復讐モノ

【砕かれた7つの約束】14話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 雲舒は黒幕がシャオシャオであると突き止めますが、祈年をはじめとする7人の兄弟全員が、彼女をかばって罪を被ります。
  • 兄弟たちは一斉に雲舒を非難し、「母親に跡継ぎのための道具として育てられた」という長年の恨みをぶちまけました。
  • 全てを知った雲舒は、彼らに依存するのではなく、「あなたたちなんて、いらない!」と魂の独立宣言をします。
  • 兄弟たちが「自分たち以外に結婚相手はいない」と嘲笑したその瞬間、本当の婚約者である謝謹が会場に現れます。
  • 謝謹は、「あなたたち7人が娶らないなら、私が娶る」と堂々と宣言し、物語は新たな局面を迎えます。

【砕かれた7つの約束】第14話をネタバレありでわかりやすく解説する

絶望と裏切りの渦巻く誕生日パーティーに、突如として現れた救世主、謝謹(シャ・キン)。第14話は、彼の圧倒的な存在感が、これまでの歪んだ力関係を全て覆す、痛快な逆転劇の幕開けです。容赦なき鉄槌と、雲舒だけに向けられる深い愛情が、鮮やかな対比となって描かれます。

偽りの仮面を脱ぎ捨てたヒーロー

「あなたたち7人が娶らないなら、私が娶る」

会場の入り口に響き渡ったその声に、誰もが息を呑みました。そこに立っていたのは、車椅子に乗っているはずの謝謹。しかし、彼はゆっくりと、しかし確かな足取りでステージへと歩き始めたのです。

(まさか、彼が…そうだったの。彼は、足が不自由なんかじゃなかった)

雲舒の心に驚きと、ある種の確信が広がります。SPを引き連れ、7人の兄弟たちの前に立ちはだかるその姿は、噂されていたような再起不能の御曹司ではなく、全てを支配する王者の風格に満ちていました。

容赦なき鉄槌、恩知らずへの制裁

彼の登場に、シャオシャオが「あなたは誰?なんの資格があって…」とヒステリックに叫んだ、その瞬間。乾いた音が響き、彼女の頬が赤く腫れ上がります。謝謹による、容赦のない平手打ちでした。

お前には関係ない

冷たく言い放つ謝謹に、兄弟たちが「シャオシャオに手を出すとは…!」「ここは顧家の敷地だぞ!」と次々に食ってかかりますが、謝謹は彼らの頬をも寸分の躊躇なく打ち抜いていきます。そして、こう告げました。

そう、ここは顧家の縄張りだ。だから私は、顧家の人間は殴らない

その言葉は、彼らがもはや顧家の人間として認められていないという、痛烈な宣告でした。最後に立ちはだかった祈年すらも殴りつけた後、謝謹は彼をまっすぐに見つめ、「お前を殴ってから、答えてやろう」と言い放ちます。その絶対的な態度の前に、プライドの高い祈年ですら、ただ顔をこわばらせることしかできませんでした。

20年越しの誓い「私が、雲舒の支えだ」

会場を支配するほどの威圧感を放っていた謝謹ですが、彼が雲舒に向き直った瞬間、その表情は嘘のように穏やかなものへと変わります。彼女の腕に着けられた翡翠のバングルに目をやると、彼は優しく尋ねました。

「気に入ったか?」

「ええ、とても」

微笑み合う二人の間に流れる穏やかな空気に、祈年は嫉妬と怒りを爆発させます。「そいつは一体誰なんだ!」と叫ぶ彼を、謝謹は冷たく一瞥し、再び兄弟たちへと向き直りました。そして、彼らの存在そのものを否定する、痛烈な言葉を投げかけます。

「俺が誰かなどどうでもいい。まずはお前たちが何者なのか、はっきりさせることだ。幼くして孤児院で育ち、雲舒が不憫に思い、おじさんがお前たちを養った。まさか引き取ったのが恩知らずだったとはな。殴られて当然だろう。盲目で愚か、石ころ(シャオシャオのこと)を真珠と見間違えるとは。お前たちは、殴られるべきじゃないか?

兄弟たちが「お前に何がわかる!」と反論しますが、謝謹は意にも介しません。彼の心の中には、20年間温め続けた、ただ一つの想いがありました。

(私は20年待った。そしてついに、雲舒を守る資格を手に入れた)

そして、彼は雲舒の隣に立ち、会場の全ての人々に向かって、そして何より7人の愚かな男たちに向かって、高らかに宣言するのでした。

今日から、私が、雲舒の支えだ

その言葉に、会場は再び大きな騒めきに包まれます。自分たちの存在価値を根底から覆され、嘲るように問い返す祈年。「お前が顧雲舒の支えだと?じゃあ、俺たちは誰なんだ?」その問いは、もはや誰の心にも響くことなく、虚しく宙を舞うのでした。

【砕かれた7つの約束】14話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、待ちに待った「スカッとジャパン」もびっくりの、最高の神回でした!謝謹様、登場の仕方がかっこよすぎます!歩いて登場した瞬間、全ての謎と、彼の底知れない魅力を感じて鳥肌が立ちました。

そして、何と言っても平手打ちのシーン!シャオシャオ、そして兄弟たちを次々と打ちのめしていく姿には、思わず「もっとやれ!」と声が出そうになりました。「顧家の人間は殴らない」というセリフの切れ味、最高です。彼らがもはや家族ではないことを、これ以上なく明確に示してくれましたね。

祈年への「お前を殴ってから、答えてやろう」も痺れました。これまで絶対的な自信を持っていた祈年のプライドが、音を立てて崩れていくのが目に見えるようでした。

兄弟たちへの説教も、的確すぎてぐうの音も出ません。「石ころを真珠と見間違える」なんて、これ以上ないほど彼らの愚かさを表した言葉です。そして、最後に明かされた「20年待った」という事実。彼の雲舒への想いが、一朝一夕のものではない、深く、そして本物であることが伝わってきて、胸が熱くなりました。

「私が、雲舒の支えだ」という宣言は、もはやプロポーズ以上の重みがあります。最後の祈年の「じゃあ、俺たちは誰なんだ?」というセリフが、彼の焦りと、失って初めて気づいたものの大きさを物語っていて、実に滑稽でした。これから、本当の愛を知る雲舒と、全てを失った兄弟たちの対比がどう描かれていくのか、楽しみで仕方ありません!

【砕かれた7つの約束】14話のネタバレまとめ

  • 雲舒の前に現れた謝謹は、噂とは違い、自らの足で堂々と歩いて登場し、足が不自由でなかったことが判明します。
  • 謝謹は、雲舒を侮辱したシャオシャオ、そして彼女をかばう兄弟たちと祈年を、次々と容赦なく平手打ちしました。
  • 彼は兄弟たちを「顧家の人間ではない」と断じ、「石ころを真珠と見間違える恩知らず」と痛烈に批判します。
  • 謝謹は、20年間雲舒を守るために準備してきたことを示唆し、会場の全員の前で「今日から、私が、雲舒の支えだ」と力強く宣言しました。
  • 自分の存在意義を覆された祈年は、「じゃあ、俺たちは誰なんだ?」と呆然と問い返すことしかできませんでした。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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