【砕かれた7つの約束】24話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 兄弟たちは雲舒に電話が繋がらないことを「気を引くための着信拒否」だと勘違いし、自分たちが優位だと信じ込みます。
- 祈年は「自分だけは特別」という自信から、自ら雲舒に電話をかけますが、無情にも自動音声が流れます。
- さらに、メッセージアプリで「あなたはブロックされています」という表示を確認し、自分が完全に拒絶されたという現実に直面し、愕然としました。
- プライドをズタズタにされた兄弟たちは逆ギレし、真相を問いただすために全員で顧家へ乗り込むことを決めます。
【砕かれた7つの約束】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する
自分たちの存在そのものを顧雲舒(コ・ウンス)から拒絶され、逆ギレしながらも顧家へと戻ってきた7人の兄弟たち。第24話は、そんな彼らの最後の傲慢な期待が、最も残酷な形で打ち砕かれる、「静かなる公開処刑」の物語です。
傲慢な凱旋、仕掛けられた罠という勘違い
夜の闇に包まれた顧家の屋敷の前に、7人の男たちが降り立ちます。彼らの目に映ったのは、家政婦たちがハイブランドの特注品らしき箱を、慌ただしく運んでいる光景でした。それを見た兄弟たちは、またしても自分たちに都合のいい、あまりにも滑稽な結論に飛びつきます。
「ああ、分かったぞ。きっと、顧雲舒が俺たちに謝るために、とっくにプレゼントを用意して、俺たちが帰るのを待ってるんだ」
その言葉に、沈祈年(シェン・チーニエン)は、まるで王様のように冷静な(しかし、完全に勘違いした)分析を始めました。 「俺たちはもう以前のようにはいかない。ちょっとした贈り物で買収されるなんてことはない。今回は、彼女に自分の過ちを徹底的に認めさせないと」
他の兄弟たちも「贈り物は受け取るべきは受け取る」「どんなサプライズを用意したのか見てやろうじゃないか」と、これから始まるはずの「雲舒からの謝罪」を前に、楽しげに語り合います。彼らは、自分たちがこれから受ける屈辱を、まだ何も知らなかったのです。
贈り物ではなく、捨てられる思い出
しかし、屋敷に近づくにつれて、彼らの表情から笑みが消えていきます。家政婦たちが運んでいる箱の中身が、見覚えのあるものだったからです。
「待てよ。彼女が手に持ってるのは、なんで顧雲舒が去年、俺に買ってくれた限定版のバスケットボールなんだ?」 「俺にくれたボクシンググローブじゃないか?」
それは、彼らへの謝罪の品などではありませんでした。雲舒が、これまで彼ら一人ひとりのために、心を込めて贈ってきた、思い出の品々だったのです。祈年は、目の前の光景が信じられないといった様子で、呆然と立ち尽くします。
「これらは顧雲舒が、5歳から25歳まで、毎年心を込めて俺のために用意してくれた、一つ年を重ねるごとの贈り物だ」
20年分もの愛情の結晶。それが今、無造作に運び出されていく。そして、彼らは最も残酷な事実に気づいてしまうのです。
「彼女たちは中に運んでいるんじゃない。外に捨てているんだ」
お嬢様の命令「全部要らない」
血の気が引いた祈年は、家政婦たちの前に立ちはだかり、怒りを抑えた声で問い詰めました。 「何をしてるんだ?なぜ俺たちのものを運び出す?」
しかし、返ってきたのは、何の感情もこもっていない、淡々とした事実の報告でした。
「お嬢様のご命令です。あなたたちのものは全部捨てろ、と。全部要らない、と」
その言葉は、どんな罵詈雑言よりも、どんな暴力よりも、彼らの心を深く抉りました。雲舒が怒っているのではない。悲しんでいるのでもない。ただ、もう「要らない」のです。彼らとの20年間の思い出も、彼ら自身の存在も、彼女の人生にとって、もはや不要なものになった。その冷たい現実を突きつけられ、7人の男たちは、ただ信じられないという表情で、立ち尽くすことしかできませんでした。
【砕かれた7つの約束】24話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、言葉を失うほどの「静かなる公開処刑」でしたね。兄弟たちが、捨てられる自分たちの思い出を「謝罪のプレゼント」だと勘違いしているシーンは、もはやブラックコメディの域に達していました。彼らの傲慢さが、これ以上ないほど滑稽で、そして惨めに描かれていて、最高の「ざまぁみろ」展開でした。
特に、祈年が「5歳から25歳までの贈り物だ」と気づくシーン。これは、本当に胸に迫るものがありました。20年間、毎年毎年、彼のためだけに贈られてきた愛情の証。それが今、ゴミとして捨てられていく。彼が失ったものの大きさを、これほど雄弁に物語るシーンはありません。彼がこれまで当たり前のように受け取ってきたものが、決して当たり前ではなかったことに、彼は今、気づき始めているのかもしれません。
そして、家政婦の「全部要らない、と」というセリフ。これは本当に残酷で、そして最高に効果的な一言です。憎しみや怒りといった感情は、まだ相手に関心がある証拠です。しかし、「要らない」という言葉は、完全な無関心、存在の抹消を意味します。雲舒が下した決断の、揺るぎない最終通告。彼らの心は、きっとズタズタになったことでしょう。
経済的な基盤を失い、そして今、精神的な拠り所であった「雲舒からの愛の記憶」までもが捨てられていく。彼らは本当の意味で、全てを失いました。この空っぽになった彼らが、これからどんな道を歩むのか。彼らの転落劇は、いよいよクライマックスに差し掛かったのかもしれません。
【砕かれた7つの約束】24話のネタバレまとめ
- 顧家に戻った兄弟たちは、家政婦が運び出す高級品を見て、雲舒が用意した謝罪のプレゼントだと勘違いし、傲慢な態度を崩しませんでした。
- しかし、それらの品々が、これまで雲舒が20年間にわたって彼らに贈ってきた、思い出のプレゼントそのものであることに気づき、愕然とします。
- さらに、それらが屋敷に運び込まれているのではなく、ゴミとして捨てられているという衝撃の事実を目の当たりにしました。
- 家政婦から、雲舒の命令で「あなたたちのものは全部要らないから捨てろ」と告げられ、彼らは自分たちとの過去が完全に清算されようとしている現実に、言葉を失います。
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