【砕かれた7つの約束】39話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 祈年は、部下からの調査報告で、誕生日パーティーのビデオを流出させた黒幕がシャオシャオであることを確信し、彼女を平手打ちします。
- シャオシャオは、泣きながら被害者を演じ続けますが、祈年が突きつけた「スタッフに指示を出すシャオシャオの姿が映った監視カメラ映像」という動かぬ証拠で、嘘が完全に暴かれました。
- 兄弟たちもついに、シャオシャオが全ての元凶であったという真実を知り、愕然とします。
- 追い詰められたシャオシャオは、態度を豹変させ、「ビデオは私が公開したわ!」と、自らの罪を認めて開き直りました。
【砕かれた7つの約束】第39話をネタバレありでわかりやすく解説する
「ビデオは私が公開したわ!」——開き直ったジャン・シャオシャオの衝撃的な告白。しかし、第39話で彼女が繰り出したのは、反省ではなく、あまりにも巧みで、あまりにも悪魔的な責任転嫁でした。そして、その嘘に再び絡め取られていく兄弟たちの中で、ただ一人、沈祈年(シェン・チーニエン)の心に、静かな疑念の光が灯り始めます。
悪女の涙、あまりにも見事な責任転嫁
絶体絶命の状況。しかし、シャオシャオは怯みませんでした。彼女は再び涙を武器に、信じがたい言い訳を始めます。
「私も7人のお兄さんたちと同じ。お姉様が最近、ずいぶん変わってしまったのが見て取れたから。彼女はもう、あなたたちを好きそうな素振りも見せない。彼女が腹を立てて、一人も選ばないんじゃないかって心配だったの。そしたら、大勢の前で恥をかくのは、あなたたちよ!だからビデオを流して、彼女に選択を迫ったのよ!」
なんと、あの卑劣な行為は、全て兄弟たちの名誉を守るためだったと主張し始めたのです。そのあまりにも突飛な、しかし一見すると筋が通っているかのような言い訳に、単純な兄弟たちは、いとも簡単に心を揺さぶられます。
「そうか、笑笑は、俺たちのために…」 「笑笑のやり方は、確かに少し極端だった。でも、彼女も善意からなんだ!」
彼らは、自分たちが見捨てられるかもしれないという恐怖から、シャオシャオの嘘にすがることを選んでしまったのでした。
嘘で塗り固められる真実
シャオシャオはさらに畳み掛けます。「私がビデオを流しても、お姉さんはそれでも、あなたたちの誰一人として選ばないと、きっぱり言うなんて」と、あたかも雲舒の薄情さを嘆くかのように語ります。その言葉は、兄弟たちの心に深く突き刺さりました。 「彼女はお前とは違うんだ。顧雲舒はずっとお嬢様だ。俺たちが彼女にとって、ただの居候の犬でしかなかったからだ!」
祈年だけが、冷静に「なぜわざわざこんな極端な方法を使うんだ?」と問いかけますが、シャオシャオは待っていましたとばかりに、最後の嘘を繰り出します。 「お姉様の宴会の前に、本当は彼女を説得しようとしたの。でも、私が口を開いた途端、お姉様は私を殴って罵ったわ。幸い、あの時祈年兄さんが来てくれたから…」
パーティーの前に、雲舒がシャオシャオを平手打ちした、あの出来事。その前後の文脈を全て切り取り、自分だけが被害者であるかのように語るシャオシャオ。祈年が「…ああ、本当だ」と事実だけを認めたことで、兄弟たちの疑いは完全に晴れてしまいました。
「笑笑は心が優しいんだ。俺たちを守りたい一心で、逆に殴られてしまった」 「祈年兄さん、今回は本当に君が笑笑を誤解したよ」
こうして、たった今暴かれたはずの真実は、悪女の巧みな嘘によって、再び闇の中へと葬り去られてしまったのです。
静かなる疑念、祈年の心に灯る真実の光
兄弟たちの言葉を受け、祈年は「悪かった。さっきは俺が短期だった」と、シャオシャオに謝罪します。しかし、彼の心の中は、他の兄弟たちとは全く違う、静かな疑念の渦に包まれていました。
(いつの頃から、どんな矛盾が起きても、最後は全部、顧雲舒のせいになっていた…?)
その時、彼の脳裏に、顧家を追い出されたあの夜の、家政婦の言葉が蘇ります。
(お嬢様が嘘をついたことがあるのですか?冤罪に陥れた人が、本人よりも彼女がどれだけ冤罪であるかを知っているものです)
これまで、シャオシャオの涙を信じ、雲舒の訴えに耳を傾けてこなかった自分。しかし、今、彼の心には、確かに真実を見極めようとする、小さな光が灯り始めていました。彼は、静かに、しかし決意を込めて、こう言います。
「…戻ろう」
地に落ちた評判、彼女を待ち受ける新たな苦難
兄弟たちがレストランを出て行く、その頃。別の場所では、二人の男性が下品な笑い声を上げていました。 「顧雲舒って女、知ってるか?」 「顧雲舒って女か。誰だって寝たいよな?」
シャオシャオが流した一本のビデオは、確実に、そして残酷に、雲舒の名誉を地の底へと貶めていたのです。彼女が新たな幸せを掴もうとするその裏で、世間の無慈悲な視線が、彼女に牙を剥こうとしていました。
【砕かれた7つの約束】39話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、シャオシャオの悪女としての才能が、遺憾なく発揮された回でしたね。あの状況から「全てはあなた達のためだった」というロジックにすり替える手腕、見事としか言いようがありません。そして、それにいとも簡単に騙される兄弟たちの頭の悪さには、もはや一周回って愛おしさすら感じます。
しかし、今回の本当の主役は、間違いなく祈年でしょう。彼の心の中に生まれた「なぜ、いつも雲舒のせいになるんだ?」という、あまりにも当然で、しかし彼にとっては革命的な気づき。この小さな疑念の種が、これからどのように育っていくのか、本当に楽しみです。家政婦さんの言葉を思い出すシーンは、鳥肌が立ちました。彼女の言葉が、ようやく祈年の心に届き始めたのですね。
彼が最後に言った「戻ろう」という一言。これが非常に意味深です。彼は一体、どこへ「戻る」つもりなのでしょうか。そして、「戻って」何をしようとしているのか。シャオシャオの嘘を暴くためか、それとも雲舒に真実を問いただすためか。彼の行動一つで、物語が大きく動き出しそうです。
最後の、下品な男たちの会話には、心の底から怒りがこみ上げてきました。シャオシャオの罪は、ただ雲舒を傷つけただけではない。彼女の社会的信用、そして一人の女性としての尊厳を、回復不可能なレベルまで貶めたのです。この罪は、決して許されるものではありません。雲舒の幸せを、心から願わずにはいられません。
【砕かれた7つの約束】39話のネタバレまとめ
- シャオシャオは、「兄弟たちの名誉を守るためにビデオを流した」という嘘の言い訳で、見事にその場を切り抜けます。
- 兄弟たちは、シャオシャオの嘘を信じ込み、再び彼女への同情と雲舒への怒りを募らせました。
- しかし、祈年だけは、これまでの全ての出来事が雲舒のせいにされてきたことに違和感を覚え、静かに疑念を抱き始めます。
- その頃、シャオシャオが流出させたビデオによって、雲舒の社会的な評判は地に落ち、彼女は新たな苦難に直面していました。
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