開き、一人の男性が静かに姿を現します。その存在感は、会場の誰をも圧倒するほどでした。謝謹です。
そして彼は、落ち着いた、しかし会場の隅々まで響き渡る声で、こう告げました。
「あなたたち7人が娶らないなら、私が娶る」
絶望の淵で、自らの力で立ち上がった雲舒の元へ、ついに本当の運命の相手が、その姿を現したのです。
【砕かれた7つの約束】13話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、怒りと絶望、そして最後の最後に見えた希望の光に、感情がぐちゃぐちゃにかき乱される、とてつもない回でした。兄弟たちがシャオシャオをかばって一斉に名乗りを上げたシーンは、一見美談のようですが、その実態は集団いじめに他なりません。正義や真実よりも、一人の女の嘘を守ることを選んだ彼らの姿には、心の底から失望しました。
そして、彼らの口から語られた「道具」という言葉。これはあまりにもショックでした。雲舒のお母様の愛情すらも、彼らはそのようにしか受け取れていなかったのかと思うと、悲しみで胸が張り裂けそうです。20年間、雲舒が信じてきた家族の絆は、幻想だったのでしょうか。
しかし、そんな絶望的な状況でこそ、雲舒の強さが際立ちます。「あなたたちなんて、いらない!」と言い放った彼女の姿には、鳥肌が立ちました。彼女はもう、彼らに選ばれるのを待つお姫様ではありません。自らの意志で未来を選び取る、強い女王です。
そして、ラストの謝謹様の登場!タイミングが完璧すぎます!兄弟たちにコケにされ、どん底にいる時に現れるのではなく、雲舒が自力で彼らをはねのけ、魂の自由を宣言した、最も強く美しい瞬間に現れるなんて。彼は彼女を「助けに」来たのではありません。彼女の強さに惹かれ、「迎えに」来たのです。これこそが、本物の愛ではないでしょうか。最高の形で登場したヒーローに、次回の展開への期待が最高潮に達しました!
【砕かれた7つの約束】13話のネタバレまとめ
- 雲舒は黒幕がシャオシャオであると突き止めますが、祈年をはじめとする7人の兄弟全員が、彼女をかばって罪を被ります。
- 兄弟たちは一斉に雲舒を非難し、「母親に跡継ぎのための道具として育てられた」という長年の恨みをぶちまけました。
- 全てを知った雲舒は、彼らに依存するのではなく、「あなたたちなんて、いらない!」と魂の独立宣言をします。
- 兄弟たちが「自分たち以外に結婚相手はいない」と嘲笑したその瞬間、本当の婚約者である謝謹が会場に現れます。
- 謝謹は、「あなたたち7人が娶らないなら、私が娶る」と堂々と宣言し、物語は新たな局面を迎えます。
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